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第十二話:スキルは努力

『そうだ。お前が作るしかないんだよ。』

「え、いや、待ってわかんない。僕が想像したら出来るの?」

『んなわけあるか無敵じゃねーかそれ!神魔の加護を十全に使って出来る技をスキルとして保存するんだよ!』


なるほど、わからん。


『近頃のガキはコレだから…しゃーねー、あそこにネズミいんだろ?希薄で気付かれないように近づいて大声で全力で驚かせ。いいか気付かれずに、全力でだぞ』

「希薄はどう使うんですか先生!!!」

『心の中で希薄って唱えたらいいから…。』



親切な悪魔からスキル伝授のチャンスを得たからにはここできっちり覚えとかないとね。

僕は説明書も読むしチュートリアルもしっかりとこなす派なのだ。



(希薄!)

希薄化を心で強く望み唱えると半透明のヴェールで全身を包まれるような感覚がした。

それ以外に特に変わった点はないが…


「これでいいの?」

『ああ、気配探知が備わってるようなやつじゃなきゃ気付かんだろう。ほれはよ行け、その加護すぐ切れるぞ』


そーっと急いで近づいてー

後ろごめんなさいねー

あっ、お食事中でしたか申し訳ないですー




『うるあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


『キュイイイイイイイイイ!!?!??!!??!』


ポーン

スキル『ハイパーハウリング』取得


無機質なアナウンスがスキル取得を知らせてくれている。

ハイパーハウリング…直訳でものすごい耳触りな音って感じだけど多分超大声ってところだろう。確かに耳触りではあるし間違ってはいない。


『ほい、おめっとさん。これがスキル取得の一つの方法だ。理解したか?』

「まあなんとなく。他のスキルとの組み合わせとか武器なんかとの組み合わせでもスキルが得られるって考えであってる?」

『ほー、意外とよく理解(わか)ってるみたいじゃん。そういうことだ。驚かせることに重点さえおいていれば何を使ったって構いやしねえ。それが技になる程昇華したらそれはスキルとなるだろう』

「ん?ってことは一回じゃスキルにならないってこと?ならなんで今回は…?」

『100回やって100回大成功するから技なんだ。しかし大声で驚かすのに100回も必要か?そんな奴はまず"俺"に向いてねえ。

だが武器やスキルとの複合技はその場の状況や相手、自分のスキルの熟練度によって左右されるケースが殆どだ。そうなってくると一回目でスキルとして得られる最高の出来がくることはまず少ない、ということは』

「100回やって100回同じことが出来るまでそれを突き詰めなきゃダメってことだね。」

『そういうこったな』


努力して得られる対価ってことだ。

まあ技って基本的にそういうものだよね。

レベルが上がって勝手に技が得られると思うのはゲームでの悪い癖だ。



あとは身体的スキル、だったかな?あれはどういう風に得るんだろう?

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