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キャラメイク

 始める、と言ったものの正直ボードゲームぐらいしかまともにやったこと無い私にどの位このゲームを楽しめるか。 取り敢えず説明書を読んで見よう。





【ワールドスター・オンライン】説明書


 このゲームはフルダイブ型VRMMOです、世界中の人々との交流を楽しみまた、夢の溢れるファンタジー世界を楽しんで下さい。

このゲームでの注意事項

•多数の方々がプレーするオンラインですので他の方々の気分を損なう行動をした場合、警告を出しますが、改善が見られない場合は即刻アバターを削除します、ご了承お願いします。

•このゲームでのアバターは現実から大きく離れた容姿には設定出来ません、プレーヤーの皆様の健康を保証する為ですのでよろしくお願いします。

•アバターを作成する時の職業は二つ、本職業と副職業が有ります、副職業はゲーム内で自由に変更可能ですが本職業は基本的に不可能になりますのでご了承ください。




「成る程、要するにこう言うことか」

•人様に迷惑かけてはいけないよ、もしやったのならこのゲームを出来なくするよ。


•元の姿を基準に作成してね、変えすぎると体に悪いよ。


•職業は二つ選べるけど、一つは変更出来ないから注意して選んでね。


「……かなり危なくないかな、これ」

 容姿が殆ど変わらないって、まぁあの人達の仕事だし信頼するとしよう。

 取り敢えず装置を頭に設置してゲームを始めよう。


 機械が起動して私の意識が遠くなる、何だろうこの感じ、授業中に眠気に襲われるような……









『ワールドスター・オンラインの世界にようこそ、私はこの世界の管理AIであるメーデスです。お客様にはこの世界での分身体を作ってもらいます』


 わぉ、いきなり綺麗な人が出てきたぞ。分身体ってアバターの事かな?


『分身体に付きましては、髪の色、長さ、目の色、肌の色を設定する事が必要です』


 ……成る程、髪の色や長さ、肌の色が違えば余程目立つ顔立ちじゃなければ現実じゃわからなくなるなぁ


 取り敢えず、設定は。


 名前は、ユウ。

 髪は……現実じゃロングに出来ないし、長めで、色は別に黒でいいっか。

 目の色も黒のままで。

 肌の色は……せっかく日焼けしないで黒く成れるんだから黒くしようかな。


「終わりました」


『確認いたします………………登録完了しました、続いて職業の選択をしてもらいます、本職業の変更は基本的に不可能となりますのでご注意して下さい』


 基本的?……そう言えば説明書でも副職業は自由に変更できるけど本職業は基本的には無理だって……。


「あの、基本的にと言うことは本職業も変更できると言うことでしょうか?」


『可能でございます、副職業に関しましてはゲーム内でイベントを発生させると変更可能になります、本職業に関しましては副職業程では有りませんがイベントをクリアすると強化され職業が変わります』


「えっと……つまり?」


『戦士ならばあるイベントをクリアする事で騎士や兵士になる事ができ、また続いて強化イベントをクリアする事により更に本職業を強くする事が出来ます、副職業では発生しないイベントがありますので選択の際はご注意下さい』


 成る程、バラエティはあるけどそこまで深くは強くならない副職業と、変更は出来ないが深く強く成れる本職業、と言うわけか。


「どんな職業が選べるのか、確認は出来ますか?」


『はい、出来ます』


すると目の前にズラァッと文字が現れた、すごいな、流石ゲーム。


[戦士]

[僧侶]

[魔法使い]

[盗賊]

[弓兵]

………………………

……………………

…………………


ここら辺はファンタジーって感じだなぁ。


…………………

……………………

………………………

[旅芸人]

[薬師]

[鍛冶師]

[錬金術師]

[ヒヨコ鑑定士]

[吟遊詩人]


 ……なんか可笑しいのがある、何だろうヒヨコ鑑定士って。取り敢えずタップして見よう


[ヒヨコ鑑定士]

有りとあらゆる生物の性別を判定可能


 え、これだけ?ゲームはよく分からないけど、これって所謂ネタって物じゃないかな?

取り敢えず、本職業は普通のを、副職業は……


「出来ました」


『……本職業[魔法使い] 副職業[吟遊詩人]でよろしいでしょうか?』


「はい」


『……………登録完了しました、続いて種族の選択をしてもらいます』


「種族?」

 とは一体?


『はい、種族を選ぶ事によって得意な事が決まります』


「得意な事?」


『はい、例えば種族ドワーフを選べば鍛冶師などの職業に補正がかかります、スタンダードですと種族人間が選ばれます』


 職業にあった種族を選べば優遇されやすいって事かな?


「……私の場合は何が良いですかね?」


『お客様の場合は種族エルフがよろしいかと』


 エルフ、ファンタジーでの定番な種族であるけど……せっかくのゲームだしおすすめでいいかな。


「じゃあ、それで」


『了解しました、分身体を作成中です……………………………………作成完了しました、確認をお願いします』


 するとわたしの目の前にアバターが……


顔はなんとなく鏡で見た自分とは違うし長い髪だと印象がだいぶ違う、エルフ耳だし肌黒いし、目も黒だし…………なんか全体的にまっくろくろすけな……

[プレイヤー]ユウ

[種族]エルフ

[本職業]魔法使い

[副職業]吟遊詩人

[系統]魔法、後衛


『ご不満があれば、修正しますが?』


「あっ、いえ大丈夫です、これでお願いします」


『了解しました、これから貴女はワールドスター・オンラインの世界に旅立つ事になります、ですが一つだけ注意点を、あなた方が言うNPC……現地人の方々にとってはこの世界が現実です、NPCと言う言葉は彼等は嫌がりますのでお気をつけて下さい、ここではNPCもプレイヤーも同じです、同じ一つの生命として活動するようにお願いします』


 あくまでも人として扱う様にと言うことか。まぁゲームだからってそこまで厳しくはないだろうけど、他の人が他人に辛く当たっているのは見ていて不快になるからね。


「はい、わかりました」


『では、ワールドスター・オンラインの世界をお楽しみ下さい』


 ドキドキするなぁ、ファンタジーかぁ、フィクションでしかあり得ない世界だしそう考えると凄く楽しみだなぁ


「ありがとうございます、メーデスさんも頑張って下さい」


 そうして私はファンタジーの世界へと足を踏み出した。













『…………創造主、夏目様の娘様ですか……是非貴女のご両親が創ったこの世界を存分に楽しんで下さいませ…………ユウ様』


 管理AIであるメーデスは誰もいなくなった空間で静かに呟いた。 

設定とかは適当でスキルとかはあまり考えていません、というか職業も適当です。 あまり投稿する事はないですがもし読んで下さるのなら光栄です。

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