第27話: 勉 強 会 想い…
作者がテスト期間でなかなか執筆できませんでした。ホントにすみませんm(__)m
これからも、いい加減な作者ですがどうぞよろしくお願いします♪
それでは第27話どうぞ
IN 和磨の部屋
「わいわい、がやがや、わいわい、がやがや」
「兄さん、そういうのは口で言うものではありません。」
直樹のボケにツッコミを入れる和磨の妹である魅奈ちゃん。魅奈ちゃんはどうやら未来や、叶と同じクラスで委員長らしい。
世間は狭いな〜、いやホント…。
魅奈ちゃんは背が小さくまるで小学生のようだが、かなり大人な性格だ。
「兄さん、ちゃんと勉強しましょうね?」
「はい、わかりました…。」
直樹を従わせるなんて、なんて凄い娘なんだ…。
勉強を始めてから二十分ぐらい経った頃、
「ゴメンゴメン…。 用意に時間かかっちゃって…。」
美香が入ってきた。なんか鞄を持って…。
「なんだ? その鞄は?」
俺は不思議に思い訊いてみた。
「…あぁ、泊まるんだよな……?…おばさん達は……?」
はい? スルー?
「うん、いつもの事だけど、よろしく…///」
美香が困ったような笑みを見せながら、和磨と話している。
だから、スルー?
「なあ、さっきからなんの話しをしてんだ?」
どうやら、直樹もそれを思っていたらしく訊いてくれた。
たまには使える奴だ…。
「…あぁ、毎度の連休は美香の家族がこの家に来て、一緒に過ごしてるんだ……。…まぁ、互いの両親の仲が良いからな……。」
淡々と呆れたように話しだす和磨の言葉を聞き、直樹が吠えた。
「なあぁにぃぃぃぃッ!? なんて羨ましいッ!!」
今日は何故かこいつと気が合うようだ…。実際に俺も羨ましいと思った…。
「いいですね♪ とても楽しそう♪」
瑠衣が羨ましそうに訊いてくる。
「…いや、そうでもない……。…実際は互いの両親がドンチャン騒ぎをして、かなり大変だ……。」
和磨は心底呆れたというふうに肩をすぼめた。
和磨も親には苦労してるのか……俺だけじゃないんだな…よかった…。
俺は和磨の苦労がわかり思わず涙ぐんだ…。
「凛兄ぃ、ここってどうやるの?」
未来がわからない部分を俺に訊いてきた。
こんなにお兄ちゃんを頼ってくれるなんて、なんて嬉しいんだ…。
俺は未来に優しく、優〜し〜く教えてあげる事にした。
― Mika imai ―
私は今、家の中で明日からのGWに向けて準備していた。
私の両親は変わってる…。だって、仲がいいからって、互いにお金を出しあって一つの大きな土地を買ったんだから…。
それに、毎回の連休はどちらかの家に泊まるんだから変わってるとしか言いようがない。
でも、私にとっては少し嬉しいイベントでもある。何故かと言えば、それは和磨と一つ屋根の下で過ごす事が出来るって訳で…。実際、いつも少しだけ緊張している…。
「今回も楽しくなるといいな♪」
そう、楽しくなるといい…。
私はその言葉を呟くと少し憂鬱な気分になった…。
何時になったら私は一歩を踏み出せるんだろう…。いつも頑張ろうとは思ってるんだけど…まだこのままがいいって心が言い出す。
何時からだったっけ、和磨の事が好きになったの…。
気付いた時にはもう好きだった。でも、和磨は凄くモテて、いっつも女の子が近づいて来た。
私は幼馴染みっていう特権があるから、隣にいるけど、もし無かったら…。
まただ、いつもこうやって悪い方に考える…。
和磨は私の事をどう思ってるんだろう…。
嫌いではないと思う。 うん、それだけは間違いないけど……不安だ……。
いっつも隣にいるから、もしかしたら只の幼馴染みって思ってるかもしれない…。
駄目だな、私…。
試合では何時も強気なのに、和磨の事になるとすぐ弱気になる。
「はぁ、変われるかな……。 ううん、変えないと駄目ッ! このGWで、一歩を踏み出さないとッ!」
私は一度頬をパンと叩いて、時計を見た。どうやら、20分ぐらい考えていたらしい。
「早く行こッ♪」
私は決意と共に、皆がいる、和磨の家へと向かった。
これからも頑張ります!!