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創造主は孤独に狂う  作者: YUKI
2/7

創造主は試行錯誤を繰り返します。

暇な訳ではないのですが、現実逃避に更新してみたり(おい

「自分」が生み出した世界という箱庭の中で、そこで蠢く人間達は様々に変化し始める。それぞれが欠落した歪な存在であるのは共通していても、欠落しているものも、その度合いも、個々に違う事で、特定の変化が生じていく。


欠落が少なく完全に近い者は、欠落が多く完全から程遠い者達を支配下に置き導き始める。


「自分」は同一の似姿を多く創り出しても生じなかった変化に興味を示し、その傾向を速めるべく更なる実験を行なう事にした。

【物質】の創造である。物理法則等のコトワリを生み出し、コトワリに則った物質を箱庭世界にもたらした。

それによって人間は肉体を手に入れる。また肉体を維持する為の食物連鎖等の環境も整えられる。

人間ありきで整えられたコトワリは、後に「あらゆる物理法則は、あまりにも人間に都合が良いのは何故なのか」と人間を悩ませる事になるのだが、そもそも都合良く後だしで取って付けたものなのだから、当たり前の事なのであるが。


変化は劇的に生じ続ける。人間は肉体を手に入れた事で、同時に肉体の消失に対する恐怖、即ち【死に対する恐怖】も実感する事となる。これを最大限利用する事で、より支配力を強める個体が生じていく。それまでの個単位から集合体としての個体群への変化。搾取する者と搾取される者が明確になった事で、支配体制が確立される。即ち階層型人間社会の形成であった。


「自分」は次々にもたらされる変化を傍観するだけでは飽き足らず自らに還元し始めた。絶望的な孤独感から逃れる為の、藁にも縋る所業であったのだが、それによって「自分」が手に入れたのは、孤独感から解放されるという安寧ではなく、

嫉妬や憎悪という悪意の感情による、狂気の深化であったのだが、狂っている当事者が気付く事は無いのであった。


そうして歪みは加速していく。

次の更新は来週末、かなぁ。

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