表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/45

第24話:出 会 い 美少年…

一週間もあればもっと書けるはずだ!

という神のお告げがありまして、少しですが長くなっています。

作者も新たな学年に慣れてきたので、これからは更新速度を上げたいと思います。

待っている方、すみませんm(__)m

 

今回は姫宮 直樹くんを紹介します♪

それでは、第24話どうぞ

 

俺と叶は互いに向かいあって席に座り、それぞれに注文をした。

 

「ご注文はお決まりですか〜、狼さん?」

 

「…また、それですか…。 俺は狼なんかじゃないですってば…。」

 

俺はいい加減にしてくれというように肩を竦めながら言った。

 

「じゃあ、欲求不満の狼さんね?」

 

「もう、お姉ちゃんいい加減にしなさい!」

 

「は、はいぃぃッ!」

 

奏さんはそそくさと注文をとってカウンターに戻っていった。

…奏さん、ありがとう…。…身を持って叶の怖さを教えてくれたんですね…。

 

「先輩…?」

 

「は、はいぃ!」

 

俺は咄嗟に怯んだ声を出してしまった。

 

「ぅ〜、先輩まで怖がらないでくださいょ〜。先輩には怒ったりしませんから〜。」

 

叶は目尻に涙を……って!

 

「わかった! 叶は優しいいい子だもんな! わかったから泣かないでくれ!」

 

後ろから人を殺せるんじゃという、得物…もとい獲物を目の前にした獣の視線が、さっきから背中にビシバシと当たっているんだ…。一粒でも落ちたら俺は殺される…。かといって、今叶に触れても奏さんに殺されると思う…。どうしたものか…。

 

「か、叶! い、いつから未来と友達になったんだ?」

 

悩んだ結果、前に聞いたような事を訊いてしまった。

うわ〜、失敗したな〜。

 

「はぃ? えっとですね、未来ちゃんとは、中学校に進学した時からの親友です!」

 

うん、効果は的面だったようだ…。叶は抜けてるからな…うん…。

 

「私が道に迷って困ってたら、未来ちゃんが一緒に行ってくれたんです! そしたら、クラスも同じだったから…!」

 

「へぇ〜、叶は昔からドジだった訳か…。」

 

俺は和んできた空気に乗って、叶をからかう事にした。

 

「はぅ〜、先輩……ぃじゎるです……。」

 

俺は叶の反応が面白くて、追い討ちをかけた。

 

「そんな可愛い顔で怒られても、全然怖くないよ? むしろ、その表情も俺は好きだよ?」

 

「はぅ!?……ぁぅ……ぁっ…ぅ〜……。」

 

叶はボンッと音が鳴りそうな勢いで顔を真っ赤にしながら、口をパクパクさせ、何かを言おうとしたが、結局言えなかったようだ…。

 

「ははは、冗談だよ、叶♪」

 

「ぁぅ〜、先輩は意地悪過ぎます…。」

 

叶が俺を咎めるように言った。

 

「はは、ゴメンな、叶♪」

 

「う〜、先輩だから許してあげます…。 他の人だったら絶対にメッです!」

 

ふふ、叶は不思議な子だな♪ ドジで危なっかしい割に、人を安心させてくれる暖かさがある……それに、からかった時の反応も可愛いしな♪

 

「先輩は、橋本先輩に姫宮先輩とどうやって知り合ったんですか?」

 

叶は好奇心に道溢れた顔で俺に訊いてきた。

 

「ん? アイツ等とは確か……」

 

 

 

 

―――――

 

それは、俺が高校に入学した日の事だった…。

 

「凛兄ぃ〜、行ってらっしゃ〜い♪」

 

「あぁ、行って来る♪ 戸締まり頼んだぞ?」

 

「は〜い♪」

 

俺は今年から高校1年生になる…。不安や期待のいりまじる気持ちの中、俺は未来に行って来ますをして、玄関をでた。

 

「おはよう、凛矢♪」

 

「あぁ、おはよ、麻美」

 

今まで通り、俺は麻美と一緒に学校に向かった。

いつも通りじゃないのは未来が一緒じゃないって事ぐらいか。

 

