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第十三話:スキルバブリー

「あとさっき言ってた身体的なスキルっていうのは?」

『質問の多いガキだねホント…はあ。』


髪を指先でくるくるしながら僕をダルそうに見つめてくる。

なんでこんなのしか契約出来なかったんだろう僕は…。


『読めてっからな』


しかしこの悪魔様は本当にイケメンで育ちも良さそうでなんといってもこんなクズの僕にまで恩恵を与えてくださる至高の優しさと海よりも広い器を兼ね備えておられるお方で僕は契約者として非常に幸せだなー。


『ちっ、まあいい次行くぞ。さっさとステータスプレート開け』


なんとかごまかせた(?)ようなのでステータスプレートを開き自分のステータスを確認する。


『SPって欄があんだろ?そこいくつある?』

「SP…SP…っと、えー2361って出てるけど」



『はあああああああああああああああああああ!?』

「うえええええええええええええええええええ!?」


なんだか知らないが死ぬほどビックリしてる。

これって、驚かせた内に入りますか?


『2000あったらもうほとんどのスキル手に入んじゃねえか!』

「…なるほど」

『コトの異常性がわかってねえなお前…いいか?大体一生で得られるSPは平均して300前後多くても700がいいとこだ。SPはレベルアップ、ボスクラスの魔物の討伐、ダンジョンコアの破壊なんかで得られるがS級ダンジョンのコアぶっ壊しても100そこそこが限度なんだぞ!?それが2000だと!?何があったらそうなんだよ!?』


捲したてられてるけどこっちだってなんでそんなことになっているか…


「あっ」

『心当たりあんのかい!!』

「多分魔王のSP受け継いだのかなーって」


吾郎さん溜め込んでたのかなー。

あの人スキル使わなくても強そうだったしなあ。


『よりによって魔王殺しかよ…とにかくだ。そんだけあんのバレたら確実に殺されるから今のうちに使っちまえ』

「えっ」

『ステータス覗かれたら持ってるのがバレる。加えて言うならお前を殺せばお前からSPやら所有者失ったアイテムボックスの中身なんかが手に入る。つまりお前は盗賊からしたら歩く宝石箱なんだよ』


魔物だけじゃなく人間を殺しても経験値入るのか。

思った以上に殺伐としてそうな世界だ。

吾郎さんにあれだけカッコいいこと言ったけど今ちょっと帰りたい。


『おらおら泣く前にSPのとこ二回叩け。さっさと済ましちまおうぜ』


こうして僕はチートを超えたチートになるのであった。







帰りたい。

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