第11話:特 別 編 リムレットの1日
今回はちょっと、つなぎみたいな感じで短めです…。
それじゃ第11話どうぞ
叶と約束をした次の日の放課後、俺はリムレットに来ていた…。
もちろん、バイトとして…。
「こんにちわ、茂さん、奏さん」
「あぁ、こんにちわ。凛矢くん」
「……こんにちゎ〜、凛矢くん………。」
なんか、奏さんの元気が無いみたいだ…。
後で聞いてみるか…。
俺は着替えるためにロッカールームに来た…。
【ガチャ】
扉を開けると、そこには着替え中の女の子の姿があった!
「こぉにちわぁ、りぃくん♪」
まぁ、着替えてるのは奈々ちゃんなのだが…。
「こんにちわ、凛矢くん♪後、女の子がいるかもしれないんだからノックはしてね?」
「りぃくんのエェチぃ♪」
エッチと言いたいらしい…。つか、なんつーことを言いますか、この少女はっ!
…まぁ、ノックしなかった俺が悪いんだが…。
「すみません、これからは気をつけます」
「気をつけてくださるならけっこうです♪」
「りぃくんのエェチぃ、エェチぃ♪」
なにが楽しいのか、奈々ちゃんはエェチぃと連呼しだした…。
「こら、奈々?凛矢くんに失礼でしょ?」
「いいですよ、奈穂さん♪擽り(くすぐり)の刑ですから♪」
そう宣言した俺は着替え終わった奈々ちゃんをバッと捕まえ、擽りまくった!
「はぅ、キャハッ、はふっ、ひはっ、ひぃくんっ、ゴっ、メぇなっ、さいぃ〜」
言葉をカミカミになりながらもちゃんと奈々ちゃんが謝ったので許してあげる事にした…。…本音はもっと苛めてやろうと思ったが奈穂さんもいるからやはり止める事にした……。
「はふ、ひふ、あぅ〜、りぃくんの苛めぇ子ぉ」
なんかスッゴい奈々ちゃんが可愛いと思った…。
………ロリコンじゃないぞ、俺は……。
まぁ、もっと苛めてやるかな…。
「なんだ、もっと擽って欲しいんだな?それじゃ、存分に擽ってやるからな?」
「いやぁ〜、ママ〜」
「ハハハハッ」
「ふふふふッ」
「おや、楽しそうなところをすまないね?凛矢くん、そろそろシフト入ってくれると助かるよ…。」
「あ、はい、すみません。」
俺はどうやら、バイトに来ている事を忘れかけていたようだ…。
……うん、きっと奈々ちゃんの笑顔のせいだ……。
俺は少し急ぎ気味で奏さんのところまで行った…。
「奏さん、どうしたんですか?」
「あぅ〜。……ふぇ?何が?」
「いえ、ボ〜っとしてると言うか、ショックっ!みたいな顔してるから……。」
「聞いてくれる?」
「え?あ、はい、まぁ…。」
いつもと違う奏さんのどんより気味に少し心配になってきた…。
「それがね、私の妹が〜」
「あれ?奏さんって妹いたんですね?」
「ん?そうだよ?良く来てるんだけど………そっか、凛矢くんいない時がほとんどだもんね…。」
「へぇ〜、そうなんですか、今度あってみたいですね?」
「いつかは会えるわよ、きっと…。それでね、妹がね、昨日嬉しそうな顔して帰って来たから聞いてみたらさ……今度、男の子と寄り道するっていいだすんだよ?もう、私、ショックで飛び降りるところだったの…」
「そ、それはまた一大事ですね……。」
「そうなのよ!今度、私がシフトの時に此処に連れてくるんだって、もう、スッゴく嬉しそうに!その男、会った時は只じゃおかないわッ!!」
目が凄い勢いで燃えていて、さすがにそろそろ関わりたくないと思った…。だから、仕事に逃げる事にし、その場に奏さんを残して厨房の方に逃げ込みました…。
しかし、奏さんの妹ってどんな子なんだろ…。今度、会ってみたいな♪
そして、また、一日が過ぎていった……。
次回からは球技大会です。それでわ。