「今日から新入生、張り切って行かないと♪」

 

麻美はウキウキと楽しそうに呟いた。

 

「麻美は剣道があるからいいけど、俺にとってはつまらないの一言だな…。」

 

「まったく、何言ってるのよ? 凛矢だって部活に入ればいいでしょ?」

 

麻美が俺の言葉に正論をぶつけてきた。

麻美の言う事はもっともだが…

 

「部活なんてやったら、未来が毎日一人になっちゃうだろうが! それにバイトするつもりだしな♪」

 

「はぁ、まったくいつまで経ってもシスコンなんだから…。」

 

麻美は呆れたというようにため息を吐きながら言った。

 

「それに、結局バイトするなら意味ないんじゃない?」

 

「いや、それがあるんだよ…。 一つは小遣い稼ぎ、もう一つは未来が誕生日の日や、あの親父達の誕生日等を豪勢にするためだ!」

 

俺は自分の目的を心からの叫びとともに語った。結果、麻美は感動して涙が…

 

「はぁ〜〜……。」

 

…出なかった。それどころかため息を吐きやがった。

 

「なんだよ? 誕生日のプレゼントも買ったりしたいんだ、それなりに稼がないと…。」

 

「その…さ…。 私の誕生日にもプレゼントくれるの…?」

 

麻美が不安気に上目使いに訊いてきた。

…く、反則的なまでに可愛いなコイツは……。

 

「あったりまえだろ? 可愛い幼なじみの誕生日だしな♪」

 

「………そっか、幼なじみだからか…。」

 

俺が誉めてあげたにも関わらず、顔を俯かせ、ブツブツと話し始めた。

……なんなんだ、いったい…。

 


俺は不思議に思いながらも遅刻しないように歩きだした。

 

 

俺達が校門までくると人がごった返していた。

 

「ダルいな〜、こりゃ…。」

 

俺はため息混じりにそう呟いた。

 

「…同感だ……。…むさっ苦しいだけで能率が悪い……。…もっと色々な場所に貼るべきだ……。」

 

俺は驚いて隣を見ると、そいつもこっちを見た。

 

「…そう思わないか……? …名を知らぬイケメン君……。」

 

俺に話しかけて来た野郎はかなりの美少年と言えるほどの顔だった。

クールに見えるその顔にはメガネをかけて、より知的に見せている。

…はぁ?俺がイケメンだ? …嫌味か? 嫌味だよな?……俺が不細工だからってか…?

 

「はぁ? そりゃ、不細工な俺に対する嫌味かよ? おい…。」

 

「…ぶ、さいく……?…それは君自身を言っているのか……?」

 

美少年はメガネの奥に動揺の光を見せながら、俺に訊いてきた。

 

「当たり前だろ、誰もお前のような美少年に一々、不細工なんて言うかよ…。 それとも、俺は不細工ですら表せないほどキモいとでも言うつもりか?」

 

俺は少しキレかけながら美少年に言った。

 

「…まず、不細工なんかじゃないな……。 …完璧にイケメンの部類だ……。 …そんなに綺麗な顔立ちで不細工と言うほうが、嫌味に聞こえるぞ……?」

 

美少年は俺をイケメンの部類だと言い出した。

 

「嘘つけ…。 俺がイケメンならとっくにモテてるはずだ…。」

 

俺は嘆かわしい今までの自分を振り返りながら言った。

…思い出しただけで涙がでてくるぜ…。

 

麻美の方を見てみたら、なんかバツが悪そうにしていた…。

…なんなんだ? まったく…。

 

「…君は、周りからの視線を感じないのか……?」

 

「んぁ?」

 

俺は美少年の言葉に周りを見ると、多くの女の子が美少年(本当は凛矢を含む)を見ていた。

 

「俺達が騒いだからか? それか、お前が美少年だからだろ…。」

 

俺は美少年の疑問に嫌々答えてやった。

…だって、どうせ俺は美少年の隣にいる不細工って思われてるんだろうしな……。

 

