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第13話:球 技 大 会1日目…〔中編〕

ふう、明日で1日目は終わりです。

 

後、報告があります…。

来週から作者は学校が始まるため、毎日更新は流石に出来ません…。

一週間以内には絶対更新するつもりです…。

なので、来週から一週間以内更新になります。ホント、毎日楽しみにしてくださるる皆に謝ります。

 

すみません!m(__)m

 

それでは、気を取り直して…第13話どうぞ

 

第2試合はシードの結果、第3試合までは休憩が出来る…。

俺達は未来を応援するために第1コートまで来ていた…。

 

「しかし、未来ちゃんのクラスの相手が1年でよかったなぁ。」

 

直樹も未来の事は知っているから、多少なり心配してくれている。

 

「あぁ、アイツは心配かけないように無理をするからな…。どうせなら出ない内に負けて欲しいんだが……。未来が頑張る姿も見たい。……悩むところだ…。」

 

「まったく…。シスコンなんだから…。」

 

麻美が呆れたように言った。

俺も自覚はしてるんだよ……。

……でも、可愛いんだもん。いや、マジで……。

だから心配になるんだよね、あの事を抜きにしても……。

 

「…でも、心配になるのは分かる……。…彼女はしっかりしているが、危うさがあるからな……。…後、可愛いからだろうな……。」

 

「たとえ、一番信頼出来るお前でも、未来は絶対渡さねえからな!」

 

「ふふふ♪夜島くんの妹さんが羨ましいです♪ね?柊さん♪」

 

「うん、ホントだよ……昔からだったもんね、シスコン…。」

 

「へぇ、凛矢のシスコンってそんなに前からだったんだ……。」

 

「うん、ほとんど一緒に行動してたよ…。でも、その時はどちらかと言うと、凛くんに未来ちゃんがくっついてた感じだったんだけどね…。」

 

「でも、私が仲良くなった時にはもう、ほとんど逆状態だったわよ?」

 

「ふふ♪その間に何があったのかな?夜島くん♪」

 

なんか、女の子達の話が不穏な雰囲気になってきた…。

 

「………ン?……ナンノハナシカナ?………ボクチャンワカンナイナ?…。」

 

「凛矢…。アンタ、片言になってるから……。」

 

「うるせe…すみません、でも、その話は勘弁してください…。」

 

なんか、うるせえって言おうとしたら、かなり怖い目で睨まれました…。

………理不尽すぐる……。

 

「…っと、夫婦漫才をしているところ悪いんだが、そろそろ始まるぞ……?」

 

「だ、誰が夫婦よ、誰が!」

 

「そうだぞ、コイツの夫なんて怖くてなれるかっての…。」

 

「……そ、そこまで言わなくてもぃぃじゃなぃ………。」

 

なんか、急に暗い顔をして、ボソボソと喋っている麻美…。

なんなんだ?この頃よく暗くなったりしてるみたいだぞ?

 

「俺が悪かったよ…。だから、元気出してくれ…。」

 

「気にしてなんてぃなぃゎょ…。」

 

いや、雰囲気からして気にしてるだろ…。

まったく、ちょっとしたジョークだったのに…。性格の暴力的なところだけの事だってのに……ホント、気にしやすいんだから……。

 

「ホントに悪かったよ…。ほら、未来の応援してやろう?」

 

「うん、わかったわよ…。」

 

麻美はほんの少しだけ、元気を取り戻したようで、未来の試合に集中した。

 

『それでは、第1試合のセカンドを始めてください!』

 

その言葉と同時に、試合が始まった

 

 

1−Abチーム

  VS

1−Ebチーム

 

 

どうやら、未来はスタメンのようだ…。

かなり心配だが無理はするなって言ったし、ディフェンスだから大丈夫だよな…。

 

「…大丈夫だよ、凛くん。未来ちゃんは凛くんの言う事は絶対守るから…。」

 

俺の心情を読んだのか、隣から夏芽が語りかけてくれた。

俺の心はその言葉でかなり救われた…。心の中で、夏芽に感謝の言葉を告げた…。

 

 

ありがとう、夏芽…

 

俺の……初めての……

 

 

 

 

未来にボールが渡った…。

未来は相手が近づいて来ると、すぐに他のチームメイトにパスを出してあまり動かないようにしているようだ…。

 

…よかった、ちゃんと俺の言った事を気にしてくれている…。

 

隣を夏芽と麻美、美香、それに和磨と直樹、そして、事情は知らないであろう百合も俺に微笑みかけ、目で『大丈夫だから安心して』と語りかけてくれた……。

 

俺はその行為のせいか、自分の犯した罪を思い出したせいか、未来が見せてくれた優しい微笑みに似ていたせいか、涙が一筋だけ流れ落ちた…。

 

 

それからも未来はボールを貰うとそれほど前に進まず、相手と接触する前に味方にパスを渡して俺の言った無理をするなをしっかりと守ってくれていた…。

 

未来は、もっと走っても大丈夫な筈なのに、俺の事を思ってほとんど走らないでプレーしている…。

未来を心配している筈なのに、未来は俺を心配している…。

 

互いが互いを強く心配する…。

それは、どちらも危うさを持っている事を意味している…。

…心配しなくてはならないほどの危うさを……。

 

 

前半が終了し、未来が戻ってきた…。

 

「未来、前半お疲れさま。」

 

「凛兄ぃ♪……うん、そんなに走ったりはしなかったけどね♪」

 

「…そっか、ゴメンな…。」

 

「ん?何言ってるの、凛兄ぃのせいじゃないよ?…私は運動が苦手だから、皆に迷惑にならないようにってしただけ!……ホントだからね!?」

 

未来はちょっと咎めるように、俺のせいなのを自分のせいと言ってくれた…。

ホント、優しいよな♪未来は………。

 

「うん、そっか…。ありがとう、未来…。」

 

「なんで凛兄ぃが感謝するかな?」

 

「はははっ、そうだな、未来♪…後半はどうするんだ?」

 

「一応、さっきみたいにして試合にでるよ?かなちゃんも後半から出るみたいだから♪」

 

「そっか、無理しない程度に頑張ってな?……で、かなちゃんって誰だ?友達か?」

 

「うん♪中学校からの友達だよ?知らなかった?」

 

「あ、あぁ、知らなかった。…だってお前、今まで家に友達連れて来た事無いし…。」

 

「そういえば、そうだったね?…かなちゃ〜ん、来て〜ッ!」

 

未来がそう呼ぶと小さい、小動物のような女の子が走って来た…。あれ?アイツって……。

 

「紹介するね♪私の親友のかなちゃんだよ♪」

 

「叶ッ!?」

「先輩ッ!?」

 

 

走って来た未来の友達は……美波 叶……その人だった…。

 



今週一週間は毎日更新します。

それに、学校が始まってからも、1日で更新できる時はするので…。

 

これから、凛矢はどうなるのか…。

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