第25話:バカ 到来 直樹…
すみませんm(__)m
作者の都合でほとんど完成していたのに、更新出来ずにいました。
今回は巫 瑠衣さんを紹介します♪
それでは第25話どうぞ
俺達が教室に着くとだいぶ人が座っていた。
「皆、早いんだな…。」
「そりゃそうでしょ。 初日で慣れないから、余計に早く来ちゃうもんなのよ♪」
麻美は未だにウキウキした面持ちで話していた。
「お前、朝会った時からずっと楽しそうな顔してるな…?」
俺はどうしても気になってしまったので、堪らず訊いてみた。
「そりゃあ、ね♪ これからは、此処で新しい思い出を作るんだって思ったら、楽しみになるじゃない?」
麻美は満面の笑顔、と言った表情で俺に話してきた。
…昔っから、こういう笑顔は、かなり可愛くて好きなんだよな…俺……つか、モロにストライクかも……。
俺は顔が赤くなるのを感じ咄嗟に別の方向を向いた。
「…なんだ……? …赤い顔をしてるぞ、風邪か……?」
向いた瞬間に和磨の顔があった…。
…マジで萎えたゎ…。 …そういやコイツもいたんだよな……ったく、この美少年は、もうクラスの女の子の視線を受けまくりやがって…。ましてや、それをスルーとは、これだからイケメンは……。
「…どうした……? …俺の顔に何か付いてるか……?」
「…ねーよ…。」
俺は和磨の問いかけに適当に答えた後、窓際の一番後ろに腰を下ろした。
「私は隣に座るわね♪」
麻美は俺の隣に座り、和磨は麻美の前に座った。
俺の前は空席…。
…まぁ、まだ人が来るだろうし、気にする必要は無いと思うけど…。
そろそろ、ホームルームが始まる時間だ…。
「なぁ、前の席がずっと空いたままなんだが?」
俺はさっきからずっと気になっていた事を口にした。
「遅刻みたいね? 初日からなんて、ホントのバカなのね、そいつ?」
俺は麻美の言葉を聞きながら、窓の外の正門を見た。
もう、正門は閉まっていて、生徒も全員、席に着いていた。
【ガララッ】
「おーし、席に着いてるなー。 ホームルームを始める前に自己紹介をする…。」
教室に入って来たのは、筋肉質な体付きに無精髭を生やせた、やる気の無さそうな先生だった。
「俺の名前は鈴木 太郎だ…。 よろしくなー。」
なんつー簡単で何処にでもありそうな名前だよ!?ふりがなすら振られなかったぞ!?
いや、簡単過ぎて逆に珍し過ぎる名前だが…。
いや、それ以前にそんな名前を付ける親がいたとは…。
「ちなみに、俺は名前を変えていて、昔の名前は鈴木 柊輔だ…。」
「自分で変えたのかよッ!? しかも、前の名前の方が断然かっこいいしッ!!」
俺はどうしても突っ込まずには要られず、突っ込んでしまった。
「う〜ん、と…。 夜島 凛矢くん、か…。 何故、この名前にしたのかという質問の答えは簡単かつ単純なものさ…。」
急に太郎先生は顔を真面目にして喋り出した。
…いったい、どんな理由があるっていうんだ……?
「それはだな……………名前を書くのが楽だからさ♪」
【ガタタッ】
クラスの全員が椅子から転げ落ちた。
…いや、和磨だけは椅子に留まり、笑っていた…。お前はきっと大物になると思うよ…。
クラスの皆はバラバラと席に戻り、元の教室に戻った。
「ん? そういや、其処に人がいないな〜。」
太郎先生は俺の前の席を見ながら呟いた。
俺はそんなのを聞き流しながら、正門を見てみた。
【ダダダダダダダタッ!!】
俺はバッと音がする勢いで前を向いた。
…うん、俺は何にも見てない…。砂煙をたてながら走ってる人間なんて見てません…。
でも何故か、俺の首は横に動いてく…。
…くそ、動くんじゃない俺の首……ぐあぁ…。
俺はぎぎぎと首を動かして正門の方を見ると、そいつはもういなかった。
…なんだったんだ、いったい……。
俺は先生の方を向いて考えていた…。
【ダダダダダダダタッ!!】
な、なんだなんだ!?
クラスの皆も異様な音にどよめいている。
「さーて、そろそろ自己紹介もして置こうか…。」
一人、マイペースなのが居た。
「…まったく、非常識も甚だしいな……。」
お前も論点がズレてるぞ、和磨…。
【ダダダダダダダタッ】
【ガララッ】
「遅っっ刻したーーッ!!」
教室のドアが開き、飛び込んで来たのは、和磨に続くイケメンだった。
なんだ、このクラスにはイケメン比率が高いのか?
俺だけ浮いちまうじゃん…。
俺はぶすっとしながら、窓を向いた。
そのイケメンは俺の前の空席にドカッと座って、俺の方を見た。
「俺、姫宮 直樹って言うんだよ! よろしくな、このイケメン野郎♪」
それが、俺と和磨、直樹の出会いだった。
☆登場人物紹介☆
メインヒロイン4
巫 瑠衣
(かんなぎ るい)
16歳、山羊座、A型
誕生日
1月15日
趣味
ピアノ、バイオリンetc…
好きなもの
お母さん、凛矢
嫌いなもの
父親
本作のメインヒロイン。
家は、日本有数の巫グループで、正真正銘のご令嬢。
たくさんの習い事をしている。
父親に巫の者は、すべての事で一番にならなくてはならないと言われ、今まで頑張って一番になり続けた。
しかし、球技大会で凛矢のクラスに負け、泣きながら走るが凛矢の介抱によって泣き止んだ。
どうやら、頑張っても父親に褒められた事がなく、尚且つ瑠衣が活躍する場面を父親は見なかったらしい。
だが、凛矢の『見ていてあげる』という言葉により、凛矢に好意と、頑張れば一番でなくてもいいと思えるようになった。
〔今回は巫 瑠衣さんです♪〕
「はい♪ こんにちは♪」
〔凛矢には心を開いてるみたいですね?〕
「えぇ♪ あの方は私のとても大切なお方です♪」
〔何か、金持ちと訊くと、『〜ですわ。』とかの高飛車なイメージがあるんだが…。〕
「ふふふ♪ あまり、妄想だけでおっしゃっていると、地獄を見ますわよ?」
〔………申し訳ございませんでした…。 お嬢様…。〕
「いえいえ、分かればよろしいんです♪」
ホントに怖かったです…。
今だ、背中が汗ばんでます…。
次回は一応ラストになるであろうこの企画。
次回は美波 叶を紹介します♪ノシ
次回は美波 叶を紹介します♪