第10話:図 書 室 約束…
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今日は宿題の答えを物ぢちに離任式に行くハメになりましたorz
教師も考えたと思います。
それじゃ第10話どうぞ
練習初日から次の日、今日も実行委員会+練習がある。
それに、今日はちょっと図書室に用があるしな。
そんな事を考えていたら、いつの間にか午前の授業が終わっていた。
さて、とっとと飯を食うとしますか…。
「よっしゃー、凛矢!昼飯にしようぜー!?」
「あぁ、そうだな。今日はちと、用があるから早く食べよう」
「…用ってなんだ……?」
「あぁ、昨日軽くあったんだ…。それで、用ができたって感じ」
和磨に軽くこれ以上は聞かないでくれと、アイコンタクトを送ってみた…。とくにバカがうるさいだろうから…。
「…そうか……。まぁ、詳しくは聞かないよ……。」
「?ほはへはんはひはほはほ?(お前なんかしたのかよ?)」
「してねぇよ、呼び出しくらったわけじゃないし」
「…なぜ、話が通じている?」
「神、Sakusyaの力だ…。」
「…何を言っているんだ……?」
「いや、なんでもなぃ……。」
「ムグムグゴクン。お前早く食うんじゃなかったのか?」
「おっと、そうだった。つか、お前今日はまともだな、多少」
「ムグムグムグムグゴクッ、たまにはだ…。」
コイツ、まともだとけっこうカッコよかったんだな…。いつもがまともじゃないからか、たまに見るとカッコいいと思ってしまう…。
まぁ、そんな事よりさっさと食うか…。
そんな感じで今日は少しいつもと違う昼食を楽しんだ…。
「ごちそうさま。そんじゃ行ってくるから…。」
「…まぁ、けっこう時間もあるしな……。…海苔が付いてないか見てから行けよ……?」
「あぁ、そうだな。そんじゃ行って来ます。」
「…あぁ、行って来い……。」
「行ってらっしゃい。気をつけてな…。」
「なぁ、直樹がまとも過ぎるからちょい怖い…どうしよ?」
「…大丈夫だ……。…たまになるまともバージョンだからすぐに元に戻るさ……。」
「そうだな…」
そして、俺は叶との約束?のために図書室へと向かった…。
【ガラガラガラ】
図書室の扉を開くと其処は別世界のように人がいなく、静かだった…。
つか、人が見当たらないんだが………この学校の奴らは図書室を使ったりしないのか?……まぁ、俺も1年の最初を入れて二度目なんだが……。
「あっ、先輩!こんにちわです!」
「あぁ、こんにちわ、叶♪……それより、図書室っていつもこんな感じなのか?」
叶は俺を見つけて走りよって来たので、挨拶ついでに聞いてみた…。
「はぃ、いつもは3年生の先輩が一人いるんですが……今日は私だけみたいです…」
「そうなのか…。そんで、昨日はお姉ちゃんとやらに怒られなかったか?」
「いえ、怒られはしなかったんですけど理由を問い詰められました。」
「そうだったのか…。ゴメンな…遅れさせちゃって…。」
「あっ、いえっ、先輩が気にする事じゃないですっ!お姉ちゃんはシスコンだから、少し手伝いに遅れただけでも心配しちゃって…。」
「ふふ、そうか♪でも、手伝いって何のだ?」
「えっとですね、お姉ちゃんがバイトしてるとこで人手が足りないって事で、実質バイトみたいにして手伝ってるんです♪…私、どんくさいけど料理を作るのは得意だから」
「へぇ〜、料理って事は飲食店か?」
「はぃ、けっこう小さいけど、なかなかに人気があるんですよ?」
叶はどこか自信満々に話しをしていた。
「そっか…。なら、昨日言ってたお詫びの件は其処に一緒に行く、でどうだ?」
「はぃっ、そうですね♪お店の方も落ち着いていて、過ごしやすいですから♪」
「あぁ、それじゃ、いつにしようか?」
「う〜ん、そうですね〜。来週の金曜日、球技大会が終わった後なんてどうですか?」
「あぁ、いいよ。それじゃ、何処で待ち合わせる?」
「そうですね〜、私が先輩を迎えに行きます。だから、先輩のクラス教えて貰っていいですか?」
「あぁ、俺は2−Aだ…。なら、俺はその時、教室で待ってればいいのか?」
「はぃ、絶対に迎えに行きますから♪」
「そっか、ありがとな…。」
「いえっ、元々私が悪いんです。だから、気にしないでください。」
「ふふ、あぁわかったよ♪」
俺は何故か叶と話している時間がとても楽しく感じた…。
今まで喋った事ないタイプだからか、それとも……
「先輩?」
「ん?あぁ、ワリイ…。ちと考え事してた…。」
「私と話していると退屈ですか?」
「いや、そんな事はないから大丈夫だよ」
「そうですか?ならいいんですけど……つまらなかったら言ってくださいね?」
「つまらなくなる事がもしあったらね…。」
きっと、叶は自分の事を悪く見すぎてるな…。なんか、そこも可愛らしいが…。
「なぁ、叶は昼はいつも此処にいるのか?」
「はぃ、お昼御飯も此処で食べてますから…。」
「え?いいのか?普通は飲食禁止だと思うんだが?」
「えっと、鍵をですね…開けたり、もし人が来てもいいように、オーケーを貰ってるんです♪」
「そうなのか?なら、いつも一人で昼飯を?」
「あっ、いえ、いつもはさっきも言った通り3年生の先輩が一人居ますから二人で食べてます。」
あぁ、そういやそんな事言ってたな…。
そんな楽しい会話をしていた時だった…。
【キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン】
楽しい時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「あっ、予鈴みたいですね…。それじゃ、先輩。戻りましょうか…。」
「あぁ、そうだな。…なぁ、叶?」
「はぃ?」
俺はこの楽しい時間を今日だけで終わらせたくなかった…。
「また、此処に来てもいいか?」
「……はぃっ!先輩なら大歓迎ですっ!」
少し間があってから嬉しそうに叶は返事をしてくれた。
そして、俺達は自分達のクラスへと戻って行った…。
俺の顔は教室に着くまで何故か笑顔だった…。
いやはや、未だに先の展開を考えていない作者です…。
まぁ、楽しみにしてください。