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万年悪戦苦闘  作者: アイ氏


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【2024年版】GO TOトラベル① (アイ氏『再び』万年青ネグレクトをする!)

2024年ー4月上旬ー


アイ氏にとって『万年青』で、最初の大きなイベントは『萬風展』である。


だが、その『萬風展』2週間前に、アイ氏はコロナ感染してしまった。


当然、2週間後では、まだまだ体調も悪く、アイ氏は『萬風展』に行く事が出来なかったのである。


そこで、アイ氏は『萬風展』で使う予定だったお金を使って『開運旅行』に行く事に決めた。


コロナ後の保養と萬風展に行けなかった悲しみを癒す傷心旅行である。


アイ氏が旅行先に選んだのは鹿児島。


何故なら今年もアイ氏のラッキー方位は南西。


そこでアイ氏は鹿児島に開運旅行をする事にしたのである。


 電車で東京の羽田空港に行き、そこから鹿児島までは飛行機で移動である。


そして『何とかと煙は高い所が好き』と言うが格言があるが、アイ氏も、この例に漏れず高い所が大好きだった。


その為、アイ氏は常に飛行機は窓側の席を予約する。


この日も当然、窓側の座席を確保して座って居たが予期せぬ事態が起こった。


それは隣に赤ちゃんを連れた女性が、アイ氏の隣の真ん中の席に座ったのである。


そして連れの小さな子供が前の席、更に旦那さんと思われる男性が、その前の前の席に座ったのである。


同然、小さな子供は、両親と放れて知らない大人二人に両側を囲まれて、シートベルトも自分で付けられ無い状態だった。


この日の飛行機は、ほぼ満席。


そこで、アイ氏は前の席に座る子供と席を変わって上げる事にした。


こうして出発の直前に真ん中の席に移動したので『窓側で景色を楽しみたい派』のアイ氏には、ちょっと残念な席になってしまったのである。


そうして漸く鹿児島に到着である。


先ずは『鹿児島空港』から『鹿児島中央駅』までバスで移動して鹿児島市に到着する。


ここから目的地の『指宿』までは、更に電車で行くのだが、アイ氏は、ちょっと寄り道をする事した。


それは『鹿児島中央駅』の近くで、『春の木市』と呼ばれる、植物のイベントが開催して居たからである。


この植物市は、古くから毎年、『春』と『秋』に開催させる。


最初は『霧島温泉』を希望していたが、アイ氏は、この市の開催があると知って霧島から指宿に行き先を変更したのだ。


指宿なら、必ず鹿児島中央駅を経由するからである。


そうして、『春の木市』へとやってきた。


『春の木市』では、事前の調べた通り万年青を取り扱う、お店の出店があった。


そして、流石は大葉万年青の本場と言われる鹿児島である。


お店を覗けば、沢山の『大葉』が売られていた。


そして一番驚いたのは、びっくりする程、値段が安かった事だ。


万年青の世界では『羅紗万年青』が人気である。


『羅紗万年青』ならば、数千円でも買える『木』はあるし、万年青の展示会の即売会では種類も豊富にあるが、大葉は余り見かけない。


これ程沢山の種類の大葉を見たのは、初めてだった。


物珍しいげに『万年青』を物色していると、お店の人が話掛けてきた。


そして万年青の品種を説明してくれた。


『残雪』『達磨』『外輪山』比較的メジャーな品種から、少し珍しい『薩摩天光(さつまてんこう)』『桜岳錦(おうがくにしき)』『坂東吹雪(ばんどうふぶき)』 その中で店人が進めてくれたのは『ちりめん図』に変化した珍しい『残雪』だったが、残念な素人アイ氏には、図の違いが余り分からなかった…。


『薩摩天光』は縞覆輪+曙斑と言う大変派手な品種でアイ氏の好みで欲しかったが、アイ氏の住む茨城で曙斑が上手く出せる自信が無かったので諦めた。


そして既に『坂東吹雪』はウチに合った。


手ぶらで店を出たかと言えばノーである。


何故なら、『桜岳錦』が気になったからだ。


『桜岳錦』は、『大錦』と『白鶴殿』との間に生まれた実生の万年青で縞斑の万年青である。


この『桜岳錦』見た目がはっきり言って『凱旋(がいせん)』と良く似ている。


そう、だからアイ氏の好みにドストライな『木』だったのだ!


