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手習ひ  作者: MOCHA
第2章 徒然
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梅雨の徒然

 (ひな)の海にも梅雨の季節が訪れる。京でもそうであったが、梅雨の時期は手持ち無沙汰になる。当時の道は雨が降って泥濘(ぬかる)めば、通ることも困難になる。京では女子供は屋敷に(こも)りがちなのに、雨が続けば更に外出を控え、徒然(つれづれ)に暇を持て余す。祖父母すら、小さな菜園の様子を見に行く以外は(ほとん)ど外出しなくなる。まして来たばかりの二人の姫は家に(こも)りがちになる。教養のあるものであれば、歌の一句でも詠んで手慰(てなぐさ)みを紛らわすのであろうが、そんな歌詠み仲間もいなかった二人の姫は、物語を読むか双六(すごろく)等の遊戯に(ふけ)るが、相手が同じでは梅雨の長い季節に()いてしまうのも仕方ない。


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