第36話:生徒 総会 会長…
新キャラ?が登場です。
未だにゴールデンウィーク終わった直後っていったい…。
−Rinya Yazima−
ゴールデンウィークから数日が経ち、今日はテスト最終日だ。
ゴールデンウィークの猛烈な勉強? のお陰か、なかなかの手応えを感じた今回の中間テスト。
皆もどうやら、結構な手応えがあるらしい。和磨に百合、そして瑠衣はトップ3を何時も争っている程の実力らしく、互いに火花を散らせていた。
麻美や美香は50番以内にはいるし、俺も一応は全教科平均点は超す。
叶や未来、魅奈ちゃんの一年トリオもかなりの手応えがあるようで何よりだ。
うん、父さんは嬉しいよ……。
「何言ってんのよ、アンタは…」
俺の隣に居る麻美が、久しぶりに俺のプライバシーを覗き見てツッコミを入れる。
…まぁ、突っ込んでくれると思ったからわざと考えたんだけど……。
そして今は生徒総会の為に、体育館に来て、座っている所だ。
因みに言っておくと、直樹は悲鳴を上げていた……テストに関して…。
俺はテストが終わった瞬間、皆が『終わったー!』や『か・い・ほ・おぉおぉおお!』や、『我、此処に帰還せり…』等の言葉をそれぞれに出している中で、一人だけ『…寒い……寒気がする…絶対に頭が痛くなるような、悪い事が起こる前兆だ……』と、青ざめた顔で呟いていたんだ。
それにも関わらず、サボと言う名の逃避行に旅立とうとした瞬間、『アンタもちゃんと行く…!』と麻美に強引に連れて来られてしまったのだった。
「…それでは、今学期初になる…生徒総会を始めます…」
とりとめのない馬鹿な考えをしていると、何時もながらに暗い声で話し出す生徒会副会長さんが司会を始めた。
「…それでは…先ず校長からの話しをどうぞ…」
そう副会長が言うと、校長が壇上に上がり、無駄に長い話しをし始めた。
俺は、自らの意識を手放し、夢の世界に旅立った。
何分経っただろうか、俺は未だに夢の世界を満喫していた。
……………!?
しかし、突如としてまた寒気が襲った。
まさか、この寒気の原因って……
その時、無情にも呼ばれた名に、まだ何も起こっていないのに頭が痛くなった。
「…それでは次に、生徒会長からのお話しです…」
その副会長さんの言葉と共に、壇上に上がったのは、結構なイケメンであり、四騎士の一人にして、唯一の三年の奴だった。
「やぁやぁやぁ、諸君! 私こそがムスカ大s「ゴホン!」だ! ハハハ、人がゴm「ゴホン!」のようだ!」
たった一言を見ただけでも、アイツがかなりの変人で、副会長が暗くなる理由がありありと分かる。
しかも、何故かアイツは一年の時から会長を務め、これで3連覇を果たしている。
「さて、諸君! 今日は君たちに朗報があるぞ! それは………期末テストがなくなった事だ!!」
「…………」
今、体育館を支配しているのは呆気に取られた皆の沈黙であった。
「以前、私は校長室へ向かい校長を恐k「会長!」…もとい、脅s「会長!」…もとい、説得をした!」
アイツが会長としてかなり危ない発言をした瞬間に、声で被せる……いわゆる『バキューン!』だ。 副会長が可哀想で仕方ない。
「それは以前にさかのぼる…」
その副会長の気苦労を知らないであろう奴は、話しをどんどんと進めて行く。
「この学園の10人にアンケートを取ったところ、一学期末のテストは必要ないと言う意見が多かった!」
いや、10人ってかなり少ないだろ…。 しかも、意見があったからって流石に期末テストを無くすなんて…。
「実際、私も期末なんてめんどくs「ゴホン!」…もとい、疑問に思っていた。 それを校長に訊いてところ、『い、いや、だが、しかしだね…』となかなか答えてくれない。 だから僕は、一枚の写真を見せて、校長を配k「ゴホン!」…もとい、説得することに成功した!」
コイツは絶対に生徒会長にしてはいけなかったんじゃ? と、かなり疑問を覚え、俺は眉間を抑えながら、副会長さんを見た。
そこには、俺と同じように眉間を押さえている副会長さんがいた。
きっと、俺よりも関わりを持っている副会長さんは俺の数倍は辛いんだろうと改めて思った。
「そして、この一学期に期末はなくなった!」
ざわざわ…
やっと話しが終わったのか、まだざわめきが終わらないのに、会長は礼をした後、壇上から降りようとした。 が、何を思ったかまた戻ってきた。
うおっ、また寒気が…!
「そうそう、忘れてたよ! 2−A、夜島 凛矢、橋本 和磨、姫宮 直樹、以下の者は放課後、オカルト研究部まで来てくれ! それじゃ!」
そう言うと奴は壇上を後にした。
はぁ〜、嫌な予感的中&マジで頭イテェ…。
俺達名前を呼ばれた3人は、全員眉間を押さえて呆れていた。
彼は生徒会長、名前はまだ無い。
今のところ、重要な人物になるかわ不明です。