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第3章 第1回 転生者戦略会議

異世界鎌倉幕府編:第1回 転生者戦略会議

社会人のフリーダが会議を進行させます。

「事実を確認するわ。私たちはこの国のトップと交代した。

これは『無血革命』よ。意図的ではなかったにせよ、後戻りはできない」

レギーナは俯く。

「……ごめん。私があんなこと」

亜智がフォローする。

「王様に便利に使われるより、いいよ」


フリーダは一同を見回します。

「各人、思っていることを吐き出しましょう。私からね。

連勤を終えて明日から休暇、高速のSAで休憩していたら、

同意もなしに連れて来られた。おまけに、魔王を倒せ?

契約書もなしにタダ働き?」

伊織が静かに言いました。

「剣術を習っていたときに、日本で実際に使うことはなく、虚しさは感じていた。

だから一度試してみたいと思っていた。だが、一生帰れないと言われると別だ」

「ゲームならいいけど、本物の戦争なんて絶対無理」

アルベルトがゲーム雑誌を出します。

「来月には5年ぶりの続編リリース、どれだけ楽しみにしたか」

ウルフギャングが首肯した。

ナノハが同意します。

オラクルもスマホを片手に言います。

「電波がなくて死にそう」


フリーダがまとめます。

「動機はバラバラだけど、結論は一致したわね。

私たちは、この世界に骨を埋める気はない。

最善は帰還のためのエネルギーを貯めること。

次善は天寿を全うすること。

文句があるなら、今すぐ元の場所に戻しなさい」

ウルフギャングが珍しく発言した。

「魔王はどうする?倒したら帰還とかフィクションではお約束だ」

フリーダが冷静に反論します。

「魔王を倒せば帰れることに、エビデンスがないわ」

ナノハが首肯します。

「私たちが召喚されたってことは、魔王側が有利な盤面だからでしょ?

劣勢なのに遠征はハイリスク」

ゾディークが確認するように言います。

「魔王軍が攻めてくるなら、迎撃する。攻めてこないなら放置」

フリーダが頷きます。

「魔王と帰還の関係性が判明するまでは、徹底的に無視するわ。

それよりも、この国を私たちの生存圏として確保すること」

ゾディークが言い聞かせるように言います。

「いいか、お前ら。現地人を虐殺なんてのは絶対にナシだ。

昔『ランボー』って映画があってな。戦場でやりすぎちまった男が、

平和な日常に戻れなくなるトラウマ(PTSD)の話だ。

俺たちの目的は『無事に帰って、普通に暮らす』ことだろ?

まともな生活は営めねえからな。」

ナノハが首をかしげます。

「つまり、乱暴ランボーはダメってこと?」

ゾディークは脱力。

「まあ、そうなんだけどよ。お前らの世代だと通じねえか……。

とにかく、『自分の心』が壊れる過剰な暴力はNGだ」

フリーダが賛意を示す。

「メンタルケア的にも正しい。

経済的には現地人は『資産』であって『標的』じゃないわ。

虐殺なんて、自分の財布に火をつけるようなものよ」


転移、革命、会議、とイベントの連続で全員疲労の限界です。

伊織が静かに言いました。

「対外的な名前はどうする?」

ゾディークが疲れたように言う。

「とりあえず10人なんだから、『ベストテン』とか」

アルベルトが冷めた目で言う。

「昭和かよ。まだ確定じゃないってから『ベストテン(仮)』」

フリーダは、宰相が差し出した羊皮紙に署名します。

フリーダ

「これに全員の名前を書きなさい。

今日からこれが、この国の『最高意思決定機関』の構成員名簿よ」

転移者10人の名前が書かれた、唯一の名簿であり、

後にクラウドナイン記念館に展示される


第2回:転生者戦略会議

数日後、この世界の情報を収集していたナノハとフリーダから会議室に招集されたベストテン(仮)。

今回はナノハが仕切ります。

「調査結果から。この国の現状は、江戸幕府ではなく、鎌倉幕府です」

ウルフギャングが言う。

「じゃあ、魔王軍は元寇?」

ナノハは首を横に振りました。

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