遊咲 優衣
今回も少し展開早いです
入学式が終わった。
「特別科に新しい人、来るかな〜」
そう言いつつも魔法科から上がってくる人は大抵いない。
さらに転校するにしても編入試験がとても大変らしい。
プシュー
教室の扉が開く
うん、変わらないメンツだ。
そう思っていたら誰かに呼ばれた。
「おーい!蒼真ー!」
この声は裕司か……あれ?そういえば裕司の親父って大企業の社長だったよな?
家賃くらい奢ってくれなかったのかなぁ…
馬鹿みたいなことを考えつつ裕司の方へ歩いていく。
「なんだ?」
「今日から寮開くな!」
「そうだな…でもお前には縁のない話だろ?」
「なんで?」
「なんでってそりゃあ…そんだけ金あったらわざわざ寮じゃなくてもいいだろ?」
「俺、寮入ったぞ?」
「は?」
「へ?」
「…え?」
「俺もみんなと生活したいからな!」
「そうか…」
うん、そうだよな。お金持ちでも友達大事だもんな。コミュニケーション超大事。高校でコミュニケーション能力低かったら確実に浮く。ソースは親父。
「お前は寮に入ったのか?蒼真」
「入ったよ…」
「おぉー!でも喜んでないな…?」
「はは…」
凄い、人ってこんな乾いた笑みできるんだ
「まぁ詮索しねぇよ?だからまぁ…俺から言えることはただ一つ!」
えっ?心配してくれるの?頑張れ!的な?やばい、裕司が優しすぎr「彼女作れ!」………は?何?え?こいつ今なんて言った?全く関係ないこと言わなかったか?
「彼女作れ!」
「なぜ2回言う!」
うん、どーやら金持ちというのは視点がずれているらしい。あれ?でもこれズレすぎじゃね?こいつがアホなだけか。
「こ〜んにっちは〜♪みんなのアイドルみほりんで〜す♪このクラスの担任になりました〜♪1年間よっろしく〜♪」
え?今の何?幻聴?なんだか凄いおぞましいものを聞いた気がする。てかこの先生、寮の管理人の人だよな…?え?というか1年の最後の日に泣きながらみんなとのお別れを寂しんでた人だよな?なんでまたこの人なの?え?なんで?
「あっ!ちなみに〜♪みんなが1年生の時に泣いたのは〜みんなに構って欲しかったからです♪」
やばい…キモい
「よぉ〜し!メンバーは変わらないね〜?ちなみに今日から転校生が来たから〜♪自己所よろしくね〜♪」
プシュー
扉が開き女の子が入ってくる。
「私は遊咲 優衣」
すげぇ短いな〜自己紹介。
まぁ俺が話す機会は多分ないわけだしどうでもいいが…
「は〜い!ありがと〜♪みんなも仲良くしてあげてね〜?今日はこれで終わり〜♪どうせ同じメンバーでしょお〜?かいさーん!」
おー早い!凄い!
「まぁ面倒なだけなんだけどね」ボソッ
おい、教師!
「あっ!そうだ〜♪鐘崎君残ってねー?」
え?
「ん…?なに?蒼真のこんの?じゃあ先帰ってるな」
「ん、じゃあなー裕司……
で、先生なんですか?」
「この子が君の同居人だよ〜♪」
この子とは先ほど転校してきた遊咲 優衣の事だ。
「先生?先ほど見せてもらったプリントと人が違うんですが…?」
「あれは昔の私だよぉ〜ん♪可愛いって言って欲しかったのに言ってくれないんだも〜ん。だから黙ってちゃった♪テヘペロッ♪」
「うざいです」
「なんの事かなぁー?(真顔)」
「ごめんなさい」
「よろしい!まっとりあえずこの子と同生活頑張ってね〜♪ばぁ〜い♪」
え?先生かえるの…?いつの間にかみんな帰って転校生と二人きりになってる…気まずい…
「ねぇ…」
「はっ…はいっ!」
「あなたの得意魔法は何…?」
「錬金術…的なもの…」
その瞬間、遊咲の目が丸くなった
「どうせ地味だよ…」
「あなた…」
「?」
間が空く。言う事にためらいを感じてるようだ。
「私に協力して」
どうも!
狐です。
今回の話でだいたいストーリーがわかってしまった人もいるかもしれませんね
でも多分、違うと思うので温かい目で見守ってください。
感想・レビュー・ポイント
是非是非お待ちしております。
ではではこの辺でさようなら