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万年悪戦苦闘  作者: アイ氏
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鶴裳 (アイ氏『珍しい』万年青を見つける!)

アイ氏の仕事は11月から段々と忙しくなり、

年末年始が忙しさのピークである!!


12月、アイ氏は繁忙期の真っ只中にいた。


そして働く貧困層アイ氏はクリスマスも仕事!年末も仕事!正月も仕事!の悲惨な生活を10年以上も送ってきた…。



そんな忙しいアイ氏は、この時期は心身共に疲れ果てて唯一、万年青のネット検索だけが、毎日の楽しみになっていた。


その日も、休憩中にフリマアプリを見ていると変わった万年青が目に入った。


漢字で品種名が『鶴裳』と書かれてフリガナは、無かった…。


そして残念な脳ミソの持ち主であるアイ氏は、マジで漢字が読めなかったのだ……。



アイ氏は、取りあえず、この万年青に『♡いいね』を押してから、この木の名前の読み方をネットで検索した。


そして『かくしょう』と読む事が分かった。


何故、『♡いいね』をしても、直ぐ購入しなかったかといえば値下がりを待つ戦略だ。


鶴裳(かくしょう)』珍しい万年青と思われるが、5000円の値段では売れる様には思えなかった。


そして説明文には、棚整理の為に手放すと書かれていた。


この説明文を読みアイ氏は確信する。


何日も売れ無ければ、必ず値下げされるはずだと…。


値下げ交渉が苦手なアイ氏の取る戦略は待つ事だ。


セコイ手ではあるが、値下がりを待ってから購入しようと考えたのだ。


そうしてアイ氏の思惑通り、年末ギリギリに500円程、値下がりしたのでアイ氏は『鶴裳』を購入した。


『鶴裳』は、紺覆輪(こんふくりん)で、葉の真ん中には白の掛かった薄い緑色と白斑入りの縞が入り独特の雰囲気を持つ万年青である。


そのカラーはモンステラにも存在し、この白がかった薄い緑の葉色は、ミントカラーと呼ばれ、薄い緑色と濃い緑色そして白斑の三色が交ざったトライカラーのモンステラは派手で大変綺麗なのだ!


そしてアイ氏は『千代田城(ちよだじょう)』『長島(ながしま)』と言う高価で同じ色合いの万年青を写真で見て憧れていた。


そんな貧困層アイ氏にも買える値段で、同じ様な色合いの『鶴裳』がアイ氏の目の前に現れのだ!


更には、ちょっと値下がりして買えたアイ氏は、楽しみに『鶴裳』が来るのを待っていた。



そして『鶴裳』がアイ氏の元に届く。


箱から取り出した『鶴裳』を見てアイ氏は思った。


なんか地味な万年青だと……。


そうアイ氏は派手な柄の万年青だと思っていたのだ。


だが実際に見て、何故かアイ氏には『鶴裳』が地味に見えたのだ。


これが『千代田城』の様な立ち葉であったなら、迫力もあるかも知れないが、『鶴裳』は葉が垂れ下がっている為か、余り迫力を感じない。


その後『鶴裳』は、アイ氏から『ジミー君』の愛称を付けられ陰の薄い万年青となった。



そして時は流れ。


ー2023年正月ー


万年青屋さんの初売りがはじまった。


そう初売りには、カレンダーの様に購入特典が付く!


その特典とは『錦鉢』である!


アイ氏は、カレンダー同様、再び、特典に目が眩んで、早速HPの万年青を物色しはじめた。


そして出会ったのが実生(みしょう)の獅子万年青である!


この出会いこそが、アイ氏に実生の面白いさを教える事になったのだ。


ー次回に続くー





今月もお読み頂ありがとうございました。


今年の後半は力尽きてしまい他の連載小説も余り更新出来ずに申し訳ありません。


来年は、もう少し頑張りたいと思います。


では皆様、良いお年をお過ごし下さいませ。



次回は1月24日21時に更新予定です。


広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると書くモチベーションに繋がります。


よろしくお願い致します。

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