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導かれた先の新たな仲間

①本編は、2003年にヒットメーカーが開発しセガより発売された、トレーディングカードを使用するアーケードゲームが原作となります。

②他データ等はアヴァロンの鍵: 魔導アカデミー入門書&カードコンプリートガイド (エンターブレインムック ARCADIA EXTRA VOL. 13)や、カードごとのテキスト内容を参照しております。

③各エピソードで発現したカードに関する情報は、あとがきで説明します。

 森の朝、朝露が滴り、太陽の光が木の間から差し込む。


「今日も朝が来たね!でも、今日の朝はいつもと違う!そう、このカードで私は森からでるんだよ!」

「ププー!」


 コッペリアはいつもの朝を迎え、いつものジャンプーがそばにいた。服装もいつもと変わらないものではあるが、腰にあるホルダーがいつもとは違うものではある。

 中にはカードが収まっていた。カードにはチャイリン、パックル、ピックル、パン、ピノ、ルーン、アライクパ 、ビーパの面々が、意気揚々とした顔で、静止している状態の絵が描かれている。そのカードからは今にも飛び出しそうだった。まだ何も描かれていないものもあり、これらがホルダーの中にある。


「みんな一緒にいてくれてありがとう。もちろん、ジャンプーもだよ」

「ジャンプー!」


 ジャンプーは右手を挙げて高鳴る気持ちをアピールする。


「じゃあ、早速このカードを使っていってみようか!インフィニティーさん!よろしくね!」


 コッペリアはホルダーからカードを1枚取り出す。それはインフィニティーだった。カードを持った右手をそのまま高くかざす。まばゆい光を放ち、インフィニティーはその姿を顕現させる。そしてコッペリアたちを導こうとしていた。


「コッペリアよ。そなたの運命はこの先に出会う人間たちが大きく動かすだろう。そして、その者たちから知識を得よ。それがコッペリア、お前の目的となる。」

「うん、わかったよ。みんなといっぱいおしゃべりすればいいんだよね!お話は私大好き!」

「ただ、気を付けよ。邪魔をするものもいる。それをしっかり見極め、目的を達成するのだ。それでは…行くぞ」


次の瞬間、インフィニティーが携える翼を大きく動かし、白い羽が舞う。羽が大きなうねりを作り、コッペリアとジャンプーを包んでいく。


「ジャンプー、私の手を離さないでね!」

「ジャンプー!」


羽に包まれたコッペリアとジャンプーは、光の玉となり、大空へと放出される。そして目指すべき場所となる地点まで大きな弧を、そしてとても早く飛んでいくのだった。



―コッペリアが飛んだ先の果て、海の上の大きな帆船―



「おお!見えてきたぞ魔導アカデミー!いやーさすがにデカいから、港からでも見えるもんだなぁ」


大きな声を上げて、船旅が終着することに歓喜する男がいた。名前はシズマ。上半身は服を身に付けず、代わりに民族的な装飾品や文様が着飾っていた。

魔導アカデミーのある大陸は、そこまで広いものではなく、むしろ島と呼んだ方が良いかもしれない。しかし、島の港はとても近代的で大きな帆船をいくつも迎えることができるように整備されている。またそこから広がる街並みはとても整備されていて、活気がある。多くの旅人や商人なども出入りがあり、またここでしか手に入らないものもある。それは魔導アカデミーあってのものであり、他の地域とは材質の異なる武具などの装備品や、魔導書などの古物なども多く取り扱いがあるからだ。

街の奥は少し小高い丘になっているが、そこにそびえる城のような建物…それが魔導アカデミーであった。またさらに奥の方には活火山と思われる高くそびえる山も見ることができる。


「くぅー。この俺が、あの魔導アカデミーに入学できるってぇのは、まさに誉だねぇ!とはいえ、普段あんまり陸にいないから、ちょっと不安だが、まあ大丈夫だ!ハーッハッハッハ!」


船に響く大きな声に、他の乗船客が目線を動かす。


「いやーちょっと注目されちゃってるなぁ。いかんいかん。つい声が大きくなっちまった!」


しかし、乗船客の目線は徐々に上へと動いていた。それに気づいたシズマも目線を上に向ける。


「へ?なんか俺の上についてる?」


すると、光の玉がシズマの頭の上をかすめ、ちょうど目の前に光が甲板に乗る。まばゆい光が収まっていく。光がすっかり収まっていき、一人の少女と一匹のモンスターが現れる。そう、コッペリアとジャンプーだった。


