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子供じゃないんですよ?

なぜ私は今この体勢なのだろう。

お姫様だっこされながらどこかに移動中だ。


『ね〜おろしてよ』


「いけません。どこの家の子供か白状させるんです!大人しくしてなさい」


違和感を感じた。さっきから扱いがやたら年齢層の低い子供にする扱い方だ。


『あの〜私いくつに見えますか。』


あれだけ生意気な口調だった私もなんだか気になり急に敬語になって聞いてみた。


「え?10歳くらいでしょう?」


『や、16歳です』


やっぱりおかしいと思った。

10歳って、小学生じゃん。


「えぇ!嘘でしょう。多く見積もっても12歳くらいですよ。家でご飯を満足にいただけなかったのですか?それでここに侵入したと」


なんでそういう結論に至るのかな。そんなことは一言もいってないし、

どんだけ体成長してないと思われてんの私。

確かに私は小学生の時とそんなに体型かわらないけど。


『そうですか、それで家に。お腹が空いていたのですね。でも不法侵入はいけませんよ?何かコックにおいしいものでも作らせましょう。』


なんかもう何もいってないのにすごい勘違いしだしたんですけど。

完全にお腹が空いて不法侵入したみたいになってるんですけど。


きっと男の目にはご飯を何日ももらってない哀れな子供に見えるのだろう。

優しく背中をさすりながら抱きしめられた。

その腕がすごく心地よくて、思わず男の肩に顔をすり寄せてしまった。

そのことを男は微笑ましいことのように見ていた。


『私の名前はアスティン。 アスティン・フェリルです』


男は優しい目をして自己紹介し始めた。

はっとし、誤解を解かねばならないと思ったので私は急いで口を開いた。


「そうですか、あのですね」


『いいのですよ、なにも言わなくて。いや、アスティンお兄様とお呼びなさい。』


急にどうした?しかもなんでお兄様?

どーみたって血の繋がりないでしょう!


「いや、あのだから別にご飯をもらってないわけじゃないんですよ?」


そういうともう何も言わなくていいんだ、とゆうように私の頭を一回撫でた。


いや、人の話を聞けよ!


『私も貴方くらいの歳の妹がいるはずだったのですがね事情が事情でいま私の元にいないのです。』


私の話を完全に無視して、勝手に話をしだした。

面倒くさくなったのでとりあえず今は駄まって男の話を聞くことにした。


やっと兄弟の一人目の名前を出せました!


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