8話 目標確認
授祝の儀を受けてから5年がたち、僕もこの世界の成人を迎える15歳になった。
本当にあっという間に過ぎた気がする。
この5年間で、魔術に関する知識を身に付けたり、剣術をみがいたり、家事を学んだりと、色々やってるうちに、ステータスも段々成長していっていた。
*****************************************************************************
ノエル
種族 純人族
Lv:21
天職 剣士 一次職(調整者 特殊職)
再命 145/145(175/175)
魔力 85/85(120/120)
攻撃 52(72)
防御 55(153)
魔攻 52(72)
魔防 55(153)
俊敏 55(125)
運気 10(100)
スキル
剣術:D 加速:C 家事:D 魔道具製作:G (選別:EX) (適応:EX)
称号
勤勉 (転生者) (死の淵からの生還者)
*****************************************************************************
==スキルに関する補足===========================================
家事:D 炊事、洗濯、掃除など、家事に関する行動に補正がかかる。
魔道具製作:G 魔道具に関する知識が一定以上あり、魔道具を作る事ができる。
============================================================
スキルの欄に増えている家事:Dと魔道具製作:Gはそれぞれ努力してたらいつの間にか習得していた。
とまぁ、5年間色々やって来たけど、Lvが1しか上がらなかったのがちょっと残念だと思う。
とにかく、成人の歳を迎え、英雄候補を間引き、世界の均衡を保つための旅が始まろうとしている。
この日のために、野営セットや保存食、地図など、旅に必要な物は一通り揃えてある。
しかし、荷物を確認している途中で大事なことを忘れていることに気がついた。
『どこへ向かえばいいのか』を決めていなかった事である。
少し考え、転生特典の選別がこのためにあるのだということを思い出し、使用した。
************************************************************
条件に合った人物を全世界から探し出します。
条件を入力してください。
《 》
************************************************************
インターネットで調べものでもするかのようなスキルの使用方法に若干驚きながら、条件の欄に《英雄候補》と入力すると、すぐに画面が切り替わった。
*********************************************************************************
《英雄候補》 該当件数:32件
·勇者 Lv35 アレン·ブレイヴ グレイス公国 デレス領 蒼竜の迷宮5層
·聖女 Lv34 マリー·サンライトグレイス公国 デレス領 蒼竜の迷宮5層
·魔導帝 Lv33 サテラ·マジネス グレイス公国 デレス領 蒼竜の迷宮5層
·弓帝 Lv31 ユミル·ローア グレイス公国 デレス領 蒼竜の迷宮5層
·剣聖 Lv31 リーシャ グレイス公国 デレス領 蒼竜の迷宮5層
1/7 次 *********************************************************************************
この5人は同じ場所にいて、Lvにも大きな差が無いってことはずっと行動を共にしているんだろうな。
さりげなくリーシャが入っているけど気にしない。
で、神が言っていた通り英雄候補は32人いるな。
さて、この中で一番近くに居るのは、と。
次々と見ていったとき、一人が目にとまった。
*********************************************************************************
·炎盾の騎士 Lv13 マルクス·ガリオット バブレ王国 王都サリースト
*********************************************************************************
うん。国内にいて、尚且つ王都ならすぐに行けるな。
にしてもこの人の天職が特に中二病っぽいな。
とりあえず、王都に行ってみるか。
天職が中二病っぽいって?
気にしない、気にしない。