2012年9月13日(授業四日目口中)
※この作品は作者の日記ではありません。
9月13日(授業四日目口中)
まずはスープからいただく。ラーメンの大部分はスープで構成されているので、スープからいただかなければ麺を食べきったあと延々とスープばかり飲むことになってしまう。スープを残すなどというもったいないことは、私にはできない。貧乏性だろうか。
スープは表の炎の看板は一体どうした、と思ってしまうほどにあっさりしていた。杯の中にホルモンが浮いていたにもかかわらず、である。これはもしかしてホルモンと一緒になってスープに浮かべられていた白菜の作用だろうか。白菜とさっぱり感は切っても切り離せないものがある。というか大体の葉野菜は肉と一緒にされればさっぱり化の作用をもたらす。
それにしても辛くない。ほんのりホルモンの香りが漂う薄味のスープである。期待はずれといえば期待はずれではあるが、まずくもないので文句も言えない、というか私はラーメン屋のような体育会系の人間に文句を言うほどの度胸を持ち合わせていない。あとガテン系の兄ちゃんも怖い。
唐揚げご飯は白米の上に唐揚げが乗せられていてその上からタレというかなんというか、甘辛いエキスがぶっかけられたものであった。やよい軒で唐揚げ定食を頼まなくてもここに唐揚げがあるではないか。そう自分を慰めながら唐揚げを一口食べてみると、衣が分厚かった。まるで肉を薄く延ばしてから衣を絡ませたかのような薄さである。バリバリした食感をしていて、ラーメンがなくてもこれだけで米がいけそうな感触がした。まあ、いいか。750円、払うしかないか。私は観念して、ホルモンラーメンランチAセットを食べ進めた。




