【2024年版】春の植え替え (アイ氏、庭で『万年青』を発見する!)
さて、無事に鹿児島から帰ったアイ氏を待っていたのは、『桜岳錦』と『大錦の虎』の植え付けである。
旅先から帰って直ぐに、この『木』達に合うサイズの植木鉢を用意する。
アイ氏宅では、『素焼き鉢』や『黒鉢』といった、陶器の鉢に植え付ける。
陶器の鉢は、使用前に水に付けて『鉢』自体にも水を吸わせる作業が必要がある。
だから実際の植え付けは、翌日になった。
ー翌日ー
先ずは、万年青の根を保護していた水苔を取り除き『芋洗い』である。
水を張ったタライに万年青を入れて、根に絡まった砂利やゴミ。
ダメになった根を現役の根を傷付け無い様に丁寧に取り除く。
勿論、洗っている間もチョロチョロと水を流す。
そして最後に歯ブラシで万年青の芋をゴシゴシと洗う。
こうして綺麗にしてから『桜岳錦』の植え付けである。
水に浸して居た素焼き鉢に立体底鉢ネットを入れて大粒の『軽石』を入れる。
実はアイ氏は、今年の植え替えから用土を変えていた。
理由は去年、大葉が複数株『根落ち』したからだ。
今年、アイ氏が考案したのは大葉系統と中葉系統で用土の変える事だ。
大葉系統の万年青の鉢底には『大粒軽石』そして真ん中には、日向土、軽石、ゼオライト混合の用土を使う。
この中粒混合用土は事前にフルイに掛けて更に大少を更に分けてた。
それが中粒大と中粒少である。
用土を使う順番を説明すると、鉢底に『大粒軽石』鉢の真ん中『根が生える部分』に『中粒大』の混合用土、新根が生える鉢上に『中粒少』の混合用土が来る様にしたのである。
そして、獅子や一文字といった中葉は、『中粒大』の混合用土を鉢底に後は、小粒の日向土と矢作砂中粒を半々で混ぜた用土で植え込む。
粒が大きければ乾きが早く、小さければ乾きが遅い。大葉を大粒や中粒だけで植え込み。
中葉には中粒と小粒のみを使用したのだ。
だが日向土はやゼオライトは比較的水持ちが良いので、矢作砂の様に水持ちが悪い用土と混ぜることでバランスを取った。
アイは、大葉と薄葉の用土の大きさを変える事によって、乾き具合の調整して大葉をより早く乾く様にしたのだ。
こうして3月初旬から春の植え変えをアイ氏は進めていた。
アイ氏が植え替えをする優先順位は、新根が葉を破り出始めている『木』である。
アイ氏は、万年青を余り深埋めにして居ないから、春には目視で新根が確認出来る木が結構ある。
このいう木は夏になる新根が地上に上がって来たりするから、春に埋め戻して置く必要がある。
次に割子や芋切りと言った作業が必要な木である。割子は秋でも可能なので、子株の根が余り出てない木や親と接点が多い木は見送り、自立出来そうな子株だけ割る。
芋切りは、春にしか出来無い作業なので、秋の植え替えで、芋切りが必要と思われる万年青は目印を付けおく事をオススメする。
アイ氏宅では、ネームラベルの他に『芋切り』と書いたラベルを一緒に挿していた。
◇◇◇◇
そして季節は5月末になった。
アイ氏宅の庭は、はっきり言って草ぼうぼうだ…。
何故なら、アイ氏は『草むしり』が出来無い体質なのである。
「え」?と思われるかもしれないが、アイ氏は、草むしりすると、何故か手が、かぶれて赤く腫れ上がり皮膚科のお世話なるのだ。
何の草にかぶれるかは不明だが、手が赤く腫れ上がり、痛痒い症状が3日も続き、夜も眠れ無くなる地獄を味わう為、草むしりが苦手だった。
だから庭は物置へと続く、通り道とか必要最低限しかして居なかった。
そんな荒れた庭でも、亡き母や祖母が持ち込んだ植物が、ひっそりと頑張って毎年花を咲かせていた。
そして今年は水仙の掘り上げ作業がアイ氏を待っていた。
春に花が咲き終わった球根の掘り上げの適期は大体5月末。
葉が枯れ初めた頃がベストだ。
水仙は母が好きで店頭で花が咲いたのを買って来たが、はっきり言って世話はしない。
だからアイ氏は毎回、水仙を地植えにして延命させていた。
地植えにすると、ほぼ世話無しで毎年、水仙の花が楽しめるからだ。
ほぼ放置している水仙だが球根が増えて来ると、段々と花が咲かなくなり、葉ばかりが増える。
そうなると、一度、球根を掘り上げて人間の手で分球させて、再び植え直す作業が必要になる。
この作業は数年一回のスパンで必要で、その作業が今年巡ってきた。
アイ氏は、軍手をして、水仙の球根を傷付けない様にシャベルで掘り上げる
掘り上げた球根は、300個以上!秋まで乾燥させて、11月頃になっら植え付ける。
ただし全部を植え付けるのは大変なので、小さな球根はフリマアプリで格安な、お値段で出品して球根の数を減す事にした。
順調に掘り進めると、球根と一緒に『長い芋?』の様な物が掘り上がった。
『なんだこれ?』とアイ氏は、その場でしゃがみ込み土を払って、その植物を観察した。そして、アイ氏が出した結論は『万年青??』……だ。
そうアイ宅の庭には『万年青』があったらしい。
だがアイ氏は、近年でしか『万年青』を買った記憶が無いし当然、地植えにした記憶も無い。
そして母は花が好きで観葉植物の万年青には興味が有るとは思えない。
色々と考えて結局、庭にある万年青は、祖母が持ち込んたのだろうと結論付けた。
祖母も植物が大好きで、『君子蘭』や『ユキノシタ』等を育ていて、増やした植物を色々くれた。
祖母の世代なら『万年青』を栽培していても、おかしく無い。
残念ながら、『君子蘭』は枯れてしまったが、『ユキノシタ』は、アイ氏宅の庭で増殖している。
最初はきっと鉢植えで我がに持ち込まれが、アイ氏は庭にある『鉢植え植物』を、なんでも地植えにしていた。
多分アイ氏に記憶が無いだけで『万年青』も地植えされ、水仙や菊の陰でひっそりと延命していたのだ。
この掘り上げた万年青は葉がボロボロで斑も無ければ葉芸も無い。
恐らく原種であると思われる。
そして全く手入れをして居ない為、芋が長く根が殆ど無い状態だった。
だが、もう5月末。『芋切り』の時期は過ぎていた。
アイ氏は、この万年青達を取り敢えず植木鉢に植えて、来年を待って芋切りして、頭木は新根を出させ、切った芋は『芋吹き』をして、新芽を出すアフターケアをしてからフリマアプリに出品する事にした。
庭から掘り上げた『万年青』は全部で6本!来年の春は芋切ラッシュの予感である。