『凱旋』も見かけないが『桜岳錦』も関東では余り見かけない。


極稀に万年青屋さんで売っていたのを見たが2万以上と、アイ氏には買えない値段だった。


だが鹿児島で売っていたのは、立派な親木が5千円!!


その安さが、アイ氏の心を刺激した。


もう、これは、ここで買って帰らないと、今後『桜岳錦』は、『永遠に買えないかも知れない』っと思い、アイ氏は購入を決意するのだった。


そうしてアイ氏は『桜岳錦』購入したのである。


その後、アイ氏は、もう1軒のお店を覗く。


こちらも色々と『大葉万年青』が売られていた。


その中で、アイ氏が気になったのは、『大錦の虎』である。


普通、『大錦』と聞いて、大抵は『縞斑』を思い浮かべるのではないだろうか?


だから、アイ氏も最初は、『???』となった。


だが、万年青には数は少ないが稀に、根変わりと呼ばれる変異が起きる。そして形が変わったり、別な斑が現れたりするのだ。


『もしやこれは凄い珍しいのでは?』っとアイ氏は直感的に思った。


こちらも親木が5千円、2歳位の若木が3800円で数本売られていた。


最初は、5千円の立派な親木を買おうと考えたが、大きな鉢を2個も抱えてこれから指宿まで移動して、そして帰りは飛行機が待っている。


アイ氏は、持ち歩くのが大変だと思い、仕方なく小さな若木で斑が白くて綺麗に出ている木を選んで購入した。


購入した時に、お店の人と色々と話していたら、飛行機で帰るのに、鉢では大変だろうから『苔巻き』にしてくれる事になった。


そして、別のお店で購入した『桜岳錦』も一緒に『苔巻き』にしてくれたのである。


更に、九州でも大葉の盛んなのは南九州の『鹿児島県』と『宮崎県』で、『大分県』辺りは、『羅紗万年青』が人気だと教えてくれた。


九州は『大葉万年青』の印象が強かったが、それはアイ氏の勘違いだった事が分かった。


そして万年青の購入が終りアイ氏は再び、鹿児島中央駅方面へと戻った。


指宿行きの電車に乗る前に100円ショップに寄り道してビニール袋とセロハンテープを購入した。


何故、旅先でビニール袋とセロハンテープが必要なのか?と思われるかも知れないが、『苔巻き』にして貰った『万年青』を包み直す為である。


包んでくれた水苔は、乾いた水苔に紙で包んであるからだ。


これでは、指宿に滞在中に萎れる可能性があるので、アイ氏は、ホテルに着いてから、巻き直す為に購入したのだった。


そして夕方、やっと指宿に到着である。


旅行の1日目は移動がメイン。


そして、ホテルで早速、アイ氏は『苔巻き』作業を開始するのである。


先ずは万年青を包んでいる、包紙を破れない様に丁寧に開いていく。


そして洗面所に直行して万年青の根を包んいた水苔に水を含ませる。


よく水を含んだら水苔を絞る。


そして万年青の根を包む様に巻く。水苔を巻寿司の様な形に整えたら床にビニール袋を引いて、万年青の水苔巻を置いてビニール袋で包み直した。


ビニールが剥がれ無い様に、セロハンテープで止め、再び包装紙を万年青の葉に巻いて保護する。


こうして、『苔巻き』の完成である。


旅行先でも、万年青に悪戦苦闘するアイ氏である。



ー続くー


一度連載を完結しましたが、また少しだけ連載を再開しました。

月一回、のんびり更新します。  

また読んで頂ければ嬉しいです。

よろしくお願いします。

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