「ななな?なんだお前たちは!」


シズマ大げさに思えるほどびっくりし、しりもちをついていた。


「えーと…ここが目的地なのかな?なんかわかる?ジャンプー?」

「ププー?」


乗船客の視線が集まる中、シズマにコッペリアは話しかける。


「ねぇねぇ。ここどこか分かる?私たち飛んできたんだけど、よくわからなくて。」

「あばば…え?ここがどこかって、ここは魔導アカデミーまで行く船の上デスヨ。」

「魔導アカデミー…あ、私そこに行かなきゃなんなかった!へーラッキーだね!ジャンプー!みてみて凄いねこの水たまり!えーその上にこれ浮かんでるの?えーすごいー(以下ワーキャー)」

「いやいやいや…ラッキーとかってレベルじゃないぜ。いろいろと。とりあえず、ここは"海"ってとこで、そこに浮かんでるこの乗り物は"船”って言ってなぁ…」


シズマは、一人の少女とモンスター一匹に混乱させられていた。


「あーええと…お前さん名前は?」

「私?私はコッペリアっていうの。こっちは友達のジャンプー」

「モンスターが友達…なかなか面白いこというじゃねぇか。俺もこの辺で出会った海洋系モンスターなら少し取り込ませてもらったが…」


シズマは手持ちのカードをコッペリアに示す。


「わぁ、私の持ってるカードとおんなじー」


コッペリアも手持ちのカードを示す。みせあいっこをしている感じである。


「なるほどな、そんなに枚数を持てるくらいだから、こんな小さな子が魔導アカデミーに行くわけだな。」

「うん?そうなの?このカードってそんななんかあるの?」

「おいおい、そんなこと知らないでここにいるのかよ…ん?」


シズマは海に視線を移す。沖の方から何か来ることを察知していた。


「コッペリア、お話はあとにするぜ。なんかこっちに来てるみたいだからな」

「そうなの?あ、もしかしてアレ?」


乗船客のなかでコッペリアが指をさしたところに目線を配り、大声を上げる。


「あ、あれは!メガジョー!なんであんな獰猛な奴が!」

「しかもデカイ!なんだあのデカさ!」


乗船客が取り乱している中、シズマはどこからともなく銛を取り出す。身の丈ほどある長い柄に、とても鋭く見える。小魚を指すには少し大きいのではと思うくらいの刃渡りである。


「どうやら獲物が来たみたいだな!ありゃ、もしかしたらコッペリアに反応したのかもしんないな。こっちに向かってやがる。これはお灸をすえないとマズイな…船に穴開けられたらたまったもんじゃない」


館内には非常事態の放送が入る。甲板に出ている人は船内に入るよう促す。

そんな中、シズマは右手で銛をしっかり握りしめ、左手の指にはあのカードを挟み、勢いよく船から飛び降りる。


「へへ、俺にまかせときな!でろ!レッドザガ!ブルーザガ!」


左手を海にかざし、カードからは水が出る。おおよそ一人が持ちきれない水の量があふれ出ており、その最中から一匹のモンスター、レッドザガとブルーザガが海へ着水する。着水後、そのモンスターの上にシズマが乗る。持ち前のバランス感覚なのだろう、器用に片足ずつ、レッドザガとブルーザガにのり、真っすぐメガジョーへと向かうのだった。



―海の上―



メガジョーに向かったシズマだが、メガジョーの標的が何なのかに気づく。どうやら、標的は船でもコッペリアでもなく、目の前にいるモンスター、カメポポンのようだ。それを追っているメガジョーという構図がこの顛末であるようだ。


「ははん。なるほどな。ここはカメポポンの方向を変えればそれで良さそうな気はするが…俺の気持ちは!」


高まる気持ちの中、レッドザガ・ブルーザガから大ジャンプし、メガジョーに向けて右手に構えていた銛を両手に持ち、振り下ろす。体重の乗った銛はメガジョーの脳天に刺さる。


「グギャァァ!」


メガジョーはその不意打ちともいえる一撃に、叫び声を上げる。メガジョーに刺さった銛を支え棒代わりにもち、額に立つシズマである。持ち前のバランス感覚はここでも真価を発揮し、うまく乗り継ぐ。


