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万年悪戦苦闘  作者: アイ氏
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実生 (アイ氏『実生』獅子を買う!)

さて正月は、万年青屋さんでも、万年青を買うと『錦鉢』が貰える正月限定キャンペーンが開始された。


『錦鉢』は、美しい絵柄が書かれた鉢で、普通の京楽焼の黒鉢よりも高価な為に、アイ氏には買えそうになかった。


そんなアイ氏の目の前に、錦鉢プレゼントが、あったのだ。ここは絶対に見逃せ無かった。



アイ氏は、『錦鉢』欲しさに、万年青屋さんのHPで『万年青』の物色を始める。


そして目に入ったのが、『縞獅子』×『四君子』の実生獅子だった。


この獅子は、クルクルと良く巻いたやや角巻きの葉、そして我が家の獅子に比べて一回り大きめのサイズでボリュームがある姿に、アイ氏は魅力された。


不満があるとさるなら、やや控え目な縞柄だろうか。


だが、既に派手な縞獅子を2株も持っていたので、少し地味目でも良いかとアイ氏考えた。


そして何よりも、金額が『1万円ぴったり』だったのだ!


早速アイ氏はこの『万年青』を注文する。



流石に正月の早々に送って貰うのは、申し訳無いので、成人の日を過ぎてから届く様に注文した。


そして、アイ氏の元に『万年青』が送られてきた。


勿論、プレゼントの『錦鉢』も一緒に入っていた。


『錦鉢』の柄は選べ無いので、どんな柄が『ドキドキ』しながら、新聞紙を開ける。


現れた錦鉢は、紅葉が描かれていて、購入した獅子万年青を入れるのに、ちょうど良い大きさのサイズを選んで送ってくれた。



だが貧乏性のアイ氏は貰った錦鉢を普段に使うには、もったえないので、アイ氏は再び新聞紙に包み直し、段ボール箱に仕舞う。


いつの日か、アイ氏の育てた『木』が、お披露目が出来る日が来たら、この鉢に植えたいからだ。




そして『実生』の面白さは、そのオリジナリティにある!



組み合わせた、親の特徴を引き次ながらも、親と違う一面を併せ持つ、これが実生の面白さだ!!


また『四君子』は高価で買えないが、『四君子』の実生ならアイ氏にも買える価格である。


これがまた違った組み合わせたならと、考えるとどんな万年青になるのか?


更なる好奇心と成人の日を過ぎても、まだお正月キャンペーンが継続していた事もあり、アイ氏は再び『実生』の万年青を物色し初めた。


そして新たに販売欄に載っていたのは、『麒麟獅子』×『鶴の舞』。


この『実生獅子』は、まだ小さい苗ながらも、低い甲竜の葉芸と覆輪があるのが見て取れた。


そして薄いながらも、縞入りにも見え縞覆輪を期待して購入する事にした。


『覆輪』は万年青では、大変需要な要素だ。



この覆輪が入って入ると何故か、葉芸の竜が白くなるのだ。



その為、葉芸品種は覆輪入りの『木』を買うのがオススメである。


特に羅紗においては、覆輪の有無で値段が変わってくる。


当然、獅子でも葉芸が入る品種には覆輪入りの『木』を選んだ方が、将来的に映えるのである。


アイ氏はこの実生獅子をカートに入れたが、残念ながら、苗で値段が安い為に、値段が1万円には、少し足りなかった。


他に獅子は無いかと、探したが気に入った木は見つからなかった。


そこで大葉の販売ページを見る事にした。


そこでアイ氏は『鷲高隈』を見つける。



『鷲高隈』は、濃いグリーンと白い高隈虎と呼ばれる独特な斑が美しい品種である。




この『鷲高隈』も、小さくて葉が2枚の幼木なので値段が安く4500円てある。


『麒麟獅子』×『鶴の舞』と合わせても10500円。


常にギリギリの値段で『錦鉢』を貰おうとする、図々しさ、それが働く貧困層のアイ氏である。



こうして、再、我が家に『錦鉢』と『実生獅子』、『鷲高隈』がやって来た。


今度の『錦鉢』は、白い竜の絵柄だった。


こうして、また万年青を増してしまったアイ氏である。





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