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最悪の終わりによる幸せ  作者: 白雪猫
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言うんであればプロローグ

初の作品です。構想はかなり練ってました(3、4年ぐらい)。正直、あまり上手くはないです。それでもという方はどうぞ、この世界へ―――――

やたら、重い瞼を動かし目を覚ました。

「ふわぁぁ……あ?」

欠伸(あくび)をしながら腕を伸ばそうとしたのだが何かものに当たってその動きが止まってしまう。

腕を上げたいのだがぶつかってしまい、如何せん目をこすることも出来ない。

瞬きを数回繰り返しようやく何故腕が上がらないのか理解した。

「カプ……セルの中か?」

幸い首は動いたので横ぐらいなら見れた。しかしながら、首を動かす際に首から連続で関節がなる音がし、激痛が走った。

「痛って……てか、どんだけ窮屈なんだよ……」

愚痴を漏らし溜息をつく。

そして、思考がまともに回り始めた。


「何で僕ここに閉じ込められてんの?」


そう。閉じ込められていた。

僅かなスペースを使い、肘を底につけて押し開けようとしても開かない。

間違いなく、閉じ込められていた。

そして、問題点はそれだけではない。

「はぁ……はぁ……ちっくしょ……息切れすんの速すぎんだろ」

体力があまりにも低下していた。

負荷を与え続けて無理やり開けるという方法は捨てざるを得なかった。

どうやって出ればいいのか。

再度首を右に倒した。

視界が自分の黒髪で邪魔される。

「くそ、邪魔だな……!?」

もう一つ新たな発見。

「髪伸びすぎだろ……」

そこで彼の思考が更に加速した。

体の不具合。

異常に伸びた髪の毛。

カプセル。

その3ピースから推測する。

「閉じ込められていたかどうかは置いといても、僕は……長い間この中で眠ってたってことか」

と――――


ガコン


――――そんな音をたててカプセルの天井が跳ね上がった。

「……」

彼は驚きながらも体を起こそうとした。だが体をなかなか起こせない。

そんな彼の視界に人間が映った。

ガラス越しに。

その部屋は壁の1箇所が全てガラスだった。

他は白。

そのガラスの向こうにたくさんの人がいるのを無理やり体を起こしながら見ることが出来た。

その部屋の中にドアを開け白衣の男が入ってきた。

コツコツと歩く音が響き、彼の近くで止まる。

「立てますか?」

医者だろうか?

初めて見る顔だと思うのだが久しぶりに会ったような気もする。

「私をお忘れになりましたか?」

「いや、すまない。ちょっと思い出せない」

「まあ、仕方ありませんね。私は王族専属の医師ですよ。何回も治療させて頂きました」

苦笑しながら男が笑う。

その苦笑いを見て彼はようやく思い出した。

「スウか?」

その問に男は微笑んだ。

「ええ、お久し振りです。王子。それで、立てますか?」

「厳しいな……体力が低下しすぎている。手伝ってくれないか?」

「もちろんですとも。皆、王子の目覚めを待っておりました」

そう言って、肩を貸して彼を立たせる。

膝を曲げたり伸ばしたりするだけで激痛が走ったが無視する。

「動かしてなかったせいか、体が重怠い気がする」

「そりゃ、そうですよ。2年寝てましたからね」

「そうか」

体を引っ張って貰いながら部屋を出た。

先程部屋の中から見た人達が一斉にこちらを向き敬礼する。

「「「「「「帰還、おめでとうございます」」」」」」

彼らが同時に言葉を掛けてくれる。

手を挙げて反応する。

「悪い。誰か、鏡持ってきてくれる?」

「はっ」

壁に掛かっていた鏡を1番近くにいた人が持ってくる。

「ありがとう」

鏡に映った自分の姿を見る。

元々それなりに長かった髪の毛が肩の下まで伸びていた。

「スウ」

「何でしょうか」

「色々思い出してきて、したいことが沢山あるんだけどさ」

髪に触る。


「とりあえず、髪切ってくれない?」


「王子の仰せのままに」



彼、黒橋理仁(くろはしりひと)は髪を切ってもらいながら思う。


自分の後輩は何しているのだろうかと。



更新スピードは早くないです……(´・ω・`)なかなかにリアルも忙しくてですね(言い訳乙)……出来る限り早めに上げていきたいです。前書きにも書きましたが、初(←ここ大事)作品です。上手く書けていないと思いますが、それはご容赦願いたいです。また、Twitterもやってますのでそちらで意見とか感想も受け付けてます(ダイレクトでね?)

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