2012年9月21日(授業四日目薬屋)
※この作品は作者の日記ではありません。
9月21日(授業四日目薬屋)
私は一旦病院を出ることにした。どうせ診察開始までは余裕があるのだ、一旦出ようが構いはしないだろう。受付も私の行動を黙認した。これが当たり前のことなのか、この病院特有のものなのかはわからない。他の病院ではいつも長い待ち時間を黙って大人しく待っていたからだ。この待ち時間に病院から出ようと気にも留めないという受付の行動は、私のことなど少しも心配していないというアピールなのか。わからないが、とりあえずこの受付が私に対して親身になってくれているわけではないことだけは確かである。
一年ほど前、あまりにも待ち時間が長すぎるのではないか、と軽く、私としては軽く抗議をしたつもりだったのだが、すると受付はこう言ったのである。「わかりました。警察を呼びますね」ちょっと文句を言われたくらいで先生を呼ぶ小学生と同じ行動である。とりあえず警察の名前を出しておけば精神異常者はおとなしくなるだろう、とでも思われているのだろうか。あの時引き下がらなければ私に対する対応ももっと人間味のあるものになったのではないか、と私は未だに後悔している。
病院から外に出た私は、近くの薬局へ向かった。病院が入っている雑居ビルの周囲には三つの自販機が存在する。しかしドリンク類は薬局で買うのが一番安いのである。薬局としてではなく飲み物屋として利用される薬局の人の気持ちは如何たるものだろうか。想像してみる必要がありそうな気がしたが、忸怩たる気持ち、という一語で言い表せられることは確かであり、それ以上のことは私に薬剤師としての資格がない以上想像することは困難であると思われたのでやめておくことにした。今は診察を受けることを優先すべきである。しかしその診察まで随分時間が空いているこの有り余った時間をどう過ごせばいいのだろう、と私は病院に来るたび思う。ゆっくりと薬局で買ったアクエリアスを飲み、私は病院へ戻った。




