三ノ宮ことりの独占欲1
─────三ノ宮ことりは、■を■した。
その結果、■■■■が■■■れた。
■■■のような“それ”は■■■に静かに■■に■■■でいった。
■■は苦しみながら■■だ。
■■■■■を■■■■■、■を■■■、■■ながら、やがて動かなくなった。
■■■■も同じだった。
山から降りてきたことりの前で、■■の村長が■■■■■手を伸ばす。
「おまえのせいで……■■■■■……」
ことりは、その言葉を聞いても、何も感じなかった。
■■■■だ、と思っただけだった。
だから何だというのか。
村は■■■。
■■すら■■なかった。
■が、すべてを■■■■■しまったから。
公式には「■■■な■■■■事件」として、記録の片隅に収まることになる。
だがそれで十分だ。
この程度の村など、誰も関心を持たないのだから。
“■■■■”が囁いた。
「まちへいこう」
「おねえちゃんにあいに」
ことりは、無表情のまま、頷いた。
「うん、お姉ちゃんに会う」
歩いた。
夜の山道を、朝の舗装路を、午後の交差点を。
歩いて、歩いて、歩いて、歩いて――
そして、辿り着いた。
■■■■に。
「ことりちゃん?」
名を呼ぶ声に振り返ると、そこに“お姉ちゃん”がいた。
芹沢優奈。
トテトテ、とことりは駆け寄り、腕を伸ばして彼女に飛びついた。
小さな身体を包み込むように、優奈はそっと抱きしめてくれる。
「どうしたの、よしよし」
その優しい手が髪を撫でてくれるたび、胸の奥がくすぐったくなった。
うれしい。
たのしい。
優奈が笑って言う。
「じゃ、帰ろっか」
“帰る”
どこに? とことりは訊きかけたが、その時、背後に何かの“気配”を感じた。
誰かが――見ている?
振り向くが、そこには誰もいない。
ただ、放課後の影が深く差す空き教室があるだけだった。
「どうしたの?」
「……なんでもないよ」
そう答えたその直後、別の女生徒が声をかけてきた。
「久しぶりに、私のピアノを聴いてほしいな」
ことりは黙って、優奈の後ろに回り、スカートの端をぎゅっと掴んだ。
行ってほしくなかった。
その想いを察したのか、優奈はやんわりと微笑みながら、
「ごめん、今日は別の用事があるんだ」
そう答えてくれた。
やさしい。
うれしい。
二人で並んで廊下を歩く。
夕焼けが差し込むその光景は、まるで昔に戻ったようだった。
あの頃の記憶。
山道を一緒に歩いた。祠までの長い道。
ああ、また遊べるんだ。
ことりの顔には何の表情もない。
だが心は、静かに弾んでいた。
ふいに、また背後に「視線」を感じた。
さっきと同じ、暗く長い廊下の奥。
その向こうから、誰かの“声”が聞こえた。
「まだ?」
ことりは、ためらいなく答える。
「まーだだよ」
「かくれんぼ?」と尋ねる優奈に、ことりは首を振る。
違う。ただ、ずっと――お姉ちゃんと二人でいたいだけ。
「そうか、ふふ、じゃあ、帰ろっか」
優奈がまた言う。
これから、町へ行くのだ。
きっと、きっと凄く楽しいに違いない。