「さて、ここでやられてはくれないかな…」


シズマは腰にあるカードが入ったケースに手をかける。そして白いカードを手にし、メガジョーに向けてそのカードをかざし唱える。


「メガジョーよ、我を召喚主として認め、呼応せよ!」


しかし、何も起きない。メガジョーはその行動とシズマを振り払うように、あばれ始める。


「くそっ!やっぱまだ足りねぇか!レッドザガ!突進だ!」


シズマはカードケースからさらに1枚のカードを出し、海面に浮かんでいるレッドザガに向かって投げつける。カードはレッドザガの前で光を放ち、その光を浴びたレッドザガは急速な移動を見せ、そのまま体当たりをする。その衝撃を使ってメガジョーから銛を抜き、また追走してきたブルーザガが、シズマの着地点として向かい受けた。しかし、その最中でレッドザガはメガジョーの反撃をうけてしまう。

ダメージを追ったレッドザガは、光の粒になり、その後砂が風に飛ばされるが如く消えていく。


「ぐっ、レッドザガを失ったか…不意打ちであの銛を受けても倒れないってのは、このメガジョー…何か能力発動してるな。硬いぜコイツ。さすがに海に落ちるわけにはいかんから!イカロスウィング!」


空中で姿勢を整えながら、さらにカードケースから一枚のカードを取りだし、天にかざす。イカロスウィングと唱えた瞬間、シズマの背中には白い羽が生え、その羽で空中に浮かぶことが可能となった。


「ふう。間一髪。しかしながら、もうちょっとだと思うんだけどなあ。何とかしてものにしたいぜ」


あと一撃、隙を付ければと考えるシズマ。しばらくはにらみ合いっこが続いていた。


―船・甲板―



シズマが飛び出してからしばらくして、船の上でも動きがあった。

ちなみに、避難案内があってから、今に甲板にいるのはコッペリアだけである。

メガジョーへ銛を突き立て、足止めを食らったことにより、カメポポンは真っすぐ船へ向かっていた。カメポポンの目には涙が溜まっていたが、海の中に溶け込んでいた。何とか船までたどり着いたカメポポンは、船の脇に設置されている縄梯子を器用に上りあがり、そして到着する。


「ポポポ…」


カメポポンは甲板にいたコッペリアに涙の訴えをしていた。おおよそ通じるとは思えない言葉を発した。しかし、不思議なことに、コッペリアはその言葉を受け止めることができた。いや、よく考えたら不思議ではなかった。森のモンスターたちの声を聴いていたコッペリアには、理解に及ぶだけのコミュニケーションを取っており、このカメポポンとのやり取りも全く同じものだった。


「カメポポンって言うんだね!ん?なーに?真っすぐこの船に向かえばいいことあるよって言われて、怖いけど頑張ってこっちに来たって?でも、ここは見ての通り私しかいないよ?」

「ポ…ポポポ…」

「一人で寂しくいたときに、声をかけてくれた人がいてうれしかったけど、また一人になっちゃって悲しいんだ。あ、でもでも、私と友達になれば良くない?」

「ポ?」

「うん、本当本当!ほかにもいっぱい友達いるんだよ!みんな出てきてー」


コッペリアは札に描かれた森のみんなを呼んだ。本来であればこの札の召喚にはそれなりの知識と器用さが必要となっていたのだが、純真無垢なそのコッペリアの呼びかけに、札が呼応し、モンスターたちが現れる。


「ほーら。こんなにいっぱいいるんだよー。みんな手をつないでー」


コッペリアはみんなに手(前足なモンスターもいるので厳密には違うやつもいるが)をつないでもらい、カメポポンを囲むように円を描いたのだった。


「ポポ、ポンポン!」

「どうかな!楽しいかな!えへへ」


カメポポンは落ち着きを取り戻していた。悲しそうなまなざしも徐々に明るさを取り戻しているようであった。


「そっかそっか!新しい出会いだね!」


カメポポンはコッペリアの言葉に感激し、また新しい友達としての出会いに感謝をしていた。

カメポポンの頭をなでるコッペリア。カメポポンも悪い気はしておらず、なでられることで湧き上がる、喜びに興じていた。若干、ジャンプーがうらやましそうにコッペリアを見ていた。


