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2012年9月9日(授業四日目学校)

※この作品は作者の日記ではありません。

9月9日(授業四日目学校)

 池袋に到着した。池袋の中央図書館で本を借りていた私は、病院へ向かう前に図書館へよらなければ有らなかった。池袋の図書館は豊島区在住でなくても本を借りられるのである。駅から図書館へ最短で向かうルートは大きく分けて二つ私は賑やかなサンシャイン通りルートではなく、比較的静かな中央通りルートを通ることにした。


 中央通りの歩道を歩いていると、こんな都会のど真ん中なのに女子高がそびえ立っていた。こんな治安の悪そうなところに学校なんか建てて大丈夫なのだろうか? と、私はいつも心配になるが、吐き出される女子高の制服を着た生徒の姿を見ると、そんな心配することもないか、と胸をなでおろすのである。その理由はとても失礼なことになってしまうので私はここには書かない。読者の想像力に任せる限りである。そして多分それは正解である。


 そんな女子高の門の鍵は閉ざされていた。不審者が入らないように、との警戒からだろうか。女子高。そのブランドはとても価値あるものなのである。おもに性的な意味で。と、女子高の校門付近を歩いていた教師らしき大人の男と顔を向け合う形になった。逆光でよく見えないが、睨まれているような気がした。今日はよくよく睨まれる日である。というか睨まれることは今日に限らない気がする。こんなだから、私はなるべく外に出ないように生活しているのである。私の佇まいはそんなに不審だったのだろうか? 立ち去ろうとすると、女子高の中から「ビーーーー」という火災でも起こったかのような音がした。しかし私には関係のないことだった。消防車も誰かが呼ぶだろう。私は音を放置して図書館へ向かうことにした。今度はつまみ出されないように気を付けよう。

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