第5節:鮹!
挿絵につきましては話の中で言及があるまで気にしなくて大丈夫です。
装甲船に乗り込んだ二人の少年がデッキにある広場の椅子に座って茶髪の女性と話をしている。
「お二方名前は何ていうんですか?」
刀の少年は寝癖を直しながら言う。
「某はノース・ホワイトこやつはレッド」
女性はへ~と頷くと机に乗り出して言う。
「お二人は何処に向かってるんです?やっぱりサヴォルですか?」
ノースは頷いて言う。
「まぁそうだ……なんの面白みもない回答ですまなぬな」
女性は笑うと言う。
「まぁ……しょうがないですよ……みんな探究王になりたいですもんね……」
レッドが机にもたれて言う。
「思ってたんだけどその探究王って結局何なの?」
女性が指を立てて言う。
「説明しよう!探究王とはシーカーを総督する者の呼び名である!!」
ノースが補足を入れる。
「そして今の探究王が病気で死にかけてるからそやつが死ぬ前に後継者を決めるようってなったのだ」
赤い変なのが椅子に触手を置いてさらに補足する。
「そしてその探究王を決めるための選別に参加できる人を決める試験が世界各国の首都で行われることになったんだタコ」
レッドは頷きながら言う。
「ふむふむなるほ……ど?」
ノースが椅子からトランポリンで跳ねた様に立ち上がり、ソレに指を指して言う。
「な、なんだ其方は!!」
ノースが指を指した先には背丈が2メートルほどあるタコみたいなやつがいた。
一番最初に挿絵で登場した奴だ。
「タコ?僕はたこタコよ?」
ノースはびっくりしすぎてゼェゼェしている。
レッドが困惑しながら聞く。
「お、お前……ちょ…一旦そこで待ってろ……」
レッドがノースの手を引いてタコみたいなのから全速力で離れるとコソコソ話始める。
「お、おい……情報量が多すぎて追いつけないんだけど……何だアレ…生き物なの?俺が知らないだけでああいう生き物がいるの?」
「い、いや……某もあんなの見たことも聞いたこともない……何者なのだ奴は」
少年たちが覚悟を決めてタコみたいなのの方に目を向けるとそこでは茶髪の女性が普通にタコみたいなのと話していた。
「あぁ!昨日のたこさんじゃないですか!昨日は壊れた配管の修理と気圧演算プログラムの高速化ありがとうございました!」
タコみたいなのが右の一番上の触手を後頭部?に当てて言う。
「い、いや~それほどでもないタコ~!また何かあったらいつでも言っていいタコよ!」
レッドが汗をだらだら垂らして言う。
「おい!あのタコなんか二本の触手で普通に二足歩行してるぞ!」
タコみたいなのがぶにょぶにょと足音を鳴らして二人に近づいてくる。
「二人とも~何してるタコ?」
レッドは動揺しながら言う。
「え?なにしてるって………」
「二人もこっちでお話しするタコ~」
レッドはその時初めて、恐怖を感じた。
初めて挿絵を入れさせていただきましたので何か不備があった場合は教えてもらえると大変助かります。




