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孤独の群れ  作者: こっくん


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3/4

大きな綻び

 午後もまた仕事だ。また承認、また承認、また承認...単調な作業だな。古城はこの仕事、作業にはいまだに慣れていない。慣れるほうがおかしいだろう?


 「今回のJ-22作業も100%完了しました。承認をお願いします。」


 「A-563の配送が完了。承認をお願いします。」


 「切除、完了。承認を。」


 「た..すけて...」


 一瞬、AIの暴走を確認した。古城は驚き、目をこする。またPCに目を戻してみると...


 「B-335による作業が完了しました。承認をお願いします。」


 「C-22による式の運営が完了しました。承認をお願いします。」


 ...どうやら、彼自身の幻覚であったようだ。この単調な作業に、流石に体が追い付かなかったのだろうか?そう考え、一度作業を中断し飲み物を買いに行く。おそらく機械の不調が幻覚...だよな?


 ...しかし、特に他に問題と言えるほどの問題もなく、なんやかんやあって今日の仕事を終えた。また電車に乗って自宅へと帰ってゆく。


 ...はっきり言って、この電車の治安は割といいともいえるし、悪いともいえる。AIによる紳士な議論と、よくわからない人間同士の汚い喧嘩。...普通逆ではないか?まぁ、そんなことは古城にとっては知ることではないが、今日は興味深いことがいろいろ起きる日のようだ。


 「次は...次は...」


 まるで、そこだけが切り取られたかのように、次の駅名が言われなくなっていた。これは、先ほどの仕事におけるAIからの助け?を裏付けるものなのかもしれない。


 一人の人間が「自由」だとか「人間性」を求めて革命を起こすのは、とても難しい。


 しかし、一人の人間がその人間の生活を「転換」することは、なんら難しいことでもない。

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