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万年悪戦苦闘  作者: アイ氏


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錦麒麟??(アイ氏『麒麟冠』に弄ばれる!)

久々に愛知の万年青屋さんのHpを覗けば『錦麒麟(きんきりん)』が出品されていた。


ただしアイ氏の買った『木』は、元は『錦麒麟』だったが、縞が抜けて、現状は『麒麟冠(きりんかん)』として、貧困層のアイ氏 でも手の届く安い値段で売られたいた『木』だ。


これを見たアイ氏は当然すぐに飛びついた!


『錦麒麟』はアイ氏の欲しい万年青の一つで、もし機会があるなら『麒麟冠』でも良いから買いたいと思っていたのである。


こうして、アイ氏宅に『麒麟冠』はやって来たのだった。


だから今回は『錦麒麟(きんきりん)』と『麒麟冠(きりんかん)』の違いを、いつも通りアイ氏は知ったかぶりして書く事にした。


先ず『錦麒麟』とはどんな万年青かを、ざっくりとだが紹介する。


明治時代に誕生した『万年青の名品』である。


明治時代から存在するが、似た見た目の類似品種が他に無い事も有って未だに高い人気を誇っている。


インターネットオークションでも、時々出回っているが、かなり高価な入札価格になっている。


令和の時代になっても、人気であり値崩れしない万年青の一つが『錦麒麟』である。


そして『縞覆輪』の『木』を『錦麒麟』 『縞』が抜け覆輪だけの『木』を『麒麟冠』と言い別品種として扱っているのである。


以前にも書いたが、『縞覆輪』と『覆輪』この違いだけで価格が変わる。

  

そして、この『錦麒麟』では10倍近くも価格が違うのだ。



だから、もし『錦麒麟』の購入を考えるなら、『縞斑』とは『何か』と云う『縞斑』の定義を知ってから買った方がいい。


『縞斑』とは葉先から葉元まで、しっかりと入った『持続性の有る線』の事である。


そして『縞斑』は必ず葉の裏にも模様が現れる、それが『縞斑』である。


そして、『縞斑』と似て非なるものがある。


それが『蹴り込み』と呼ばれる表の葉だけに現れる『縞模様』の現象だ。


『蹴り込み』は、覆輪の部分が葉の先端から葉の中央に向かって『縞状』に入り込むので、『縞斑』と似ているが、『縞斑』と違って葉元に達する事は無く途中で消える。

そして葉の裏側は緑のままである。


その為、『縞斑』とは認知されない。


いくら『蹴り込み』が綺麗に入っていても、その『木』は『錦麒麟』では無く『麒麟冠』なのである。

 


この『蹴り込み』を『縞斑』と間違えて買うと『錦麒麟』では価格から言っても、かなり痛い失敗になると言える。


そしてアイ氏は、時々、インターネットオークションで『蹴り込み』か『斑』なのか判別がつかない『木』が『錦麒麟』の名前で出品されているのを目にした。


インターネットオークションやフリマアプリ大好きなアイ氏ではあるが、『錦麒麟』だけは、入札に参加しないようにしている。


勿論、働く貧困層アイ氏なので、『錦麒麟』を買えないのも、確かだが掲載された写真だけでは、『斑』の判別がつかないのも理由だ。


その為『錦麒麟』を買う時は、必ず実物を見て葉の裏側まで、しっかりと確認してから買う事をオススメする。


さて『錦麒麟』の話は、ここまでにして、ここからはアイ氏宅へとやって来た『麒麟冠』の話である。


 時期は4月だったこともあり、アイ氏は、『麒麟冠』の為に奮発して、3.8号鉢『新品黒鉢』を購入した。

万が一、病気にでもなったら大変だからだ。


アイ氏がこの『麒麟冠』を、特別待遇をするのは、現状『麒麟冠』ではあるが、『縞』は遺伝性があり、とても低い確率ではあるものの、子の代で『麒麟冠』からでも『錦麒麟』が出る事があると聞いたからだ。


(『錦麒麟』は、芋吹きが主流で殖やします。ただ、『錦麒麟』の『当り』は、大きく、『芽当り』のすぐ上で切ると、芋が割れて傷みが出る場合があるので余裕を持って切る良いと言われています)


そう働く貧困層のアイ氏は、この『麒麟冠』から『錦麒麟』入手する夢を託していたのだ。


そして大事に育ていたが、他の万年青達が、どんどん新葉を伸ばしていく中で、『麒麟冠』だけは、中々葉が出なかった。


アイ氏は心配になって色々と調べたが、『麒麟冠』は葉が硬く、新芽を伸ばすのに時間が掛かるだけだった。


そして6月になって、ようやく出た新葉には、なんと『蹴り込み』が入っていた……。


アイ氏は、これを当初『斑』だと思い喜んだ!


何故なら『麒麟冠』が再び『錦麒麟』に戻ったのだから!


だが『斑』にしては、ちょっと違和感があり、葉の裏を見ても『縞模様』がなかったのが気になった…。


今まで植物を育てた経験から、直感的に、これは『斑』なのか?と疑問に思ったアイ氏はネットで調べた。


そして『蹴り込み』を知ったのだ。


そうアイ氏宅の『錦麒冠』は、『フェイクな斑』を出し、アイ氏を弄ぶ、いけずな万年青だったのだ。


そして、今までの園芸ライフでも、こんな短期間で単純な脳ミソの持ち主であるアイ氏を翻弄して一喜一憂させた植物は『麒麟冠』しかいない。


だが、それも、また『万年青』の魅力なのだろうとアイ氏は思うのだった。



ー次回に続くー



今月もありがとうございました。


来月5月 22日に更新予定です。


【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると書くモチベーションに繋がります。


よろしくお願い致します。

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