東京国立博物館の魅力
東京国立博物館の魅力。
上野に行く度に「哀しい予感」「ブルーピリオド」と聖地巡礼の独特気分高揚に浮かれつつ、気合いを入れ直して東京国立博物館に向かう。
東京国立博物館は館内の展示物が多いため、特別展で行くときには朝イチで行く。もちろん足元はスニーカー。特別展を見ると午前中は終了し、午後は常設展への流れとなる。
特別展はNHKや大使館等々の関わる方物は気合いが違う。この前の蔦屋重三郎展は展示室入っても直ぐに門が築かれ、浮世絵にあった桜が配置してあり「東博!!NHKありがとう!!」と脳内で叫んだ。浮世絵の世界で知ってはいたが、こうして体感できるものとは思っておらず、絵だけではなく、その世界を体感させてくださった方々に感謝した。
NHKコラボの場合は日曜美術館で展示内容の詳しい解説が聞けるのもありがたい。これが〜かぁと知って本物を見ると、作者の思いや背景が分かり、作品と語り合えるのが嬉しい。
大河ドラマコラボということもあり、衣装や小物のデザインや本当の小物があった。大河ドラマは見ていないのだが(仕事の勉強中)ファンにしたらたまらないだろうなと。見ていない私でも専門家が細やかに登場人物や作品世界を作っている様子が感じられ、作り手の方々凄いと尊敬した。
そして毎度満腹にさせてくれる常設展。私は仏像から見て回る。東博に行く前日に職場で「明日浄化されてきます」と伝えるが大小様々な仏像が美しい。香木で作られたものや随伴する童子達もならんでの絵にある姿の再現もある。展示中央にあるものは背後まで見られて、細やかな衣の美しさも堪能できる。
武具、甲冑、刀のコーナーは若い女性が増えた。刀の後ろにそれぞれのキャラクターを想像してるのだろうなと。私は二次創作の知識しか知らないけれど、会話から刀の歴史、特徴よく調べてるなと思う。国宝展の時にキャラクターに関係する刀を関係毎に近くに配置してある様子を見て「あぁ~好だなぁ」と思った。
ちょこちょことある小さな展示室には重厚な作品が配置してあることろが宝探しの様。値付けや螺鈿、漆喰の素晴らしい作品、青磁のずっと見ていたい様な青の色合い。小さな展示室は絶対に押さえて置きたい。解説を読みながらじっくり見られるのがとても嬉しい。螺鈿細工は鏡等々で中や裏が分かるようにされており細部まで見られるのはとても嬉しい。
絵画作品は「教科書で見た」と思うものが必ずある。彫金、彫刻、焼き物と美しいというものあるが技術が凄すぎて「どうやって作っているの?人が作ってるんだよね?」と疑問符だらけで見る作品が多い。唸らせてくれる。
着物、調度品、絵画はそれぞれの季節の物が並ぶ。庭も綺麗に手入れしてあって癒しだが、こうして博物館の中に季節の移ろいをしっかりと入れてくれる学芸員の方々の美意識と演出に惚れる。「美術館の中に季節がある」
修繕、修復の展示室はぜひ見るべきだと毎度思う。学びが多い。制作過程と、展示されている作品の再現があるので、その技巧の素晴らしさと、できた当時の美しさがよく分かる。「学び」の場としてとても良い。修復する人の技術の素晴らしさも分かるし、ここまで残してくれた保存してくれた人々の凄さもわかる。ただ見るのではなく、しっかりとした学びをする機会があってありがたい。
ここまで来るとかなり足腰にくる。ここでありがたいのが東博のソファーや休む場所の多さ。一度休んで…。ミュージアムショップへ向かう。
ミュージアムショップも良いのだが…今回は東博の特別展のグッズの素晴らしさについて書きたい。とにかく洒落が効いてて面白い。正統派の図録も説明細やかで写真も多く分かりやすいのだが、グッズがお洒落なお土産にピッタリの物から自分が日々の中に取り入れてクスリと笑いたい、「これは買わなきゃでしょう」と売り場でテンション上がる物が多い。企画者は学芸員さん達なのだろうか。本当に特別展のグッズ大好きです。どなたか存じ上げませんが毎回ありがとうございます。とても楽しませて頂いています。
特別展に行かれる人は普段ミュージアムショップに行かない方でも覗いて見てくださいね。
夏場は東博は強めに冷房がかかっているので女性は羽織るもの1つあると良いです。子供でも寒いという子もいますので薄手のもの1枚を。恋人を連れて行く男性達は女性に冷房効いているみたいだから羽織る物があったほうが良いよと気遣いを見せて上げると最高です。女性は男性(貴方)のために綺麗にしてきています。気遣い大切。