プロローグ4・勝利した時の思い出と始まり
私はあの時コロシアムを勝ち抜き見事に優勝を勝ち取った、あの時の思い出は今でも懐かしいわ、
「アウトゥールス様、報告します!」
「頼む」
「敵はアウトゥールス様の予想どうり我が方の倍の戦力で要塞の攻略をするつもりです!」
「予想どうりだったでしょう?、老兵の方々」
「「「・・・・・・・・・・」」」
「たかが小娘に言い返せなくなってどうするの!、ここからこの要塞の最高指揮官は私よ!異議のある者は?」
誰も手を上げず、席を立たずただ茫然としていた、
「それでは作戦だが・・・・・・」
作戦会議をし敵を迎撃する事を考えた、あの時の私達の運命を変えた日の様に。
~数年前・コロシアム・アウトゥールス視点~
「優勝は!、村娘のアウトゥールスゥゥゥゥ!!」
会場は大盛り上がりだった、だけれど今の私には大金しか興味は無かった、
「それでは!勝者アウトゥールスには大金を・・・・・」
国王の横に居た近衛騎士の隊長が割って入った、
「待ってくれ・・・・・・・・」
「なっなな、何でしょうか?」
「・・・・・アウトゥールスと言ったか?」
「はい、そうですけど」
「・・・・・・・・・・・・・・」
もう、何なのよ!、近衛隊長だと言う事は分かるけどさ・・・・・・・、この時の私はこの近衛隊長が私の師になるとは思ってもいなかった、
「どうだアウトゥールス、我が帝国の騎士になってはみないか?」
「は?・・・騎士ですか」
「そうだ、皇帝陛下はアウトゥールスの事を大変気に入られた、そこでだ我が帝国の騎士として国に貢献しないか?」
「ですが、私は剣の腕も素人ですし・・・・それに私はただの村娘です!」
「村娘であの剣の腕前は天性の物だ!、だからこそ私に君を輝かさせてほしい!」
「・・・・・・・でも、時間をください!、今家には病気の弟が居るんです。せめてその後にでも」
私がストップをかけると皇帝陛下が私に歩み寄り言った、
「うむ、己の剣の腕前は事実として天性の物、しかしながらこのコロシアムに出場したのは家族の為と」
「はい・・・皇帝陛下」
「良い!実に良い!《よい》」
「何がですか?」
「医者は儂が手配するだから、心配せずにフォーミュラーと共に行くがよい」
「ですが!!」
フォーミュラーと思わしい、近衛隊長が言った、皇帝陛下は約束を必ず守るお方だ信用しても良いっと、だから私は大人しく彼に付いて行った、
「あの?、近衛隊長さん、お名前を聞かせていただいても」
「そうだったな、私はさっきも出ましたがフォーミュラーと言います、これでも皇帝陛下の近衛隊長をしています」
「そうですか、私も改めてアウトゥールスと言います、これから何処に行かれるのですか?」
「これから、ベッケングロッグ要塞へ向かいます、貴方の新しい家です」
そう言ってフォーミュラーは私を連れて要塞へと向かった。
~現在・騎士アウトゥールス~
「良いわねこの作戦なら必ず勝てるわ!」
私は出動命令を出す間際に思いとどまってしまった、
「アウトゥールス様?」
「・・・・・・・・・・」
「アウトゥールス様!!」
「・・・・・・あ!」
「どうかしましたか?」
「いっいえ!、何でもありません、では各員ご武運をでは各員指示どうりに出陣せよ!」
そう言うと将校達はおう!と声を揃えて足早に会議室を出て行った、懐かしいな・・・・私の始まりと我が師フォーミュラーとの出会い・・・・・・私は必ず貴方の意志を!、そうして剣を持ち、盾を構え足を一歩また一歩と外へと運んだ、今の私は・・デムンク帝国の騎士アウトゥールスこの名を天下に轟かせて見せよう!!。