表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手習ひ  作者: MOCHA
第1章 序章
5/50

鄙の海へ

 初めて見る海は、二人の姫にとって衝撃であった。陽射しを受け、(きら)めく水面(みなも)は美しい事この上なく、二人の姫は輦車(てぐるま)の窓から顔を覗かせ、護衛につく衛士(えじ)を何度も注意された。それでも、宝物の様に輝く海は格別だった。近江国(おうみのくに)の琵琶湖は二度ほど見たことがあった二人の姫であったが、海は湖とは別格であった。

  

 兵庫を過ぎると、行き交う人もまばらになる。山陽道にある播磨国(はりまのくに)にも近く、国境は住む人も極端に少なくなるのだ。兵庫の先で小休止した一行は、数刻で祖父母の住む(ひな)の海をに辿(たど)り着く。  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