「…君はどうやら、ホントに気付いてないようだな……。 …くすっ……。 …面白い男だな、君の名前は……?」

 

美少年は何が面白いのか、微笑しながら名前を訊いてきた。

 

「人に名前を訊くなら先ずは自分から、だろ?」

 

…ちくしょう、微笑みが様になっていやがる…。

 

「…そうだったな、すまない……。…俺は橋本 和磨だ……。…君の名前は……?」

 

「俺は夜島 凛矢だ…。夜島でも凛矢でも、好きな呼び方で呼んでくれ…。」

 

美少年は橋本 和磨というらしい。

 

「…そうか、なら俺は名前で呼ぶから、凛矢も名前で呼んでくれて構わない……。」

 

俺と和磨は名前で呼び合う事で決定した。

 

「二人とも同じクラスみたいね♪」

 

「あ!?」

「…!……。」

 

突然麻美が喋り始めたので二人してびっくりしてしまった。

…さっきからまったく喋らなかったのはそのせいか…。あと、後ろの点はいらないだろ、和磨…。

 

「どういう事だ?」

 

俺は麻美に訊いてみる。

どうやら和磨も同感だったらしく、黙って頷いた。

 

「ん? 二人とも同じクラス、強いて言えば私も含めて三人共だけどね♪」

 

「…ふむ、どうやら俺の幼なじみも同じクラスのようだな……。 …麻美と言ったか、仲良くしてやってくれ、今度紹介する……。」

 

和磨は麻美と話し始め、俺は暇になってしまった。

ので、俺のクラスには他に誰がいるのかな?っと…

 

俺は自分のクラスの名前を見ていると、ある名前で止まった…。

 

 

……姫宮 直樹……?

 

なんだ、この如何にもイケメンでタラシです、みたいな名前は…。

お姫様ばかりの宮殿だぞ?(只の偏見)

その割に名前は普通だがな…。(今、全国の直樹を敵に回した)

 

さっきから煩い奴がいるよ…。まぁ、うざいのはシカトだな、やっぱ…。

 

〔ひどい……。〕

 

知るかよ、早く書けや……。

 

〔は〜いはい。 俺は先に行きますよ〜だ…。〕

 

可愛げのない野郎はとっととどっかに行ってしまった…。

 

姫宮か…どんな奴なんだろ…。

楽しみに待ってるかな…。

 

俺はいつの間にか話し終わった麻美と和磨と一緒に自分達のクラスに向かった。

 

 


 

 

 

 

☆登場人物紹介☆

 

サブキャラ

 

姫宮 直樹

(ひめみや なおき)

 

16歳、獅子座、AB型

 

誕生日

8月3日

 

好きなもの

ラブラブコメコメ、女の子、運動

 

嫌いなもの

勉強、いちゃつくカップル

 

本作のサブキャラ的な存在。

背が高く美形だが、かなりのバカな性格のため、まったくモテない。

将来の夢はラブコメ的な主人公と夢までバカ。

運動にだけは真面目で、真剣に取り組む。

昔はたまにしか真面目モードにならなかったが、この頃は頻繁になるようになってきた。

凛矢を羨ましいと思う一方で、凛矢の事を多少気にかけていてけっこう優しい性格、その割に皆からは殴られたりとバカな性格が完璧に足を引っ張っている。

作者にとって、もっとも扱い安いキャラ。

 

〔こんなもんだな…。〕

 

「絶対最後の一行いらないでしょ!?」

 

〔気にするな、いつか番外編みたいな感じで書けれたら書くから…。〕

 

「………貴方の出来たらってかなり信用出来ないんですけど…。」

 

〔………ハッハッハッ、ナンノコトカボクチャンワカンナイな〜〕

 

「片言じゃねぇかよ!? しかも、最後の′な′だけ平仮名だし!?」

 

〔ははは、あんまし気にすると……痛い目みるぞ…?〕

 

「……すみませんでした…。」

 

次回は巫 瑠衣さんを紹介します♪

 



次回は巫 瑠衣さんを紹介します♪

あと二人で一旦、人物紹介は終了するつもりです。

それではまた次回

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