「それにしても、カメポポンは誰にそんなこと言われたの?覚えてる?」

「ポン、ポポンポン」

「お姉さん??うーんちょっとわかんないね。探してみる?」

「ポ…ポンポン」

「そうだね、別にいいんじゃないかな!今こんなに友達いるし!」


カメポポンはすっかり安心しきっており、先ほどまで死にそうだったことはすっかり忘れていた。

コッペリアはなでなでを続けながら、まだ戦いを続けているシズマたちも気になっていた。さっきあんな勢いで海に飛び出していったあの人は、一体どうなるんだろう。ちょっとドキドキするなと、好奇心旺盛なコッペリアには、見過ごせるものではなかった。


「ねえ、カメポポン。よかったらなんだけど…もう少し近くであのおっきなやつ…ええとメガジョーさんを見てみたいんだけど…だめかな?」

「ポ、ポポン!!」

「アハハ、だよね。怖かったって言ってたのに、近づきたくないよね」

「ポ、ポ、ポン」

「あー、うん。わかってるんだけど。あの海をスイスイ動けるのがかっこよくて。私も海初めてだから、どんな感じか見てみたくて。でも今それができるのが、カメポポンだけなんだよね。」

「ポポ…ン。」


カメポポンは出来ればコッペリアの要望を受けてあげたかった。でも少しだけ、勇気があったら…そう思うカメポポンは、何かないかと強く想った。すると、コッペリアが持っていたカードのうちまだ何枚かある真っ白なカードの1枚が光出す。その光にカメポポンは吸い込まれ、カード化する。


「あわわ、カードに入っちゃった…あれ、でもなんか、出たそうな雰囲気がする。カメポポン!出てきて!」

「ポポポン!」


カメポポンは改めて登場する。一度カードに取り込まれたとき、コッペリアの気持ちが伝わってきた。ここまで来た経緯、コッペリアの決断、あと、このカードの本来の持ち主の気持ちが。それを取り込んだカメポポンは、メガジョーへの恐怖を振り切るための勇気を得たのだった。


「え、連れてってくれるの!ありがとう!じゃ、近くまでお願いね!」

「ポポン!」


カメポポンが先に海へと降り立ち、その甲羅に飛び乗る形でコッペリアが着水する。おしりを付けて、足はしっかり海に浸かっている。また、コッペリアの頭の上には、しっかりとジャンプーが仁王立ちをしていた。

コッペリアは、森の湖で浸かった水と、海の水がなんか違うことを感じる。初めての海水は匂いが独特であることを不思議にも思った。


「海ってなんか変!でも、まずはカメポポン、レッツゴーだよ!」

「ポポーン!」

「ジャンプー!」


カメポポンの泳ぐ能力はとても早く、あっという間にメガジョーの近くまでたどり着くのだった。



―海の上―



メガジョーとシズマの対決の最中。

メガジョーはダメージを受けたことで、非常に荒々しくなっていた。カメポポンという標的を失い、それを邪魔されたシズマに激怒をしていた。

シズマは手持ちのカードから、この状況を打破する方法を考えていた。


「攻撃力があるのはマーメイドのカード。しかし彼女の力は範囲が狭く、うまく隙を見て召喚しないと交わされてしまう…。さて、どうするかなぁ」


若干戦況が怪しい中、船からまっすぐこちらに向かってくるのが見えていた。

キャッキャしながら近づいてくるカメポポンにライドしたコッペリア。ただ、カメポポンはなるべくメガジョーに近づかないように配慮しながら、距離を取っている。


「なんだあいつら!まあ、今の状態ならメガジョーはわき目を振らず、まっすぐ俺の方にターゲットしてるとは思うから大丈夫かと思うが…」


そうシズマが思った矢先、メガジョーの目が鈍い光を放った。その異様な光景と変わり移った場の空気を察知したシズマは、まだイカロスウィングの効力があるうちに、カメポポンにライドしているコッペリアに近づいた。


「あぶねぇ!お前ら!」


メガジョーはさっきまで確実にシズマをターゲットにしていた。それを理由なくターゲットを変えたのは明らかにおかしい。そしてその変更先は、やはりカメポポンと感じ、シズマは急ぎブルーザガを従え、カメポポンに向かった。


「くそっ!ヤツの方が早えぇ!コッペリア!こいつを発動してくれ!」


スピード的には何とか間に合うと考えていたが、よける手段を講じるまでのタイミングが足りない。そこで先ほどの利用した突進のカードを、ブルーザガの能力で手元に戻し、それをコッペリアへ投げた。

