第6節:腐リキッタ塔
蛸が触手をうねらせながらレッドの話を聞き終えると可愛い声で話始める。
「なるほど!その手錠見た事あると思ってたらレッドは解剖全書だったんダコね!」
ホワイトがタコの変な語尾を気にしながらも話を進める。
「其方あまり驚かないのだな……てっきり腰でもぬかすかと思ったぞ……腰って言う概念が其方にあるのか知らないが………」
たこはニッコリしながら言う。
「もちろんあるタコよ!ほとんどの人間には腰がついてるものタコ!ホワイト!」
どや顔をするたこにホワイトは指を指して言う。
「其方はどう見ても人間じゃない!」
たこは頭の上に?を浮かべて言う。
「君たちもしかしてこの姿を僕の姿だと思っているタコか?」
ホワイトが聞く。
「どういうことだ?」
たこは触手を自分の胸?に当てて言う。
「君たちが言ってるこれは僕が作ったパワーアーマー!その名はタコスーツ8号タコ!」
レッドは聞く。
「え?それじゃぁそのタコみたいなのの中には人間が入ってるって事?」
たこは触手を腰?に当てて言う。
「その通りタコ!パソコンとか制御装置とか操作パネルとかお菓子ホルダーとかいろんな物が搭載されてるから中は結構快適タコ!」
ホワイトは少し感心しながら聞く。
「話を聞くに其方は結構頭が良いのか?」
たこは答える。
「ヘヘーン!まぁ昔はこの天才頭脳でブイブイ言わせてたくらいには頭がいいタコ!何なら一つこのタコスーツ8号の機能を一つ一つ解説して………」
ガシャーン!!!!ウィーン……
突如訪れた大きな揺れにたこの話が止まった。
一行があたふたしていると茶髪の女性が話始める。
「みなさーん!そろそろ着陸なんでなんかに掴まった方が良いですよー!」
女性が言った通り装甲船は雲の中に沈んでいきそれと同時に大きな揺れが押し寄せ、その揺れで一行が会話をしていたテーブルの上の物とたこがぶっ倒れた。
たこが装甲船のデッキの上を転がりながら言う。
「助けてタコー!なんか1カメが真っ暗になってめっちゃ揺れて怖いタコー!どうなってるタコー!」
たこが転がる姿はさながらビリヤードだ。
そんなたこを横目にレッドがデッキの柵に掴まっていると、見えてきた外の景色に驚愕する。
「おい!アレ!」
レッドが指さした先に見えたのは一面の真っ白な砂漠と、砂漠がどうでもよくなってしまう程の超巨大な壁であった。
もはやそれが壁なのか何なのか分からない様な大きな茶色い石が、何処までも果てしなく広がっている。
「何なんだアレ!?」
レッドがそう言うと茶髪の女性が何処からともなく現れて話始めた。
「説明しよう!」
レッドは呆れ顔で言う。
「あなたなんでそんな説明したがるの……」
「説明しよう!私は説明の創世紙を捕食しているため、説明できそうなときは強制的に説明をしてしまうのだ!」
茶髪の女性は指をぴんと立てて言う。
「そしてさらに説明しよう!あれは壁ではなく稀代大陸の大部分を占める古代遺跡「天塔」です!塔の形は円形ではないとされており、塔の中には国が20も存在していてサヴォルもその一つ!あまりにも大きい面積とあまりにも多い階層からその全貌は人間に計り知れる次元ではないと言われています!」
レッドが驚きながら言う。
「あれ壁じゃなくて塔なの!?すごい!めっちゃワクワクしてきた!冒険って感じしてきた!」
ビー!
レッドがこの世界の本気に驚愕しているとアナウンスが鳴り始めた。
「まもなく着陸いたします……降りる際はお忘れ物に置きおつけてください」
揺れが収まりたこが落ち着くとニコニコしながらレッドとホワイトに言う。
「あ!そうだ!たこ一人は不安だし……レッド!ホワイト!一緒に試験受けてくれタコ!」




