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万年悪戦苦闘  作者: アイ氏
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日本おもと名品展① (アイ氏『東京』に遠征する!)


アイ氏の元には無事に『縞獅子』が届けられた。


送られて来た箱から『縞獅子』を取り出して、アイ氏はその『縞獅子』の美しさに感動した。


可愛くカールした葉、クリーム色派手な縞柄、HPの写真で見たより実物は何倍も綺麗だったからだ。


また同封されていパンフレットもあり育て方の万年青の見所等が書かれいたので、アイ氏のヲタ心を刺激した。


そしてアイ氏は、この運命の出会により更に『万年青』の深みにハマって行くのだった…。



早速『万年青』を玄関へと飾る。


ただし玄関の中では無くて、玄関のエントランス置くことにした。


室内はやはり日差しが射さない。時々植物を飾るなら良いが、1日中置いたままでは、日陰に強いと言われる植物でも生育に良く無いからだ。


アイ氏宅の玄関の方角ははっきり言って鬼門に近い北東を向いている。


その為に朝日や午前中は日射しが入るが、午後から夕方は、全然日射しがはいらない場所。


『ピザールプランツ』と言われるモンステラや万年青向きの場所だったのだ。


そして『縞獅子』がアイ氏宅にやって来たのは10月末。


万年青なら、まだまだ野外て十分育てられると判断したからだ。


そして『縞獅子』が玄関の外に置かれると同じ頃に『モンステラ』や『エアプランツ』は室内に入れる時期がやって来た。


10月の最低気温が15度を下回った辺りから、少しづつ水やりの間隔を空ける。


急激に水を減らすのは植物に良く無いので徐々にやる回数を減らして慣らしていくのだ。


そして最低気温が10度を下回った辺りで室内へ居れる。


また子供の頃とは違い働く貧困層のアイ氏は光熱費を抑える努力も色々としていた。


まずは室内の熱を逃がさない様に窓に『プチプチ』を貼る。


冷たい冷気の六割は、ガラスから入ってくると言われている。


ガラスの窓に『プチプチ』を貼る事で、空気の層を作り室内の暖かい空気が冷えるのを遮断するのだ。

プチプチの袋に入っている空気のおかげだ。温度は空気から伝わっていくのですが、プチプチ特有の丸い粒のような袋によって空気の層が作られ、冷気を遮断することができるなのだ。そして反対に、部屋の中の熱気も逃げにくくなる。


他にも、冷たい床に直接、植木鉢を置かない様にしている。


これは根を守る対策でアイ氏はスーパーで貰ってきた発泡スチロールの箱をお皿の変わりにして観葉植物を箱の中入れるのである。


見た目は最悪だか、これで簡単に冷たい床からの寒さを防ぎ根を痛め無い様にしてるのだった。


植物の根と葉は不思議と連動している。

根が痛むと葉も枯れて来たり、成長不良な葉が生えたりするのだ。


根をしっかり張らせ健康に保つ事は、植物を健康に保つ事に繋がるからである。


(見た目を重視するなら、厚い絨毯を引いた上に鉢を置くでも良いと思います)



またアイ氏宅では冬でも扇風機は、物置に仕舞われず大活躍する家である。


何故なら、エアプランツを扇風機で乾かすからだ。



エアプランツは、アメリカ~中南米の地域にかけて広く生息する、パイナップル科の植物で、チランジア属の植物である。


エアプランツの水やりで、有名なのはソーキングと呼ばれる方法だが、アイ氏はエアプランツにソーキングをしていない。


ソーキングをしなくても春から秋までは、野外で毎日ホースや霧吹きを使って水やり、また雨の日はそのまま雨に晒しておく。


これで水やりは十分だからだ。



だだし冬は少しだけ面倒くさい。


エアプランツをお風呂場まで持って行ってシャワーを使って水を掛けた後、暖かい部屋へ戻し必ず扇風機の風で乾かすからだ。


エアプランツは、夜に水を吸収する性質を持つ植物だ。


暑さ寒さに関わらず必然的に夜の水やりになる。


冬の寒い中で、自然乾燥は植物を弱らせる原因になる、最悪エアプランツ枯れてしまう。


人間も寒い中で長時間濡れた状態では体調を崩すしてしまう植物も同じだ。


野外なら自然の風で乾くが、室内には空気の流動が無い、だから扇風機の風を使って乾かしていた。


このちょっとした、工夫で光熱費をなるべく抑えて、必要な事は必ず実行して何とか無事に冬を乗り切っているのだ。


趣味にお金が掛か過ぎると、それだけで重い負担になり、どんなに好きでも続けるのが難しくなる。


アイ氏が子供頃に学んだ教訓であった。


◇◇◇◇


それから時は流れて11月末には、おもと名品展なるイベントが、東京の上野で開催される事をアイ氏は知った。


この時期は、アイ氏のお待ちかねの『年末ジャンボ』の販売時期でもある。


アイ氏は、『おもと名品展』の見学と年末ジャンボの購入の為に東京へ行く事にした。


午前中に東京に着いて、まずは銀座へと向かう。


働く貧困層のアイ氏には不釣り合いな場所だが、

『日本一高額当選』がでる有名な宝くじ売り場が銀座にあるのだから仕方がない。



この売り場で一番人気なのは『一番窓口』である。


高額当選を願うアイ氏は、もちろん『一番窓口』に並んだ。


土曜日だからか、沢山の人が並んでいて、宝くじ購入までに掛かった時間は、おおよそ40分。


引きこもり気質のアイ氏は、東京まで遠征して、宝くじを購入しただけで既にクタクタだった。


そして宝くじを無事に購入し、次は上野へ向かう。

丁度お昼なので、上野公園のレストランに入る。


ここで働く貧困層アイ氏は、その外食の値段にカルチャーショックを受けた!


約1800円の出費。


アイ氏は外食をしない訳では無いが、大体、モーニングやランチの時間に外食をする。


1000円以下のリーズナブルな価格で食べている。


そして田舎と東京の格差を思い知るのだった。



アイ氏は心の中で泣いた…。

ファストフードにしておけば良かったと後悔しながら…。


そしてお昼ご飯を食べ終えて、上野公園から更に歩いて13時前に、『おもと名品展』が開かれいるビルへとやって来るのだった。







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