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3/8

デート編 ①

結局、デート場所は友人のお勧めで、エビーニャ牧場にした。

確かに此処ならサーラの好きなモフモフもいるし、お洒落なカフェもあってデートに相応しい場所です。



王都や学園からもそこそこ近く、馬車でのんびりと行くのも良いですね。



貴族なので、完全に二人きりという訳にはいきませんが、喜んでくれると良いなぁ……



デート当日、特別に王城から馬車を出して貰い、私はサーラを学園の女子寮に迎えに行った。

金色の髪をハーフアップにし、以前私があげた黒揚羽の髪飾りを付け、赤いワンピースを来たサーラが寮から出て来るのを見て、私は見惚れてしまいました。



あゝ私の婚約者は何て美しいのだろう♡



「お迎えに上がりました。お嬢様♡」



友人のアドバイスに従い王太子(長兄)のマネをしてサーラに声をかけてみた。

するとサーラは顔を真っ赤にして



「ほ…本日は、お迎えに来て頂いて、ありがとうございましゅ…… 」



か、噛んだ!?あのサーラが!!



「か…可愛い♡」



私のセリフにサーラは益々顔を赤くして、恥ずかしそうに下を向いてモジモジし始めた。



あゝ本当に可愛いよサーラ♡

いつまでも眺めていたいくらいだ!



「ゴホンッ」



ハインツの咳払いで、我に返った私はサーラの手を取り、馬車へとエスコートした。



「あ…あの…エミール様。」



「な…何だいサーラ?」



「久しぶりですわね。エミール様とこうして馬車でお出掛けするなんて…… 」



照れながら話すサーラが可愛い。



「そうだね…この前はすまなかった。

今日はサーラに喜んで貰えると良いけど。」



あゝこれが二人きりなら、なお良いのだけど身分的にそういう訳にはいかない。

お互い、隣の席には専属メイドがいる。

いくら婚約者同士でも、未婚の間は仕方ない。



馬車はゆっくりと以前より整備された、ユイナーダ草原(※1)を抜け、途中新しく出来た休憩所で馬を休ませたりしながら、目的地に向かって進んで行く。



――――――――――――――――――――――



※1

シリーズ⑩ 参照

3話で終わらなかった。

まだ続きます。

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