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第3章 第2回 転生者戦略会議

第2回 転生者戦略会議

ナノハは続けます。

「江戸幕府ほど鎌倉幕府は圧倒的じゃない。有力御家人に団結されて、

内乱は避けたい。それは魔王に利するだけ。人類で団結して防衛しないとダメ」


フリーダが続けます。

「私たちが目指すのは、武力による制圧じゃない。

経済とインフラによる明治政府型の中央集権化よ。刀を抜かずに、

彼らの特権を無価値なものに変えるのよ」


亜智が当然の疑問を口にした。

「そんなうまい手があるの?」

フリーダは宰相を呼びます。

「先手必勝。宰相、王権で全諸侯へ召集をかけて。

名目は『新体制の披露』。欠席は王権への挑戦と見なすと付け加えて」


宰相は恐る恐る答えた。

「……左様ですか。しかし、反発する者や、力比べを挑む者も出ましょう」

フリーダは伊織を見た。

「伊織、あなたの出番よ」


伊織は渋い顔をします。

「そんな理由で、私に斬れというのか?」

フリーダは首を振ります。

「いいえ、逆よ。親善の演武としての御前試合を行うの」

伊織はよくわからない、という顔をした。

「御前試合はしたことがない。いつも通りの試合なら行う。

互いに敬意を払い、正々堂々、礼に始まり、礼に終わる。それでいいなら」

フリーダは満足そうな表情をします。

諸侯の筆頭騎士を正面から、実力でも精神性でも敗北させたのだから。


ナノハが言います。

「伊織が『個』の武力を見せた次は、集団の『武』を見せつける。

私のチート、ディープブルーで」

ナノハが地図の前に座ると、ホログラムでチェスの駒が浮かびあがる。

「青は味方、赤は敵で表示される。誰かしらは手勢を連れてくるでしょ?

そうしたら、見えてますってよってなるの」

アルベルトが言います。

「それって、ゲームなら『神の視点』じゃん」

ナノハが冷徹に言います。

「私たちに協力するなら、ディープブルーの情報を提供したり、増援を送るよ」


フリーダがオラクルの方を見ます。

「武力の次はオラクル、あなたのチートの出番よ」

オラクルが驚きます。

「私のチートはランダムにニュースを受信するだけよ?」

フリーダが愉快そうに言います。

「この時代の情報伝達速度を考えたら、予言に見えるでしょ?

ニュースなら外れない。あなたの

(左右の色が違う)オッドアイも神秘的だし大丈夫よ」


フリーダが次はレギーナの方を見ます。

「神秘性を見せたら、リラックスしてもらいましょう。

懇親会名目で宴を開く。その会場の同調圧力を楽しそうに操作して」

レギーナがいたずらっぽく笑います。

「いいこと思いついた。王様の態度、

今もマジでムカついてんの。ちょっと正門デコってくるわ」

後のギャルゲートの誕生である。

フリーダが場をまとめる。

「最後は私が個別交渉にして諸侯連合は組ませない。

反対する意味がない提案をして、喜んでサインをして帰ってもらいましょう。

伊織は同席してくれるだけでいいわ」

そう、物理的な抵抗は無意味。

亜智が当然の疑問を口にした。

「サインさせるって、どうやって?」

フリーダが資料を提示する。

「鹿鳴館プロジェクトで先進性を示し、未来の権利書にサインをさせる。

まずは鹿鳴館プロジェクトの説明から。

スカイラウンジは王都の見張り塔にカウンターウェイト式エレベータを作る。

そこに豪華な社交場を作るの。

パサージュ・クヴェールは、王都のメインストリートに、ガラス張りのアーケードを作る。

見たこともない、雨に濡れない高級商店街。

未来の利権は、水力を利用した工業都市の建築を作り、そこに国営工廠を作る。

高低差を利用した運河輸送網、アクアラインで輸送。

物資を集積する巨大倉庫も作る。

国営農業会社も作る。これらの権利書にサインさせるの」

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