開花時期未定 4
ん〜もう!
結局それが目的だった訳なのね。
違うってば
俺は純粋に、響子の恋を応援しようとしてだなぁ
蘭ちゃんに迫った訳ね。
あ、あれは、ついフラっとと言うか、ムラっとと言うか……
襲っちゃったんだ。
それで、見事振られたというわけね?
振られた訳ないじゃん。
たまたまタイミングが悪かっただけです。
ふ〜ん♪
タイミングねぇ。
響子の方は、なんかいい雰囲気だったじゃん。
一哉さん、響子さん、とか名前で呼びあってさ。
ま、まあね♪
誰のおかげだよ?
所さん‥かなぁ?
かなぁ?じゃないだろ。
俺のおかげに決まってるだろ。
うん、まあ‥ありがと。
言葉はいらねぇ。
じゃあ、何で?
今日の晩飯のトッピングのお肉、いつもの倍な。
だめだよ、それじゃあ食べ過ぎ!
しょうがねぇ、それじゃ五割増しで辛抱してやるよ。
了解♪
明日の朝も、一哉さん散歩にくるかなぁ?
やだ、あたし!一哉さんだって♪
響子、早く寝たら。
うん。わかってるけど、なんだか寝られないの。
そりゃあ、盛りだな。
盛りって?
分かりやすく言えば、男がほしい〜ってやつ。
バカ!
所さん、なんか最近下品だよ。
俺は、前からこうだぜ。
響子が知らなかっただけじゃん。
そうそう、そのなんとかじゃんって言うのどうしてなの?
そりゃあお前、しょうがねえよ俺のジイサンは神田の生まれで、オヤジは横浜生まれだもの。
いわば、江戸っ子と浜っ子のハーフよ。
だから、じゃんはしょうがないじゃん。
ハーフかぁ。
それじゃあ、しょうがないね。
お前って、ホント素直だね。
そうかなぁ?
内面はけっこう屈折してるんだけどね。
まあ、あの様子だと明日の朝もきっと来るから頑張れよな。
ありがと。
所さんも、頑張ってね。
俺が?何を?
頑張って、蘭ちゃん襲ってね♪
バカ!
早く、寝ろ!!
うん、お休みぃ。