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【完結記念】元ネタ解説

【完結記念】元ネタ解説

今までの感謝を込めて、元ネタ。


ウルフギャング

元ネタ: ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

解説: 彼のチート能力と台詞は、ゲーテの代表作『ファウスト』がルーツ。

悪魔メフィストフェレスと「人生に満足して『時よ止まれ、汝は美しい』と言った瞬間に魂を奪われる」

という契約を結んだ博士の物語。


アルベルト(神のサイコロ:確率操作)

元ネタ: アルベルト・アインシュタイン

解説: 量子力学の不確定性を否定した名言、「神はサイコロを振らない」より。


フリーダ(価格決定のレンズ)

元ネタ: ミルトン・フリードマン(シカゴ学派)

解説: 「価格決定のレンズ」とは、あらゆる社会現象や人間の感情すらも「需要と供給」「コストと利益」という経済的合理性で分析する思考ツールです。

幼女戦記の主人公はシカゴ学派。ではシカゴ学派を内政チートに持ち込んだら?


ゾディーク

元ネタ: クラーク・アシュトン・スミスのゾディーク(ゾディアック)

解説: 骸骨騎士ではなく、「リッチ」の設定でした。

ただ「リッチ」という言葉は、現代では魔導師の成れの果てを指しますが、本来は『魔術師の帝国』などの古典的作品において「死体(Lich)」そのものを指す言葉でした。


ナノハ

元ネタ: IBMのチェス専用スーパーコンピュータ『ディープ・ブルー』

解説: 1997年に当時のチェス世界王者を破ったAIがルーツです。

戦場を盤面として俯瞰するところから。


伊織

元ネタ: 宮本伊織(宮本武蔵の養子)

解説: 二刀流=武蔵という直球を避け、伊織。「アイマスではない」


ユゴス

元ネタ: クトゥルフ神話の「ショゴス」 と 惑星ユゴス

解説: ファンタジーの定番スライムのルーツを遡り、「ショゴス」


オラクル

元ネタ: なし

解説: 純粋な「悪役令嬢」枠のはずが、扇にスマホのニュースを受信するようなチート。

恋愛脳の残念美人になりました。


レギーナ

元ネタ: なし

解説: (ラテン語・イタリア語の「Regina=女王」)

本名はレイナ(クラスの女王)


亜智(本名:結)

元ネタ: 『Fate/stay night』衛宮士郎 & 遠坂凛

解説: 衛宮士郎のアンリミテッドブレードワークスのように「贋作」を作り出す。

宝石魔法の代わりに用いるのは「愚者の黄金パイライト」、贋作だから。


劉斗

元ネタ: ゲームの「チートコード」

解説: 世界の理に対する「チートコード」の精度を下げる。

「イマジンブレイカー」と違い、0にはならない。


クラウドナイン

雲の分類で9番目の積乱雲が最も高い雲


ーーーーーーーーーーーーーー

後書き


本作の執筆にあたり、私の思考の原点となったのは、

「もし、カエルの解剖すら嫌がるような現代の普通の人間が、何の合意もなく異世界へ連行され『魔王を倒せ!』という理不尽を突きつけられたらどうなるか?」

という素朴な疑問でした。

その「ただ無事に帰りたい」と願う切実な現代人の合理性が、皮肉にも異世界を塗り替え、彼らを「雲上の支配者」へと押し上げてしまう過程になりました。


本作の物語は、サービスエリアで日常を過ごしていた人々が、何の説明もなく異世界の不条理に放り出されるという、徹底して「理不尽な誘拐」から始まります。

召喚されたクラウドナイン(C9)の面々にとって、異世界は憧れのファンタジーなどではなく、「契約書もなしにタダ働きを強いるブラックな職場」「無事に帰って普通に暮らしたい」と願う普通の人だったからです。

彼らがこの世界で行った劇的な近代化——運河の整備、銀行の設立、そして「交番システム」の導入などは、すべては自分たちが快適かつ安全に過ごすための合理的判断の結果でした。しかし、現代知識と圧倒的なチート能力を「仕組み」として運用したとき、それは現地人から見れば、誇りや名前さえも数字で管理される「冷たい善政」という名のシステム的な暴力へと変貌してしまいました。

物語のタイトルにある「地に落とす」とは、彼らを武力で屈服させることではなく、システムの一部と化した彼らを、再び「一人の人間」へと引き摺り下ろすことを意味しています。

最終的に彼らが選んだのは、「日本への帰還」という当初のゴールをあえて確定させず、「永遠のモラトリアム」を生きることでした。それは、合理的な答え(損得勘定)で人生を決めることを止め、この「セブンスヘブン(至福の場所)」で一人の人間として悩み、笑いながら生きていくという決意です。

人生初投稿の小説の完結、PV約600ありがとうございました。

次の小説も読んでいただけたら幸いです。

物語を見守ってくださった皆様に、心からの感謝を捧げます。

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