表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半地球外生命体  作者: 高坂海斗
3/3

一章 2

5月2日(火曜日)

 「うあああああ!」

 暗い人気のない路地から叫び声が響く。

 「た、頼む! 助けてくれ、俺が何したってんだよ!」

 「君達には私達の実験台になってもらう」

 そう言ってその男は、怯えて動けない男を拉致していった。

 

 翌日。

 「おじさん、おはよう」

 「おー」

 この人は俺の親戚の人らしく俺もよくは知らないが、俺を引き取ってくれた人だ。

 職業はプログラマーで俺の仕事を手伝ってもらっている。

 「もう学校か?」

 「はい」

 「そうか、気を付けてな」

 そして隼人は、学校へと向かった。

 その途中隼人の後ろから誰かが近づいて来ていた。

 俺は後ろを振り返ると其処には楓が居た。

 「何か用か?」

 「何で分かったの?」

 「勘」

 そう言って二人はまた、学校へと足を運んだ。

 それにしても今朝はやけに警官が多いな。

 何かあったのか?

 俺がそんな事を思っていると、楓が喋りだした。

 「やっぱり警戒してるねー」

 「何がだ?」

 俺がそう聞くと、楓は信じられない!! という顔でこちらを見てきた。

 「何だよその顔」

 「隼人ニュースみてないの!?」

 そう言って楓が見せてきたのは、知らない男の写真と行方不明多数という記事だった。

 俺はその記事を読んだ。

 内容は、最近よく人が行方不明になっているらしい。

 その数は三日で10名もだ。

 しかも、全員この地域でだ。

 記事では「神隠しか!?」などと書かれている。

 すると突然楓が俺の肩を叩いてきた。

 「どうした?」

 そして楓は驚く事を言い出した。

 「実はこの写真の人達全員、私達と同じ人よ」

 という事は俺達の身も危ないかもしれない訳か。

 「少し気を付けて行動した方がいいな」

 俺達は少し回りを警戒しだした。

 そして俺は放課後、実際いに消えた人たちが最後に居た場所に足を運んだ。

 「ここが昨日の夜人が消えたという場所か」

 当然辺りには立ち入り禁止のテープが張り巡らされていた。

 俺は仕方なく辺りを見て回ると、下水道付近に一つの指輪が落ちていた。

 俺はそれを拾い上げた。

 すると突然、頭の中にこの指輪の持ち主の記憶か分からないが、流れ込んできたのだ。

 隼人はその人の物や体に触るとその人の記憶を見ることが出来た。

 そしてそれは自分から見ようとしない限り見えることはない。

 それでも見えたという事は、かなり思い入れが強いという事だ。

 それにしても、この記憶は最初は良かったが後の方はかなりきついものだった。

 物は人と常に見えな糸のようなもので繋がれている為、そこから少し先の方も見えるのだ。

 しかし、後半の記憶は余りにもひどく、隼人はその場で吐いてしまった。

 「おうえええええ‼」

 ひと・・・人が解剖されていた。

 しかもぐちゃぐちゃに。

 俺は初めてトラウマと言う物が出来た。

 その日の夜、俺は眠れなくなった。

 そしてさらに、俺の家の周りに三人の人間が囲む様に立っていた。

 まさか、俺が人では無い事がバレたのか!?・・・

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