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ココハココロ  作者: 20あまり3
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ココロノコトウ

私は心に住んでいた。

心の中は海に囲まれた孤島であったが充実していた。

泣くと、雨が降り、さみしい思いをすれば乾いた風が吹く。

また、嬉しい思いをすれば晴れ晴れとした空になり、

興奮すると日差しが暑くなる。

外の世界で何かあると心の中でも何かが起こった。


海は知識そのものだった。

新しい発見をもとめて私はよく海に飛び込んだ。

海は偉大で潜るたびに素晴らしい景色を私に見せてくれた。


島に生い茂る植物は私の感受性やひらめきだった。

美しい花や気に入ったものがあると、家に持ち帰り飾っていた。


家は小さなものだった。一人で住んでいたので広さは気にしなかった。

誰が建てたのかはわからないが、壊れやすくちょっとした雨や風で揺れることが多かった。


日々の生活はとても楽しかった。

暑い日には海に潜り、素晴らしい景色を見て、

晴れた日には島の花々を鑑賞し採集する。

家に持ち帰ってそれを飾り、今日一日を振りかえり

その日を終える。


そんな生活に満足し、不安もなかった。


ある日、激しい雨が降り、とても強い風が吹いた。

家は大きく揺れ、家鳴りがした。

私は行けなかった海を窓から眺めていた。

無残にも草花が散り、風にさらわれてゆく。

それでも海は穏やかだった。


私はその日何もせず、眠りについた。


次の日の朝、私は海に向かった。

雨は降っていなかったが空は灰色の雲に覆われ、

風は少し強かった。












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