プロローグ
俺の名前は「阿久隼人」どこにでもいる高校生2年生だ。
ある日、学校が終わりラノベの新刊を友達から借りて気分よく歩いていると、ラノベの定番であるとあるシチュエーションに出くわした。
そのシチュエーションとは、子供がボールを追いかけて道路に出てしまい、そしてその先にはもちろんお約束のごとくトラックが迫っているもいう場面だった。
「クソっ! 定番過ぎんだろっ!!」
頭の中で何回も妄想したことのある場面。
俺だったらこうするな! と友達に語ったことのある俺はすぐさま道路に飛び出し、トラックに轢かれそうになっている子供を抱え込み転がり込んで子供を助けた!
子供はきょとんとしていたが、親は泣いてお礼を言ってくれた。
俺はとてもいい気分になり、家に帰ってラノベを読んだ。
時折頭が痛いような気がしたが、今まで一回も大きなケガなどしたことがなかったので気にせず寝ることにした。
その日の夜に見た夢は自分でも、驚くほど覚えてる夢だった。
内容はひどかったけどな。
なんと夢の中に神様を名乗るじいさんが出てきて、俺が今日死んだとか言い始めた。しかし善行を良く積んでいる方だから記憶を持ちながら転生をさせてやるぞと言われた。
俺は変な夢を見ているなと思い
「転生でもなんでも出来るならしてみろよ!」
と言ってしまった。
神様と名乗るじいさんは頷きながら笑っていた。
そして目を覚ますとそこには知らない天井があった。
あれ? まじだったの!?




