最初の戦火
夜が明ける頃、廃工場に戻ってきたルカスィアたちは、火薬の匂いと共に荒れた部屋を見つめていた。
それは「侵入者による襲撃の痕跡」だった。
「……俺たち、狙われてる」
ドレクの声に、静寂が落ちた。
この街で名を上げ始めた自分たちに、どこかの勢力が“警告”を送ってきたのだ。
「なら、返礼しないとな」
レインズが静かに刃を手にした。
この日、ルカスィアは決断する。
「拠点を移す。装備を整え、次は“組織”として動く。――遊びは、終わりだ」
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その夜、彼らは敵の倉庫を襲撃する。
監視を突破し、少人数で潜入し、情報と物資を奪取。
すべてが計画通りに進んだ――はずだった。
だが最後、罠があった。
敵の中に、ルカスィアの名を知る者がいたのだ。
「……お前、生きてたのか。“あの夜”のガキがよ」
ルカスィアの瞳が、氷のように光る。
「懐かしいな。あんたの声、覚えてるよ」
刃が交錯する音が、鉄骨の倉庫に響き渡る。
――過去との決着。
仲間たちが次々と現れ、激闘が始まる。
⸻
翌朝、拠点には新たな武器と情報、そしてルカスィアの冷たい決意だけが残っていた。
「俺たちは、もう“ただの集まり”じゃない」
「これからは、秩序をつくる側だ。力で」
ルカスィアの言葉に、仲間たちはうなずく。
ギャングではない。暴徒でもない。
――革命の炎が、灯った。