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2012年8月16日(授業初日補講)

※この作品は作者の日記ではありません。

8月16日(授業初日補講)

 頭の中に救う邪魔者こと榎本なごみからのダメ出しが厳しいので、ホームレスについてもっと想像してみることにする。この間、ホームレス然としたホームレスがラーメン屋に入っているのを目撃した。もちろんただ入って水だけ飲んでいるのではない、そのラーメン屋は食券制である。そしてホームレス然としたホームレスは通常のラーメンに大量のもやしと粉チーズをトッピングしていたのである。そんなことをしたらラーメンが200円も高くなってしまう。相当な贅沢である。一人暮らしでカツカツやっている私からは考えもつかないほどの贅沢である。


 思うにこれはもしかして、あのホームレス然としたホームレスは所沢界隈のホームレスのカリスマとなっているのではないだろうか。カリスマのところには自然と金銭が集まるのが通常である。なにせカリスマなのだから、その名義だけでも貸していただきたい、と願う者が後を絶たないだろう。カリスマホームレスはカリスマで居続けるだけで生活に困らないのである。


「でもホームレスだよね?」榎本なごみの厳しいつっこみが炸裂する。「炸裂ってほどきつい口調で言った覚えはないんだけど」確かに私の想像には実感というものが伴っていない。なんだよカリスマホームレスって。そこまで言うのであれば仕方がない、実際に確かめるため、ホームレス然としたホームレスに会いに行こうではないか。「私何も言ってないよ?」言ったも同然である。「都合いいなあ」

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