表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

≪第二話≫新しい家族との生活

 春、それは始まりの季節。

 たくさんの新しい命が生まれる季節。

 八木家にも新しい家族が2人来た。

 『2人』とは間違いかな?正確には『2体』だ。


 時は少し前にさかのぼる。

 娘はアンドロイドという2体の友を失ってふさぎがちになっていた。

 父は2ヶ月間仕事を休んだ。

 娘が心配だったからだ。

 

 そうそう仕事を休んでいられるわけもなく娘の心も安定してきたので、家政婦を入れて仕事に復帰したのだった。

 復帰してからの1ヶ月、死ぬほど頑張った。

 そして2体のアンドロイドを完成させた。

 『レン』と『ルカ』である。

 その2体はクリンプトン社製のアンドロイドの中で人との対応の反応が非常に良く、ちまたの評判も上場だった。

 そしてその2体が販売を開始してから1年が経ち、周りの評判が良いという事もあって家政婦を解雇して、2体を買って家に家族として受け入れる事にした。

 様は周りを毒見役にしたのである。

 ま、それは置いといて、2体の販売から一年。春…。

 

 親子2人とアンドロイド2人の生活が始まる…。



 2043年4月1日、エイプリルフール。

 八木家の一日が始まった。

 娘の舞はまだ爆睡中。

 その日の舞は違ったリズムの音で目が覚めた。

 (トントントン)

舞:うー。眠い。…なんだろういつもより早い包丁の音…?

レン:おはよう!

舞:わ!誰?

父親:びっくりしたかい?勝手に部屋に入ってすまんが。

舞:それはいいけど。で?この男の方はどちらさんですか?

父親:声を聞いて察せれないかい?

舞:んー?…声?

レン:おはようございます。

舞:ん?アンドロイドっぽい声…。

父親:そうだよ。今日からうちに来てもらったアンドロイド、レン君だ。

舞:あー、そうなの…。んー。

 (トントントン)

舞:あれ?お父さんいるのになんで包丁の音がするの?しかも早い音…。

父親:行って確かめてごらん

 娘はのっそりと台所に向かった。

舞:あれ?どちら様ですか?

謎の人:私はあるじさまに購入され、八木様の家に今日来たアンドロイドのルカです。

舞:2人も?!びっくり。

 そうこうしていると父親とレンが来た。

父親:舞を驚かせようと思ってだまってたんだ。

舞:そうなの?まあ、いいけど。お父さんはそういったいたずら得意だから慣れてる。

 レンがルカのところに行った。

レン:味見してあげるよ。

ルカ:いいわよ、しなくて。

レン:いいから。

 強制的におたまと小皿で味見をするレン。

レン:しょっぱくないか?

ルカ:うるさいわね。あなた味覚変なんじゃないの?

レン:舞様に味みてもらおうよ。

ルカ:そうね。舞様どうぞ。

舞:ん。

 味見中。

舞:ちょっとしょっぱい。いつもうちは薄味だから。

ルカ:すいませんです。…私、味覚音痴かな;;

舞:うんうん。そんな事ないよw 美味しいよw ちょっとしょっぱいだけだから。

ルカ:すいません。

父親:昔いつも料理を作ってたのはリンだからね。『レン』は男の子だけど『リン』をモデリングしたからうちの味を良く知っているんだよ。

舞:そうなんだ。

 などといった会話が繰り広げられ、朝食を食べ舞は学校に行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