プロローグ3・闘技場初戦から決勝戦へ
試合は凄いペースで進んでいった、開始して1時間程度で私の番が来た、
「次の試合は村娘アウトゥールスと自称剣豪ハインツ!」
「・・・・・・・ただの村娘だと?」
「ええそうですけど」
「直ぐに終わらせてやろう!」
カーン!の合図と共にハインツは一気に距離を詰めて来た、
「貰ったー!」
「うわぁ!」
「避けたか・・・・・」
「あっあぁぁっあああ」
私は尻餅をついて動けなかった、
「・・・・・・降参しろ、そしたら殺さなくて済む」
「誰がァァァぁ!!」
私は勢いに任せて相手に頭突きを食らわせた、
「痛てぇ!!、何するんだせっかく殺さない様に降参するように説いたのに無駄にする!」
「・・・・・・私はこの試合に優勝しなくてはいけないのよ!」
私は自分の額から血が流れている事を気づいた、
「そうか、分かった、だったらゆくぞ!、剣技『ウォーコンクラー』」
「キャ!、けれど今ので!!」
「オオっと―!!、ハインツの剣技が炸裂したが、アウトゥールスはそれを躱したぁぁぁ!!」
会場は観客の声が響き渡った、
「次は私の番です!」
「フン!、ただの村娘に負けるほど・・・・・何!」
「貴方の剣の動きは理解したわ!」
「うお!何だ?、んえ?」
「私の勝ちですよ」
私の剣はハインツの喉元に突きつけられていた、
「降参してください!、命を奪いたくありませんから」
「(こいつ!あの一瞬で・・・)分かった、降参しよう」
するとハインツは降参を宣言した、
「おおっとぉぉぉ!!、これは意外だ!ハインツが降参、勝者はアウトゥールスゥゥゥゥゥ!!」
「そうだ、アウトゥールスまた機会があれば戦ってくれるか?」
「機会があればまたですよ」
「ふっ」
そう言うとハインツは会場を後にした、それから私は2、3回戦から準決勝とついに決勝戦まで駒一気に進めた。