第20話:球 技 大 会4日目…〔後編〕
今回は神楽 百合さんを紹介します♪
作者は明日から学校です、これからは毎日更新が難しいですが頑張りますのでよろしくお願いします♪
【さあッ! とうとうこの時がやって来ましたッ! ソフト決勝戦ッ! 優勝するのはどのチームなのか!? それでは、始めてくださいッ!」
決勝戦が始まった…。
2―Aaチーム
VS
3―Baチーム
このチームとは因縁がある…。
それは、俺のクラスのbチームが第1試合で戦った相手だからだ…。
…そりゃ、bチームも負けるよな…。決勝にくるほどのチームと当たったんだから…。
まぁ、絶対勝って仇をとってやるさ…。
俺はそう意気込み、守りに向かった…。
【パアァーンッ】
「ストライクツーッ!」
どうやら、百合は全然疲れてないようだ…。
球のキレも全然衰えていない…。
【パアァーンッ】
「ストライークッ!バッターアウツッ!」
あっけなく三振した一番打者…。
【パアァーンッ】
続いて二番打者も討ち取った…。
三者三振…。
今までの試合で百合の球を打てた人はほとんどいなかった…。
「神楽さんッ!このチームの四番バッターは危険だから…。秘密兵器を投入だよ!」
「はい、わかりました!如月さん!」
なんだ、秘密兵器って…。まだ、何かあるってのか?
百合と如月さんの会話を聞いた俺は、疑問符が頭に浮かんでいた…。
「一番バッター!早く来てください!」
「あっ! はい、すぐ行きます!」
審判の声が聞こえ、俺は現実に呼び戻された…。
相手ピッチャーは野球部らしく、かなりガタイがよかった…。
【パアァーンッ】
「ストライークッ!」
けっこうな早さの球がミットに突き刺さった…。
「なっ…」
早さだけなら百合よりも早いぞ…。
相手ピッチャーがモーションに入った…。
【キィン】
「ファールッ!」
くそ、追い込まれたか…。…さすがは決勝戦だけはあるけど…。
相手ピッチャーがボールを放った…。
…でも、タイミングさえ掴めば……!…
【カキーン】
俺の打球は遠くへと流れるように飛び2ベースヒットになった…。
「ふぅ、びっくりした…。」
俺は観客席の方を見た…。
……あ、いた…。
麻美達より少し離れたところにその子はいた…。
………瑠衣……。
俺はやっぱり来てくれた事に嬉しくなると同時に、頑張って絶対勝たなくちゃと、改めて気合いが入るのだった…。
続く2番バッターの百合もヒットを打って1、3塁になった…。
次のバッターは和磨…。
【パシッ】
「ボール、フォアッ!」
どうやら相手は1点を諦め、満塁にしてゲッツー狙いらしい…。
でも、次のバッターは直樹…。
アイツならどんなに早いボールでもゲッツーにならないように打ってくれる筈だ…。
俺はこういう時はかなり真面目になる直樹を信用する事にした…。
【カキーン】
「ファールッ!」
1球目はファール…。
2、3球目はボールとなった…。
そして、4球目…。
【カキーンッ】
直樹の打球は遥か遠くに飛んで行き、観客席に落ちた…。
満塁…ホームラン…。
ゲッツーにならないように打つとは思ったが、まさかホームランを打つとは思わなかった…。
直樹がホームベースを踏んでベンチに戻って来た…。
「ィイッヤッフオォォォォッ! どうよッ!これが俺の真の力だ!」
…直樹……さっきまでのお前だったら、きっとお前の望むラブラブコメコメの主人公になれたろうに……。…自分でチャンスを潰すとは、哀れな奴だ…。
その後は、5番の如月さんが塁に出たものの、三人連続でフライに打ち取られ、初回は終わった…。
2回の表、俺達の守る番になった…。
俺は百合の秘密兵器というのがとても気になっていた…。
相手バッターは四番…。聞いた所によると、相手バッターの人は今までの全試合、打たなかった打席はないようだ…。
百合がモーションに入った…。
【パアァーン】
!!……ス、スライダーかよ……!
相手バッターも驚いている…。
今まで、百合の変化球はカーブだけだと思ってたが……まさか、スライダーも使えるなんて……。今回も失点0を狙っているようだ…。
相手四番は驚きと戸惑いにより為す術なく、あっけなく三振に討ち取られた…。
その後のバッターにはカーブで充分らしく、スライダーは使わなかったが全員三振にした…。
試合は2回3回と進み、試合はコールド勝ち…。
なんだか、弱点を見つけたらしい如月さんはそれを皆に言い滅多打ちにした…。
結果は25―0…。
これで百合は全試合無失点とあり得ないような結果を出した…。
サッカーの準決勝も難なく勝ち進んだが、bチームは負けてしまった…。
明日で長かった球技大会が終わる…。
という事は明日は叶と出かけるという事だ…。
俺は自分でもキモいと思いながらも、緩む頬を直す事ができなかった…。
☆登場人物紹介☆
ヒロイン3
神楽 百合
(かぐら ゆり)
16歳、乙女座、A型
誕生日
8月25日
趣味
読書、茶道、華道
好きなもの
優しい人、読書、静かな場所
嫌いなもの
曲がった事、軽い人、五月蝿い場所
本作のヒロインの一人
凛矢とは高1の頃から一緒で、その時にクラス委員の仕事を手伝って貰った事で知り合った。
高1の委員長だったために、凛矢から委員長と呼ばれていたが、この頃は違うようだ。
家は道場で茶道に華道、弓道など、様々な事をやっていて、かなりの凄い人。
綺麗な黒髪が印象的で、大和撫子という感じだ。
多少、凛矢に好意を持っているようだ。
何故か、皆に対して敬語を話しているが、本当はあまり敬語を好まない。せめて自分だけにはタメ語で話すよう凛矢に言われ、凛矢にはタメ語を使っている。
〔さて、今回は神楽 百合さんです♪〕
「ふふ♪ よろしくお願いします♪」
〔しかし、よくよく見てみると、かなり大和撫子だな…才色兼備っていうか…。〕
「ふふふ♪ ありがとうございます♪ でも、誉めても何も出ませんよ?」
〔……なんか、俺が惚れそうです♪……〕
次回は今井 美香さんを紹介します♪ノシ
昨日、ご指摘を頂き、第19話の柊 夏芽さんの紹介を少しだけ換えました。
あまり変わってはいませんので気にしない方はスルーしてください…。
次回は今井 美香さんを紹介します♪