加速されたカードはうまくコッペリアの手に収まるが、その発動方法が分からない。


「ええ?どうすればいいの?」

「ポポン!ポン!」

「カメポポンにかざして、突っ込めって念じればいいの?」


カメポポンはなんとなく感じていた。このカードは自分の能力を高めてくれると。それをそのままコッペリアに伝える。


「カメポポン!行っちゃえぇぇ!」

「ポポーン!」


突進のカードがきらめく。カメポポンは少し前のめりになり、先ほどまでの移動の3倍ほどの速度を出す。そしてそのまま、メガジョーへと向かう。このままだと正面衝突をしてしまうスピードだ。


「ジャンプー!最大ジャンプだよ!」

「ジャンプウー!」


コッペリアはとっさにジャンプーの能力を発動させる。カメポポンの勢いをそのままぶつけるためだ。ジャンプーの能力で、コッペリアは空高く飛び上がる。船の帆よりも高い位置までの大ジャンプだ。


「ポポポーン!」


カメポポンは最大の勢いをつけ、頭、足、しっぽすべてを甲羅に収め、ついにはメガジョーへ激突する。メガジョーの顔面にクリティカルヒットし、その牙をへし折り、そして何十メートルか吹っ飛ばす。大きな水しぶきを上げ、メガジョーは完全にひっくり返る。カメポポンは少し前に進むが、勢いはすべてメガジョーにぶつけたのち、収めた頭たちを出しながら、海へのきれいな着地を見せる。その背中にゆっくりフワフワと浮かんでいたコッペリアとジャンプーはさらに着地をするのだった。

お金を取れるほどの見事なチームワークとその曲芸は、シズマを自然と拍手させたのだった。

今回登場したモンスター(アーケードゲーム時のカード効果)の説明:

①チャイリン 珍獣族 移動力は普通だが、能力として増殖を持つ。しかしながら、勝利した際の特典であることから、その要件を満たすのが難しい。また増やした後の対処も難しい。


②パックル エピソード1にて


③ピックル 珍獣族 移動力は普通。戦闘時の効果は、よほど赤が嫌いなのか、相手手札の赤属性カードが戦闘支援としての効果があった場合破壊する。


④パン 珍獣族 移動力は普通。戦闘時の効果は、よほど黄色が嫌いなのか、相手手札の黄属性カードが戦闘支援としての効果があった場合破壊する。


⑤ルーン 珍獣族 移動力は普通。戦闘時の効果は、よほど青が嫌いなのか、相手手札の青属性カードが戦闘支援としての効果があった場合破壊する。


⑥ピノ 珍獣族 移動力が高く、緑色での戦闘では戦闘支援カードを使わせないなど、部分的にハイスペック。森の中では鉄壁。ただし、攻撃力は低いので戦闘に勝つことは難しい。


⑦アライクパ エピソード1にて


⑧ビーパ 珍獣族 移動力は高く、戦闘支援としては先制を付与できる非常に優秀なカードの一角。なお自身が戦闘することになっても、割と戦える。


⑨ジャンプー エピソード1にて


⑩レッドザガ 海洋族 移動後に発動する効果が優れており、デッキ内のマップ上魔法が手に入る。実質1枚カードが増えるので、うまく使えたら強いが、残念ながらマップ上魔法が微妙すぎて泣けてきます。イカロスウィングや女神の息吹をうまく使うくらいかなと。


⑪ブルーザガ 海洋族 移動後に発動する効果があり、レッドザガと対を成すように、戦闘支援カードが手に入る。レッドザガより使いやすく、歩きながら戦闘強化できるのは非常にありがたい。


⑫メガジョー 海洋族 基本的には戦闘用のモンスターで、他のモンスターが持つ戦闘時発動能力をメガジョーが発揮できるというもの。普段支援カードで使えないカードが使えたり、相手にどんな能力を発揮させるかを隠すといった技を使える。阿と吽などの属性によって効果が変わるカードを使うと面白い。


⑬カメポポン 珍獣族 ゲーム中ではその移動力から、かなり使い勝手の良いカードである。戦闘時発動能力を防ぐこともあり、ディフェンス力もそこそこある。珍獣族使いなら必ず入れるカード。

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