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第十一話:名前は大事

ステータスは見る限り結構詳細に項目分けされてるようだ。

でも名前や職業?が抜けている。

うーん…これはあれか名前が変えられる的なやつか?


『名前は一回設定したら変えれねーから気をつけろよー』

「ありがとう!!!でも心読むのやめてくれる!?!??!?」

『あっ、名付けの注意事項教えとこうと思ったのになー。そういう言い方すんだったら教えないどこっかなー』


僕はステータスをフルに使った至高のジャパニーズ土下座を決め、悪魔を唸らせるのだった。


悪魔からの注意事項はこうだ。

ただし人族に関してのみ。

・苗字は基本貴族王族にしかつかないこと。

・濁音が名前に多くつくことはタブー

・転生時にもう一度名前変更の機会が与えられる

・俺はインパクトのある名前が好き


なるほど、最後以外は非常に有益だな。

しかし濁音が多く入ったらダメってのはなんなんだろうな。

響き的なアレなんだろうか、でもタブー視するほどか?

まあいい、名前はもう決まってる。


「ネーム変更!」

〈NONE〉カラ変更サレル名前ヲドウゾ。

「エル!」

ネームヲ〈NONE〉カラ〈エル〉ニ変更シマス。


ステータスプレートの名前部分が淡く輝き無機質な音声アナウンスが変更の完了を伝えると、無事、この世界での僕の名前はエルになった。

エルは僕がゲームなんかをする時にずっと使っていたプレイヤーネームで、結構気に入っている名前なのだ。

由来はもう覚えていないけど、確かおじいちゃんがくれた外国のお土産がぬいぐるみでそれがエルだったか、それにエルって名付けたのだったか…とにかく覚えていない。

ネットゲームでプレイする〈エル〉は基本トラップや状態異常からの遠距離狙撃という友達からは嫌われまくりのキャラだった。

いいじゃない状態異常。

麻痺毒暗闇で動きを封じて間違っても逃げられないようにトラップで機動力を奪う、然るべき【状態】が整ったら狙撃で〆る。

みんなにはこのロマンがわからんのです!!!



はっ。

いけないいけない。

(多分心を読んだ)悪魔が白い目で見てる。


でもそういうプレイが自分にはあってるんだよなー。

武器庫にそういうのあったら借りていこう。




「そういえば加護って存在感以外に出来ることないの?」

『あるかもしれんがお前が思ってるようなえげつないスキルは持ち合わせちゃいねーぞ多分』


えげつないって…うん?


「多分?多分ってどういうこと?」

『お前がスキルを得る方法は二通りあるんだが、一つはステータスプレートを用いて身体的なスキルを得る方法。そして加護を用いて自分が作り出すスキルだ。』





作り出す…だと!?

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