転職クエスト
今回は私、彩菜が担当です。はじめてのジャンルと、リレー小説で変なところがあると思いますがよろしくお願いします。代表作*「君ノ事ガ好キ」
「おーい。リリア!」
「リョウ!! 遅いよ! 早くいこ?」
あれ?
リリアと夏輝……いや、夜桜がかぶって見えた……?
いや、気のせいだ。
うん。気のせいなんだ!
「なにやってんの?いくよ!」
「ハイ……」
そういえば、転職クエストって何やんだ?
しかも俺魔法使いだし。
「リリア、どこに行くんだ?」
「は? 話聞いてなかったの? 森だよ森。なんか他の選択肢の人と一緒にやるらしいよ。わたしが僧侶だから……戦士と剣士の人とだね」
戦士と剣士か……
夜桜は、来ないよな。
来るはずがない。
あいつは今、あんな風になっちまったんだから。
ということは知らないやつとやるクエストってことか。
それが転職クエスト?
いみわかんねー
「着いた。あ、もう他の人いるね」
「ホント……っ!?」
嘘、だろ?
まさか、あれって――!!
「リリア、俺はチョーっとだけ声を変える。気づかれたくないんだ。……現実の方でちょっとあってね。そのこと、よろしく頼むよ」
「え? あ、う、うん」
なぜ声を変えなければならないか。
それはただ一つ。
転職クエストの仲間に夜桜がいるからだ。
「こんにちわ! 転職クエストの人たち? 遅れてごめんね~わたし、リリアです。あ、ちなみに私は僧侶だから!」
「どーも。剣士のトモキです! よろしく!!」
「戦士の、ミズキです。よろしくお願いします」
「夜桜。ミズキのパートナー」
パートナー!?
夜桜、パートナーなんて作ったのか。
というか転職クエストにパートナーなんていていいのか?
……魔法使いが二人になっちまう。
「ねぇ、パートナー連れてきていいの?わたし4人でやるって聞いたけど」
「あっ、あの……」
「別にいいと町長から聞いた」
「あっそうなんだー。で、君は?」
……ん?
俺のことか。
「……リョウです。魔法使いです」
で、夜桜が良!?と叫ぶ。
「……リョウ? 良なの? 良!!」
「良って誰ですか?俺はリョウです」
「そうですか。……すいません」
や、ヤバイ……っ!
マジでばれそうだ。
でもどうしてこいつここに……
「とりあえず、先に行こう? この森の奥にいる敵を倒せばいいらしいよ?」
奥にいる敵……
今までの雑魚キャラとは違うみたいだな
でも、どういうやつなんだろう。
雑魚キャラと違うならタイプが違うだろうし。
あ、でもタイプが違う四人がいるから……
うーん。
分らん。
―数時間後―
うーん。
分らん。
って何回これ繰り返したんだ―っ!!
もう何時間も歩いたし。
てかもう星が見えてるんですけど!?
「ねぇ……きゅーけーしようよ~。疲れたよ~。もう夜だよ~?」
「リリアの言う通りだ。行きすぎもよくない。休憩しよう」
「だな! 夜桜、さんも。ほら、ね?」
「……しょうがない」
寝よう。
もう寝よう。
明日のために体力を戻しておくんだ……
♪ピピッ ピピッ
ん……?
なんだ?
……6時か!
ヤバい。
死ななければ。
どうしよう。
書置きをしておくか。
……よし。
いくか!!
でてこい、雑魚キャラども!!
俺様が倒してやるっ!
「ファイヤー!ファイヤー!!」
ん?夜桜……?
そういえば夜桜がいなかったような……
「お願い。戻ってきてよ……良」
夏輝……
ごめん。もうちょっと、もうちょっとだけ待ってくれ。
俺だけにしかない、このバグを言えるようになるまでー
がさっ
「だれっ!?桃鹿?」
ヤバいっ
「……殺す」
逃げろっ
いくらまたログインできるからといって夏輝には殺されたくないっ
本能だ。
まさしくこれは本能なんだ。
光が差してくる。
出口か!?
嘘だろ……
またがけかよ!
しょうがない。
「神よ。再び助けてくれたことに感謝します!!」
また遺言的なものを残して俺は、死んだ。
『あれは……リョウ?まさか、死んだ!?』
いかがでしたか?この先どうなっていくのか……私もわかりませんが、楽しみです。