第22話:球 技 大 会5日目…〔後編〕
3日ぶりです♪
今回は矢島 未来さんを紹介します♪
それでは第22話どうぞ
決勝も終わり放課後を迎えた。
2―Aは全種目優勝という輝かしい栄光を掴んだ。桃華先生も『やった〜♪ ボーナースッ♪』と大喜びをしていた。
「ねぇ凛矢? 皆で打ち上げにカラオケ行かない?」
麻美が俺を誘って来た。
「いや、辞めとく…。 今日は先客があるからな…。」
「そう…。」
「あっ、先輩! 迎えに来ました♪」
「何!? 羨まし過ぎる!」
麻美と話しているとホントに叶が迎えに来てくれた。
バカはシカトだ…。
「おぅ、ホントに来てくれたんだな♪ んじゃ、行きますか♪」
「はぃ♪」
いや〜、やっぱり叶の笑顔は可愛くて癒されるよ…。
「そんじゃ、またな麻美に美香に百合に夏芽に和磨!」
「あ、あぁ、うん…。 バイバイ。」
「バイバイ〜♪」
「うん、じゃあね♪」
「う、うん…。 バイバイ、凛くん。」
「…じゃあな、凛矢……。」
「俺には無しですか!?」
バカが何か言ってるけど無視だ、無視!
俺は叶と一緒に教室から出た。叶は律義にもお辞儀をしてから教室を出た。
「ちょっと!? 無視ですか!?」
中からバカの叫ぶ声が聞こえてきたが、それすらも無視してやった。
俺達は学校から出て、繁華街へと向かった。
この近くには繁華街や商店街など、学校が近いためか、けっこうたくさんの店がある。
「叶、先ずは何処に行くんだ?」
「そうですねぇ…。 ゲームセンターにでも行きましょう♪」
「ふふ♪ あぁ、わかった♪」
俺達はゲームセンターに向かった。
「わぁ〜、久しぶりに来ましたよ、先輩♪ ……あっ、これ可愛い♪」
「ん? よし、いっちょ取ってやるよ♪」
「ふぇ? いいんですか?」
「あぁ、苦手ではないしな♪」
俺はUFOキャッチャーに挑んだ。
まぁ、苦手ではないが得意という訳でもない…。なんか、まぁ、叶に良いところを見せようと思ったんだ…。
結局、300円を消費して一つをとった。
叶が可愛いと言っていたのはリスのぬいぐるみだった。
うん、叶と似てるな、このぬいぐるみ♪
俺は取ったぬいぐるみを叶に渡した。
「わぁ〜ぃ♪ ありがとうございます♪」
叶はまるで小さい子供のようにきゃっきゃっとはしゃいでいる。
ぎゅっ
「はぅ!? 先輩!?」
俺は叶が可愛すぎたせいで理性を保てなかったようだ…。
「いや、ワリイ…。 あまりに可愛すぎたからさ、叶が♪」
俺はちょっと気恥ずかしくなり、からかい半分に叶に言った。
「はぅ!? そ、そそそそんな事…!////」
「ホントだぞ? だから思わず抱きしめちゃったんだよ♪」
「はぅぅ、私にさえ抱きつく先輩はきっと抱きつき魔だと思います…////」
叶の反応が毎回可愛くてどうしても苛めたくなる。
「そうか、そんなに叶は俺に抱きしめられるのが嫌だったんだな? ぅぅ、泣きそうだ…。」
「ぁゎゎ、せ、先輩、そんな、嫌な訳ないです! 凄く嬉しかったですよ!?……////」
「そうか? ならもう少し抱きしめさせてね?」
「ふぇ!?」
ぎゅぅ
俺はさっきより少しだけ強い力で抱きしめた。
「先……輩……?」
俺は叶がこっちを見れないようにしながら、泣きそうになる自分の顔を隠した…。
そういや、叶って未来と背が同じぐらいなんだな…。昔はよく、未来を抱きしめてあげたっけ……。ふふ、あの時はできなかった癖に、今ではその友達を抱きしめてるなんてな…。なんて愚かな兄なんだろ…。
「先輩?」
「……ん? どうした、叶?」
俺は泣きそうな顔をなんとか平常に戻し、叶の顔を見た。
叶は顔を真っ赤にしていた。
…やべ、可愛すぎる………キスしても大丈夫かな?……いや、そんな事したら嫌われちまうしな……あぁ、くそ、理性が砕けそうだ……。…そんなに上目遣いにこっちを見ないでくれ〜…。
「はぅ、せ、先輩、周りからの視線が……。」
「ん?」
俺は周りを見回してみると、男からも女からも嫉妬と羨望の眼差しが痛い程に届いてきた…。
……うん、男の嫉妬と羨望はわかる…叶はかなり可愛いからな♪
だが、女の嫉妬は何ですか?羨望はシチュエーションって事だとは思うんだが……まさか、百合か!?
でも、皆はないよな…。それより…
「まず、此処から離れよう…。」
「そうですね…。凄く、恥ずかしいです…。////」
俺は叶の手を取って、走るようにゲームセンターから出た…。
「ふぅ、あ〜恥ずかしかった…。」
「はぃ、ホントです…。////」
叶はホントに恥ずかしいらしく顔を真っ赤にしている。
「さて、これから何処に行く?」
「はぃ、それじゃあ、そろそろ約束通りにご飯をご馳走します♪」
「あぁ、確かバイト先だったか? 此処から近いの?」
「はぃ、だから行きましょう!」
叶は俺の手を引っ張るように叶の言うバイト先に向かった…。
☆登場人物紹介☆
ヒロイン4
矢島 未来
(やじま みく)
14歳、双子座、O型
誕生日
6月14日
趣味
料理、掃除等の家事全般
好きなもの
料理、掃除、可愛いもの
嫌いなもの
汚い場所、インスタント、ホラー
本作のヒロインの一人。
凛矢の妹で高校1年生。
家は凛矢と二人で暮らしていて、両親は仕事で地方にいる。
体が少し弱く、あまり運動をしないが、本人は運動が大好き。
叶とは中学校時代から親友でかなり仲がいい。
夏芽とはかなり小さい頃に一緒だったためか、夏姉ぇと親しく呼ぶ。
凛矢とは仲がとてもよく、かなり微笑ましい兄妹だが、互いに想い合うばかりに少し過保護になっている。
凛矢の様子には敏感で、ポーカーフェイスは大半見抜く。
凛矢のためにバイトが終わるまでご飯も食べずに待っているなど、かなり凛矢の事を気にしている。
〔今回は矢島 未来さんです♪〕
「よろしくね〜♪」
〔はっきり言ってブラコンですね…。〕
「まぁ、凛兄ぃがシスコンだし♪ それに、凛兄ぃカッコいいから大好きだもん♪」
〔はぁ、俺も妹が居たら一度は言ってもらいたいよ…。〕
「大丈夫♪ もしかたら出来るかもよ?」
〔いや、絶対無理だし…。〕
次回は橋本 和磨を紹介します♪ノシ
ご指摘がありましたので、今までに出てきたサッカーの得点を直しました。(作者もやり過ぎた感がひしひしと)
ほとんど、これからの展開に関係はないので気になる方は読んでください。
次回は橋本 和磨くんを紹介します♪