【2024年版】春から初夏までの作業 (アイ氏『ベランダ栽培』に成功する!)
2024年から、アイ氏は栽培の場所をベランダに変更していた。
段々と万年青が増えて庭の小さな簡易温室では対応が出来なくなったからだ。
アイ氏宅のベランダは、長く広い0.7坪の簡易温室が一つ作れる場所もあれば雨の当たらない屋根もあり、かなりのスペースが確保出来た。
『万年青』の種類にもよるが、現在は大葉20鉢、中葉が30鉢以上、合計50鉢位が置いてある。
(因みにアイ氏は面倒な事はやらない性格なので、『万年青』が50鉢を超えた時点で数えるのを止めてしまい正確な数字は不明です)
そしてベランダ栽培の利点を上げるなら遮光ネットが張り易い点である。
屋根から手摺の間に斜めに張るだけ簡単に遮光が出来る。
そして地面が土では無いので虫が沸きにくいメリットもある。
だがメリットもあれば、デメリットも存在する。
アイ氏宅のベランダは東南向きでお昼過ぎまで強い日差しが入り、春でも遮光ネットを張る必要がある。
またベランダには水道は無いので、水やりの為に、一階から、水を汲みジョウロを使って水やりの必要があり結構な重労働が強いられることだ。
他にもベランダは、どうしても風が強く吹き抜ける。
アイ氏は強風対策として、ベランダの壁より上に万年青を置かない事で直接、万年青に風が当足らない様にする事でクリアした。
そのため、床にブロック置き、その上にスノコを引いて台を作り低い位置に万年青を置いている。
万年青の上を風が抜ける様にした。
ただし獅子万年青に関しては、簡易温室の棚の正面に遮光ネットが防風を多少和らげ左、横は壁で風が防げるが、右からの横風だけは防げなかった。
またアイ氏宅では、大葉、獅子、一文字(日月系統と古輪系統)、縞甲系統と、万年青の種類も色々とある。
その為、万年青は品種によって置き位置を考慮する必要がある。
ベランダの一番東側の日当たりが午前中10時位の場所には、大葉万年青の中でも葉が薄く日差しに弱い品種(鷲高隈、文鳥丸、鶴裳、凱旋、大葉根岸、駿河富士)を置く。また、ここは簡易温室のスペースと被る為、獅子も大葉と同じ光量である。
そこから簡易温室のスペースを抜けて午前11時位の日当たりの場所には葉が厚い品種大葉(太陽殿の図、世紀の誉)そして大葉羅紗の(大錦、御殿錦)が並ぶ。
大葉や獅子は日に当てすぎると、葉が縮むから朝から午前中一杯が限度である。
そして薄葉系(白牡丹)一文字系統(富士の図、富士の雪)を並べ、昼間まで日当たりの良い場所を一文字系統(阿波日月、日月星、地球宝)。そして一番南の午後1時まで日が当たる場所には縞甲系統(関白、雪雷、麒麟冠)と並べた。
日月星も一文字系統ではあるが、こちらは富士の図等より日に強いので、少し日が当たる場所に置けるのだ。
横に長いスペースでアイ氏は万年青の光の加減を考えながら置く事によって2024年の大葉と獅子は葉長が出て獅子は巻が良く栽培に成功したのであった。
そして4月には芋切りの作業が待っていた。
3月から、アイ氏宅では植え替えの作業を初めて、この時期に芋が長い万年青をピックアップする。
3月中旬からは、アイ氏宅では置肥も実施するが、芋切りを予定している、万年青には置肥は実施しない。
肥料を、やってから芋を切ると芋が傷む恐れがあるからだ。
今年の芋切りは、獅子万年青の『玉獅子の虎実生』と『斎藤獅子』である。
また今年は新しい取り組みとして、アイ氏がおこなったのは芋切り予定の万年青を水苔では無くて濡れタオルに包む作業である。
芋切の前日に芋を洗い1日程、水苔に包んで根を『しんなり』させてから切るのだが、この水苔て包む作業を濡れタオルに包む事で代用が可能だとネットの情報で知った。
実在に濡れタオルに包んで、1日置いたが、万年青に何の問題も無かった。
また水苔を取り除く面倒な作業からも解放される。
芋切も2回目となれば慣れたもので、当たりの位置を確認してサクサクとアイ氏は切った。
玉獅子の虎実生に至っては、当たりが複数あり、当たりの上下で、輪切りにて吹かした。
ただ『斎藤獅子』だけは、当たりが見当たらず、実はアイ氏は切った芋を捨ててしまった…。
後に、万年青屋さんから「目で見えなくても『当たり』がある場合もあるから捨てずに吹かした方が良いよ」とアドバイスを受けた。
その考えに至らずアイ氏は芋を捨てた事を猛烈に後悔するのだった。
そしてアイ氏は、去年の失敗から万年青を雨に当てるのは、3月から5月半ばで止めて6月から2週間に一回の市販農薬で消毒していた。
6月からの消毒が速いか遅いかは賛否あると思うが、一般的には、この次期にカビ系の病気が一気に増える印象がある。
害虫の予防は、3月と4月に『オルトラン』と呼ばれる農薬を用土に撒く事で対策をしている。
アイ氏が作りたい万年青は『美術木』である。
美しい木を作る為には、残念ながら農薬を使う事は避けられ無かった。
アイ氏が病気予防は6月からでも十分と思う理由は以前にエアプランツで無菌番種に挑戦した経験から来ていた。
無菌播種とは、主に洋ランの繁殖に用いる培養方法だが、チランジア種から増やす方法としても応用されている。
チランジアを種から育てる目的は主に品種改良である。
この無菌播種は、無菌設備の整った場所でしか出来ないと思われるかも知れないが、実はそんな事はない。
家庭でも必要な材料を用意すれば出来るし、材料もホームセンターや100円均一、スーパー等で簡単に揃えられる。
【無菌播種材料】
ハイポネクス微粉
寒天粉
グラニュー糖
蓋の付いたガラス瓶
消毒液(塩素系)
これで培養地を作り、そこに種を撒き最後に消毒液を振ってから蓋を閉じる。アイ氏のこの無菌播種を2年に渡ってチャレンジしたが6月頃から必ず『コンタミ』が起きた。
『コンタミ』とは、瓶の中にカビが生える現象で、これが起こると、カビが凄まじい繁殖力で瓶の中を覆い発芽したチランジアはダメになってしまう。
『コンタミ』が起こったら、発芽したチランジアを取り出して通常の栽培を行うが、余りに小さく冬になると残念ながら枯れてしまった。
そして心が折れたアイ氏は、それ以降『無菌潘種』のチャレンジを断念した。
一応、結果だけを言えば6月からの遅い農薬散布でも、ベランダという場所も良かったのか、虫もつかなければ、病気も起こらなかった。
そして季節は初夏である。
2024年の夏も酷い猛暑になった。
万年青に一番辛い季節がやってくるのだ。
アイ氏は6月末から遮光ネットを張り替えた。
60%の遮光ネットから85%にまで上げる。
獅子万年青の遮光は全面に90%と屋根に95%と特に高めの遮光を張った。
これで暑い夏を乗り切るのだ。




